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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「やなぎにツバメは」 見てきました。 (ネタばれあり)

2025-03-25 00:12:38 | お芝居
シス・カンパニー「やなぎにツバメは」 紀伊國屋ホール 2025.03.16 13:00~

この座組を見たら、行くしかないでしょう。。。さらに作が横山拓也さんだし。
ということで、チケットゲット。よく取れた!

しかし、またやらかした私。眼鏡もオペラグラスも忘れた(汗)
しかも後ろから3列目、縦長の紀伊國屋ホール。
まあ、視力が0.6と0.2なので、何となくは見えますが。
・・・・結論から言うと、眼鏡なくても全然楽しめました。

話の内容は
「美栄子(みえこ)、洋輝(ひろき)、佑美(ゆみ)の3人は、約20年前に美栄子の母・ツバメが経営する「カラオケスナックつばめ」で知り合って以来の仲。当時、美栄子は日中働きながら夜には店を手伝っていて、常連で年の近い洋輝と佑美と仲良くなった。3人にとって、店は特別な場所。
美栄子が夫・賢吾(けんご)と離婚話になった時、洋輝が妻を病で亡くした時、佑美が仕事で悩んでいた時、いつもこのスナックで励まし合ってきた。物語は、ツバメの葬儀の夜から始まる。そこに、洋輝の息子・修斗(しゅうと)と美栄子の娘・花恋(かれん)も集まって…。」(公式より)


「カラオケスナックつばめ」のつばめママのお葬式、自宅での葬儀が終わって、
つばめママの娘の美栄子(大竹しのぶさん)は、スナックの常連で友人の洋輝(段田さん)と片づけをしている。
美栄子の娘の花恋(松岡茉優さん)と洋輝の息子の修斗(林遣都さん)も手伝っている。
美栄子は6年間、母の介護をしていた。スナックは閉めたけど、自宅をスナック風に改装したりして、母に寄り添ってきたのだった。

そこにスナックの常連で親友の佑美(木野花さん)が、美栄子の元夫のの賢吾(浅野さん)を連れてやってくる。が、美栄子は怒って賢吾を追い返そうとする。
美栄子にとっては、賢吾は顔も見たくない存在らしい。

修斗と花恋はこの機会にと、結婚する報告を。(これもやいのやいのあって。。。)

四十九日の日、美栄子と洋輝と佑美
話の流れから、将来はこのうちでシェアリビングもいいねという話になり、本当に動き出しそうになる。

修斗と花恋、修斗に店独立の話が持ち上がり、当面の資金をどうしようかという話になる。
そこで、賢吾に資金を借りることにして、家賃を浮かすために、この家に同居しようと。
借金返済は、洋輝が今のマンションを売ると言っているので、それを当てれば。。。と二人は皮算用。
それを聞いた美栄子は、困ってしまう。シェアリビングの話もあるし、独立話は大丈夫なのかと。

たくましい花恋は、賢吾を呼び出し、バージンロードを一緒に歩く代わりに、借金を申し込む。。。
美栄子は、独立の話を断れば、同居はOKと答える、洋輝も親族になるから一緒に住むことにとも
考えるが佑美が一人になってしまうと悩む。

ところで、賢吾と美栄子が離婚したのは、酒に酔って帰ってきた賢吾がツバメママの布団に裸で入ってしまったから。
それに怒った美栄子。それも、誰と間違えたのか?佑美と間違えたのではないか?と思い込んで怒っていたのだった。
全くそんなことはないのにと賢吾はびっくり
賢吾と佑美が仕事上でよく会っているから、疑っていたし、さらに美栄子は二人がくっつけばいいのにと真剣に思っていたのだった。

その後、佑美が運転する車事故。同乗していた洋輝が「むちうち」に。。。
子供たちもみんな美栄子のうちに集まる。
そこで、シェアリビングはできなくなった話をしだす、美栄子と佑美
美栄子は花恋たちが同居するからと。しかし佑美は洋輝と結婚すると。
それに激怒したのが花恋。お母さんだけ仲間外れにされたのではと。
・・・最終的には誤解も解けて、大団円。
最後はしのぶさんの歌で幕。

