もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「関数ドミノ」 見てきました

2022-06-15 01:18:23 | お芝居

「関数ドミノ」 東京芸術劇場シアターイースト 2022.06.02 19:00~

4回目の再演だそうで。。。私は2017年版の寺十吾さん演出、瀬戸康史さん主演の舞台は見ています。
その時の感想はこちら

前川さん演出の「関数ドミノ」は初めて。
話の進行は基本的に同じです。

あらすじは

「ある地方都市で奇妙な交通事故が起こる。
見渡しの悪い交差点、車の運転手は歩行者を発見するが、既に停止できる距離ではない。
しかし車は歩行者の数センチ手前で、まるで透明な壁に衝突するように大破した。
歩行者は無傷。幸い運転手は軽傷だったが、助手席の同乗者は重傷。目撃者は六人。
保険調査員の横道はこの不可解な事故の再調査を依頼される。
改めて当事者と目撃者が集められた。
そこで目撃者の一人が、これはある特別な人間「ドミノ」が起こした奇跡であると主張する。
彼の発言は荒唐無稽なものだったが、次第にその考えを裏付けるような出来事が起こっていく_。」
(公式より)

2022年版は安井さん演じる真壁のモノローグから始まる。
「スーパーマンは実在する。世界を変えることは可能だ・・・
誰もがスーパーマンになれる・・・」

ある自動車事故が話の発端。
車が歩行者にぶつかりそうになる。とても回避できる距離ではない。
しかし車は透明な壁に衝突したかのように壊れ、助手席の人は意識不明に。運転手は軽傷。
そして歩行者は無傷。
事故があまりに不可解なので、保険調査員の横道(温水さん)が関係者と目撃者を集める。
運転手、歩行者、目撃者4名。

奇蹟的なことがおきたとしかおもえないが、ここで、目撃者の一人の真壁が
特殊能力を持つ人間「ドミノ」が起こした奇蹟ではないかと言いだす。
この場合の「ドミノ」は歩行者左門陽一の兄である目撃者の左門森魚だと。
森魚が弟の無事を強く願ったから、奇蹟が起こり、弟の陽一は無事だったと。

周りは半信半疑だったが、この説を確かめてみようと、森魚のことを観察
してみる。
同じく目撃者の土呂は、実はHIVに感染していて、通院していたのだが、
森魚にそのことを何気なく話すと、森魚が願ったのか、HIVが陰性となる。

他の関係者も、そのことで、森魚を見る目が変わってくる。

しかし、同じく目撃者で精神科医のつかさは、それはありえないと否定し、
かつての夫の真壁が精神を病んでいるのではと心配するが、真壁はきかない。

周りの態度がおかしいことに森魚も気づき、土呂たちは、森魚を観察していたことを
謝る。森魚は自分にはそんな能力はないという。

そして。。。。真壁は実は自分が「ドミノ」であるのではと気づく
最後も真壁のモノローグで。。。
 


セットはシンプルだった。
床に、大きなひし形の穴が。左右にはすりガラスのついたて。
天井からはひし形の枠が吊ってある。
椅子がいくつか・・・
シンプルだからこそ、話が引き立つ感じがしました。

前回もそうだったけど、終わってから、いろんな考えが
頭の中をグルグル。。。。

ドミノとは・・・(前川さんによれば)
世界はある特定の人間を中心にして回っているとする考え。
その人間の願ったことは必ず叶う。ドミノの力は期間限定
ランダムに移っていき、誰に備わっているのか判定することは難しい。
当然本人にも自覚は無い
ということだそうだから。。。

私もドミノになるかもなんだよね。
よく、「私最近、運がいいんだよね~」なんてことあるけど、
それって、たまたまドミノが回ってきたってこと?なんて考えてしまった。

人間っていつも頭の中で、何か考えたり、思ったりしてるから。。。。
自分がドミノ状態なら、強く願えばそれが現実になるってことだよね~

いやいや、そんなことは非科学的だし、普通は起こらない。
本当に「ドミノ」が存在するなら。。。それは現実の世界を超えた世界?
宗教の世界?次元が違う世界?スーパーマンが普通に存在する世界?

あ~「イキウメ」の芝居を見た後は。。。いつもこんな風に、いろいろ考えちゃうのでした。
でも、それが楽しいから。。。「イキウメ」の芝居は好きです。

ところで、今回の交通事故だと、そこにいた目撃者はだれしも
「歩行者が危ない!車とぶつからないように」と願っただろうから、
そう思うと、確かに誰がドミノかは確定できない。
まあ、だから、最終的などんでん返しになるんだけど、
なんで、真壁は森魚がドミノだって決めつけたんだろう?それは謎。

それで~キャストの感想なんですが、

まずは、真壁の安井さん
シリアスですよね。森魚がドミノと信じ切ってる。
そして自分がドミノではないから何事もうまくいかないんだと思い込んでいる
やっぱり、どこか病んでいるんですよね。
ドミノが自分を邪魔するとまで思っていて。
しかも最後のどんでん返し、実は真壁がドミノだったって。。。
混乱したんだろうな~


森魚の浜田さん
自分がドミノだとは、思ってもないので、ある意味通常状態。
でも、なかなか何を考えているかわからない、謎たっぷりの人って感じだった。


土呂の盛さん
すごくよかったです。難しい立場の役なのに、、、、
真壁に言われて、戸惑いながらも森魚と友達になろうとする
やりづらそうな感じが、すごく出てました。
でもあれこれ起こると、、やっぱり「ドミノ」を信じていく様が。。。


保険調査員の横道のぬっくん
違和感なくイキウメメンバーに入ってました。
そしてぬっくんぽさがない、普通の人を好演でしたね、。


精神科医で真壁の昔の恋人の小野ゆり子さん
真壁のいうドミノを医者として信じることができないわけで、、、
でも真壁は盲心的に信じていて、それを冷静に真壁に諭す姿がかっこよかった
 

他のキャストの皆さんも、とってもよくて、
集中して最後まで見ることができました。

面白かった~
「イキウメ」また秋にも公演があるみたいで、楽しみです。

 

コメント
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