劇団チョコレートケーキ with バンダ・ラ・コンチャン「ライン(国境)の向こう」東京芸術劇場 シアターウエスト 2015.12.23 19:00~
東京芸術劇場劇団チョコレートケーキは初です。
VACのページで、聖子さんが出るというのを見て、行ってみようと思って、急遽チケットをとりました。
バンダ・ラ・コンチャンは、俳優の近藤芳正さんのユニットだそうで、今回は共作とのこと。
他にも戸田恵子さんとか、「ウロボロス」「コウノドリ」で見た清野菜名さんとかが客演です。
話の内容はなかなか考えさせられるものでした。
あらすじは
「とある山奥のその集落は、
何故か国境線で二つに区切られた。
敗戦の結果日本列島は、日本国と日本人民共和国に分断された。
某県の山中、ごく小さな集落にも国境線があった。
しかし、村人たちが気になるのは今年の農作業と収穫のことばかり。
冷戦の最前線で営まれる、ごくごくささやかな生活。
だが、歴史の波がじわじわと集落に忍び寄る…」
第二次世界大戦のあと、日本は南北に分断されてしまった。まるでお隣の国を思わすような話である。
二つの国の国境線は、二つの親戚同士が暮らす山の中の小さな集落の間をとおり、二つの家族、高梨家と村上家は別の国となってしまった。
しかし、そんな国境線は関係ないように、家族は暮らしていた。両国より、国境警備の兵士は一人ずつ派遣されてきていたが、
そんなことは関係なく、お互い行き来し、以前と変わらない暮らしをしていたのだ。
そこに、村上家の長男が北日本軍から脱走し戻ってくる。ここから物語は動き出す。彼は、両軍の戦争が始まったことを告げる。そして家族で南日本に亡命しようと提案する。
北日本からすれば脱走兵であり、つかまれば処刑されるが、南に行けば北のスパイともみなされる可能性もある。
南の高梨家は長男をかくまおうとするが、跡取り息子を南にやるわけにはいかないと村上家の父親はそれを拒む。
仲良しの二つの家族も、北と南という国家を背負うことで、ぎくしゃくしだすのだ。いくら親戚とはいえ、国家が違うとこじれてしまうのか。
戦争は激しくなり、国境警備の兵士も軍の戻ることなるが、北の兵士は脱走兵を見過ごすことができず、ついには家族に銃を向ける。そこへ南の兵士もやってくる。
が、両家の家族が長男を守り、兵士達も何もせずに去るのだった
戦争は終結し、二つの家族も何事もなかったかのように、暮らしているのだった。
話の内容としては、ものすごく盛り上がる話でもなく、淡々と進むのではあるんだけど、
でも、この話って、ちょっと考えてみると、日本がそうなっててもおかしくはない話で、ってことは、笑ってみてられる話でもないなと。
いくら、仲のよい家族同士でも、親戚同士であっても、国というものが後ろにあると、壊れてしまうんだろうかと、、、怖くなった。
でも、最終的にはやっぱり、家族というか血のつながりが国家よりも強く、そこはある意味、安心したわけですが。
チョコレートケーキの芝居を見るのは初めてなので、普段どういう芝居をしているのかわからないけど、
近藤芳正さんや戸田恵子さん、高田聖子さんといった有名キャストの方々と共演でも、まったくひけを取らない、実力ある劇団だというのがよくわかりました。
客演陣も実力あるんで、家族や国家といったものに振り回される姿に説得力あるし、ところどころ笑わせるところも含めて、さすがだなという感じでした。
東京芸術劇場劇団チョコレートケーキは初です。
VACのページで、聖子さんが出るというのを見て、行ってみようと思って、急遽チケットをとりました。
バンダ・ラ・コンチャンは、俳優の近藤芳正さんのユニットだそうで、今回は共作とのこと。
他にも戸田恵子さんとか、「ウロボロス」「コウノドリ」で見た清野菜名さんとかが客演です。
話の内容はなかなか考えさせられるものでした。
あらすじは
「とある山奥のその集落は、
何故か国境線で二つに区切られた。
敗戦の結果日本列島は、日本国と日本人民共和国に分断された。
某県の山中、ごく小さな集落にも国境線があった。
しかし、村人たちが気になるのは今年の農作業と収穫のことばかり。
冷戦の最前線で営まれる、ごくごくささやかな生活。
だが、歴史の波がじわじわと集落に忍び寄る…」
第二次世界大戦のあと、日本は南北に分断されてしまった。まるでお隣の国を思わすような話である。
二つの国の国境線は、二つの親戚同士が暮らす山の中の小さな集落の間をとおり、二つの家族、高梨家と村上家は別の国となってしまった。
しかし、そんな国境線は関係ないように、家族は暮らしていた。両国より、国境警備の兵士は一人ずつ派遣されてきていたが、
そんなことは関係なく、お互い行き来し、以前と変わらない暮らしをしていたのだ。
そこに、村上家の長男が北日本軍から脱走し戻ってくる。ここから物語は動き出す。彼は、両軍の戦争が始まったことを告げる。そして家族で南日本に亡命しようと提案する。
北日本からすれば脱走兵であり、つかまれば処刑されるが、南に行けば北のスパイともみなされる可能性もある。
南の高梨家は長男をかくまおうとするが、跡取り息子を南にやるわけにはいかないと村上家の父親はそれを拒む。
仲良しの二つの家族も、北と南という国家を背負うことで、ぎくしゃくしだすのだ。いくら親戚とはいえ、国家が違うとこじれてしまうのか。
戦争は激しくなり、国境警備の兵士も軍の戻ることなるが、北の兵士は脱走兵を見過ごすことができず、ついには家族に銃を向ける。そこへ南の兵士もやってくる。
が、両家の家族が長男を守り、兵士達も何もせずに去るのだった
戦争は終結し、二つの家族も何事もなかったかのように、暮らしているのだった。
話の内容としては、ものすごく盛り上がる話でもなく、淡々と進むのではあるんだけど、
でも、この話って、ちょっと考えてみると、日本がそうなっててもおかしくはない話で、ってことは、笑ってみてられる話でもないなと。
いくら、仲のよい家族同士でも、親戚同士であっても、国というものが後ろにあると、壊れてしまうんだろうかと、、、怖くなった。
でも、最終的にはやっぱり、家族というか血のつながりが国家よりも強く、そこはある意味、安心したわけですが。
チョコレートケーキの芝居を見るのは初めてなので、普段どういう芝居をしているのかわからないけど、
近藤芳正さんや戸田恵子さん、高田聖子さんといった有名キャストの方々と共演でも、まったくひけを取らない、実力ある劇団だというのがよくわかりました。
客演陣も実力あるんで、家族や国家といったものに振り回される姿に説得力あるし、ところどころ笑わせるところも含めて、さすがだなという感じでした。