回想シーンでは、ツバメママが出てくるんだけど、セリフなしで、浅野さんが演じてました。

初老の男女3人。シルバーではなくシニアっていうんだって(笑い)
ある程度年齢を重ねてからの友人っていいですよね。大事です。
今後、まだ続く人生をどう生きていくかが、テーマですよね。私も考えさせられました。
6人のキャストの会話のテンポのよいやり取りが、すごく自然で、
私もその場で、普通の会話を聞いてるような感覚になりました。
横山さんの本、さすがですね。それをしっかり表現できるキャストたち。
とても楽しく見ごたえありました。

美栄子は、普通にOLしてたのに、母に振り回されて、仕事もやめて店を手伝わされ、
さらに、介護までって、、、どんな人生だったんだろうと思ってしまった。
ただ、佑美が言うように、ちゃんと母も看取って、娘もしっかり育てて・・・って
はたから見れば、しっかり、幸せな人生に見えるのかも。


キャストの感想

一番印象に残ったのが
花恋役の松岡茉優ちゃん
感情の機微を言い方でしっかり演じていて、すごい役者さんだなって思いました。
声のトーン、しゃべり方、、、すごかったです。
全般を通して、はつらつとしてたし、力強い奥さんになりそう。
(絶対修斗は尻に敷かれると思った)
どんどん舞台に出てほしいな~と思える女優さんです。

美栄子の大竹しのぶさん
何もいうことないですよね。もう美栄子にしか見えなかった。
その人になりきるのがすごい。
久々にしのぶさんの歌を聞けてよかった。


洋輝の段田さん
最近、ドラマとかでもお茶目な段田さん見ることが少なかったから
ちょっとお茶目な段田さんが見れて、なんかうれしかった~
最初のシーンで、段田さんの投げたごみが大竹さんにかするという
ハプニングがあって、そのときの段田さんの反応が面白くて、、、
そう、途中段田さんが歌うシーンがるんだけど、歌上手くてびっくりしました。

佑美の木野花さん
存在感ありますよね~さすがです。
すごく自然体でした。

修斗の林遣都くん
あ~絶対尻に敷かれるであろう、ちょっと気弱な青年が似合ってる。
うまく立ち回ろうとするけど、考えすぎちゃって、後手後手になるって
こういう人いるよな~って思いました。
それがまた遣都くんに似合ってました。

賢吾の浅野さん
そして~浅野さんって、どんな芝居でも出てくると、場をさらうというか
笑いを持っていくってのはなんでだ?
セリフの間ですかね~最高なんですよね。
今回も、なんか笑っちゃいました。

そうそう、紀伊國屋ホール、リニューアルしたというから、ガラッと変わったのかと思いきや、そうでもなかったんですね。
だけど、椅子が座りやすくなったのが、ほんとよかった。以前行ったときは、途中で腰やお尻が痛くなって
芝居どころではなくなったもんな~
その後、この劇場の芝居は敬遠してたくらい。

でも、今回はちゃんと行ってよかった。
すごい面白いいい芝居でした。見終わってからほっこりするお芝居って、やっぱりいいですね。
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「ポルノグラフィ/レイジ」 見てきました

2025-03-12 00:19:20 | お芝居
「ポルノグラフィ/レイジ」 シアタートラム 2025.03.02 13:00~

以前書いたかもだけど、演劇のサブスクrecriから、今月のお芝居と紹介されたお芝居。
自分だと、こういうお芝居のチケットをゲットすることないから、ちょっと興味津々で見に行きました。

英国劇作家サイモン・スティーヴンスの2作品を同時上演ということ。
まったくの初見です。この劇作家さんも知らないという状況で、見に行くのはハードルが高いか(汗)
でもなかなかのキャストかも。

話の内容は
「◆第一幕【ポルノグラフィ PORNOGRAPHY】
2012年に開催されたロンドンオリンピックは、2005年7月6日にシンガポールで開かれたIOC総会で、立候補した5都市の中から採択された。
その翌日の7月7日、開催地に決定してお祝いムードに沸くロンドンで、地下鉄・バスの連続爆破テロ事件が起きた。56名の人生を一瞬にして奪い、世界中を震撼させた事件である。死亡者リストには実行犯4名の名前も含まれていた。
舞台は、都市で生活する人々の事件前と事件後の日常生活を、7つのオムニバス形式で描きだしていく。
いけないことと知りながら近親相姦の関係に陥っていく姉弟、報告書の作成に追われるキャリアウーマン、女性教師にしつこくつきまとう男子生徒、久しぶりに再会した元教え子と大学教授の一夜の顛末、孤独を愛する老婦人、そして爆破事件の実行犯。
だれもが都会の喧噪の中で孤独をかみしめている。
テロで消えた命の向こうには何があったのか。それぞれのドラマを通して見えてくるロンドン同時爆破事件とは何だったのか。
地下鉄ホームの黄色いラインで隔てられるかのような生と死と、行き場を失った現代人の孤独を描く、サイモン・スティーヴンスの意欲作。

◆第二幕【レイジ RAGE】
一幕で地下鉄ホームに引かれた黄色いラインは、二幕の舞台では規制線と化している。
舞台は、2010年代の大晦日、とあるイギリスの主要都市。
アンモラルな饗宴を繰り広げる市民と、“取り締まり”の名の下に行われる警察の蛮行。
大晦日の都市を舞台に、町が徐々に泥酔と狂気に陥っていく様が刻々と描かれていく。
時計の針が12時を告げると、祝賀ムードは一転、人種差別、バイオレンス、愛欲の開放へと変わる。でもこの狂気の世界の向こうには、もしかしたら真実の救いがあるのかもしれない・・・。
大晦日という、ボーダーラインを越えていく時間帯の都市空間を舞台に、現代社会の縮図が濃密に描き出されていく。現代社会全体を糾弾するような骨太でエキセントリックなサイモン・スティーヴンスの問題作。」(公式より)

うーん。申し訳ないけど、ちっともわからなかった。
キャストの熱量はすごく伝わってくるんだけど、話の内容も、伝えたいことも、私には全然ちんぷんかんぷんだった。

1幕(前半というべきか)の「ポルノグラフィ」は、2005年のロンドンの爆破テロ事件の前後の市民生活を描くもの。当時ロンドンはオリンピックの招致に成功して
盛り上がっていた。オムニバスで綴るとなっていたが、一人語りや二人語りのような形だとは思わなかった。
話が変わるときに黄色いテープが貼られる。
ロンドンの街がまったくわからないので、地名を聞いてもピンとこない(当たり前だけど)。
そして考え方とか文化とか日本人とは違うから、よく理解できないしつかめない。
このような爆破テロ事件は、最近の物騒な世界で、どこでも起こりうることで、それまでの平凡で幸せな日常が一瞬にして
奪われてしまうということを淡々と伝えていたとは思うんだけど。
ただ、一人だけ異質な。。。亀田さんが演じたテロリストの男性。黄色いテープを引きちぎって、これから起こす破壊を表しているんだなと、強調されていたような気がした。

2幕「レイジ」は打って変わって、2015年の大晦日の喧騒。ひたすら騒がしい。
スマホを片手に写真やビデオを撮りまくっている男女。酒に酔いつぶれ、薬におぼれて警察に捕まる人。その警官は市民に暴力をふるう。それさえもスマホで撮影する。
キャストが客席をも駆け回るので、落ち着かない。
で、、、何が言いたいの?テロがあった10年後には、ロンドンの大晦日はこのようになっている。ちっとも変ってないということが言いたかったのか。

「静」と「動」あまりにも対照的で、1幕はちょっと睡魔が襲ってきて、2幕はあっけにとられて終わってしまったという感じでした~
まあ、私の理解力が乏しいからいけないんでしょうけどね。
セットも、1幕はコの字になっているステージの前方に出てきて、キャストが話すという感じ。コの字の中央はくぼみになっていて、そこから出入り。
2幕では、ステージ背後の幕が落とされ、天井まで届くような階段が組まれてて、驚いた。その階段や客席をも走り回るキャスト。
ほんとに「静」と「動」
それにしても、シアタートラムであんなセット見たことなかったと思う。。。

キャストの感想ですが、
どちらも同じ人が同じ衣装のまま出てたので、ちょっと混乱。でも関係性があるということでいいんだよね。

一番印象に残ったのは、亀田さんかなあ。
1幕のテロリストは特に。淡々とテロで亡くなった人について語るのが怖かったけど、さすがだった。

それから竹下景子さんは、初めてお芝居を観たけど、存在感が最高だった。声も通るし、素敵なマダムだった。

岡本玲さんも、舞台で拝見するのは初めて。テレビドラマでは何度も見ているけど。
すごく素敵な役者さん。全身で演じてらして、とてもよかった。

吉見さんの滑舌がどうも気になって。。。。聞き取りにくかったし、私はちょっと好きでなかったなあ~

あと、久々に見た土井ケイトさん。「海辺のカフカ」の印象が強いけど、最初の子育て中の女性のモノローグは
聞き入ってしまった。

ということで、、、ちょっと私には合わない舞台だったようでした。
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「しばしとてこそ」 見てきました

2025-03-06 01:12:32 | お芝居
MMJプロデュース公演 「しばしとてこそ」 新国立劇場小劇場 2025.02.24 13:00~

ヨーロッパ企画の大歳さん作の舞台ということで、チケットをゲット。
そしたら、主演が直人の事務所の後輩の阿久津仁愛くん。すごいね。。。
ヨーロッパ企画の中川さんも出演。池津さんとか富山えり子さんとか、ベテラン役者さんもいいキャストでした。

話の内容は、
「いつの頃か、学校制度における〈卒業〉は自分自身決断する行事となっていて、高校の3年制はもはや標準的なガイドラインでしかない時代。
ダイチ・ミツル・タクロウの仲の良い3人組は、いよいよ3年生の終わりが近づいたある日、卒業のタイミングを自由に選べる〈N学年〉にそろって進級し、「もう少しだけ……」と、〈やり残したこと〉に一緒に挑戦してから卒業することを決意する。
……恐る恐る足を踏み入れた〈N学年〉の教室にいたのは、年齢不詳の生徒から30代、40代、50代……最年長は60代の生徒。そして、混沌とする教室で翻弄される若い担任教師。ダイチたち3人だけでやり遂げるはずだった大切な〈卒業イベント〉に、なぜか次々と介入してくるこのクセ強なクラスメイトたち。
彼らはなぜ卒業しないのか?そして、それぞれの「卒業」への思いと選択とは―?」(公式より)

センターステージ方式でした。私は2階でしたが、真ん中だったので、よく見えました。上から見下ろす感じだけど、全体よく見えたし。
ステージの下にもスペースがあり、出番がないキャストはステージの下にもぐったりしてた。小道具も置いてあったり。
キャストは舞台の脇に座ってるときもあって、なかなか面白い趣向でした。


最初に舞台に登場は、ダイチ・ミツル・タクロウの3人。彼らは高3で卒業のタイミングなのだが、3年の文化祭でバンドをする予定だったのがボヤ騒ぎでできなくなり、やり残したからと
卒業せず、N学年に行くことにする。
新学期、N学年の教室に行くと、クラスメイトは、いろんな年代の生徒。60代のおじさんまでいて、なかなか個性が強烈。
文化祭でやり残したバンドをやろうと画策する3人に対し、なんだかんだと、介入してくるクラスメイトたち。
その過程で、なぜ彼らが卒業していかないのか、彼らはどういう人物なのかが、だんだんとわかっていく。
大人になりたくなくて学生を続けたい。まだ大人になる資格がないから、もっと勉強してから世の中に出たい。
居場所がないから、ここにいたい・・・

そんなクラスメイトに巻き込まれて3人の想いも、だんだんとバラバラになっていく。
ミツルの大事なギターをいたずら心で隠してしまったダイチ。それがおおごとになっていって、言い出せなくなり、
ギターを探すのを手伝うというクラスメイトたちに振り回され。
さらに、ゲリラライブをするなら、ゲリラ屋台をすると言い出す年長クラスメイトたち。彼らはそれを本気で始めてしまい、
人がよいタクロウは、そちらの手伝いをするようになったり。
そんな状況にイライラするダイチ。

いつも一人でいるチヒロ。彼女も何か闇を抱えていて。。。
最年長のアサオカは、ここに住んでいるかのよう。家には帰りたくないらしい。
ラストには、この二人が親子であることが描かれ、Nクラスの面々の抱えている問題も明らかになっていく。
チヒロは壊れかけた心をもてあまし、火をつけようとする。前の年のボヤ騒ぎも彼女のせいだったよう。
Nクラスの面々と担任のスズキが止めようとして・・・

そしてラスト。時がたち、Nクラスの教師がダイチになっていた。。。で幕

お客さんに若い女性が多くて、??と思ったんですが、主役3人組の仁愛くんたちは、2.5次元舞台?とかで
大人気なんですね。知らなんだ。だからちょっとびっくりでした。
(私は年長キャストの人しかわからなかったので)
主役3人、一人ずつ個性的なキャラですが、3人ともそれぞれしっかり演じてるなという印象で、
それをベテランキャストが支えているのが、バランスがよいなと思いました。

あと、小道具?って言っていいのかな。それぞれ自分の椅子があって、それをもって動くんだけど、
この椅子がキャラにあった内容で、
たとえばワタナベの椅子にはバスケのボールとかきっと青春時代の思い出があるんだろうなというものがたくさん詰まってたり、
ミツルの椅子には、ギターケースがくくりつけてあったり、
美術さん。。。演出家さんが兼ねてるらしいけど、のこだわりの椅子らしいです。

高校を3年で卒業するっていうのは、自分では当たり前で、大学を卒業するのも同じように当たり前で、
N学年で残るという発想はなかったんだけど、
そういう選択肢も確かにありだな~と。
Nクラスの面々は、何かこじらせた感じの面々だったけど、みんな人間臭くて
3人組をなんだかんだとかまうのが、面白った。
文化祭を機に元からいた面々も成長していく、何か自分で区切りをつけるというのも
よかったな~こういう機会を待ってたのかもね。

なかなか面白い設定の芝居だと思いました~
大歳さんの芝居を観るのは3回めだったかなあ。前はもっと笑った気がするけど、
今回はくすっと笑う感じが多かったです。

キャストの感想
一番印象に残ったのは
ユメを演じた富山えり子さんかな
卒業しても十分な状況なのに、しっかりスキルを身に着けてから親の会社を継ぎたいという気持ちが
よく出てた。そして、かわいかった。。。
あと、食器を太鼓のようにたたくシーンがあるんだけど、これがかっこよかった。
アフタートークでバンドでたたいているって言ってたから、なるほどって!

ワタナベ役の中川さんは、安定の演技。ヨーロッパ企画のときと、あまり変わらなかった。
でも、アフタートークでも言ってたけど、アクシデントと、そのあとのワタワタと、回収騒ぎを
見逃さなかったです。

セワさんの池津さんもさすがだった。思わず笑っちゃうような演技でした。

ダイチ役の直人の後輩の仁愛くん。めっちゃかわいいね~
3人のリーダーなんだろうけど、意外に言いたいことも言えなくて、だからかミツルのギターを隠して気を引こうとする
こじらせくんなわけで、ちょっと情けない役をしっかり演じてたなと。かっこいい役ではなかったのがよかったです。

あとミツル役の押田くん、初見でしたが、なかなかカッコよい人ですね~
青臭い感じもよく出てました。

この日はアフタートークがあって、司会は中川さん。
ヨーロッパ企画のおまけトークだと、たいてい石田さんが司会だから、なんか中川さんの司会は新鮮。
で、この日は中川さんのアクシデントがあって(笑い)、それについて池津さんとか大鷹さんが突っ込んで
面白かった。私は上からだったので、しっかり見えました(笑い)

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ミュージカル 「ケイン&アベル」 見てきました

2025-02-22 02:16:30 | お芝居
ミュージカル 「ケイン&アベル」 シアターオーブ 2025.01.30 18:00~ & 02.16 12:00~

松下洸平くんの久々のミュージカル。これは見に行かないととチケットゲット。
ラッキーにも東京千秋楽のチケットも取ることができました。
場所は久々のシアターオーブ。開館すぐの頃に、新感線の舞台で行った以来かな~
ソワレで行ったとき、渋谷から見えた富士山がきれいでした。


原作は読んだことがあるようなないような。。。たぶん、乱読時代に読んでるような気もするんだけど。
1979年にイギリス人作家のジェフリー・アーチャーが発表した小説。
そしてこれを世界初でミュージカル化した舞台って。すごくないですか?
脚本、演出、音楽などは、海外のクリエイターさんが担ってるんで、どんな舞台になるか楽しみに行ってきました。

とはいえ、私はミュージカルはほとんど見ない人で、ストレートプレイが好きなんですけどね。

やっぱり生オケは最高ですね。のっけから、音楽でやられましたね。あ、これ、すごいやつだって感じで(語彙少な!!)
そして、小気味よいテンポで進み、圧倒的な音楽、照明の演出など、見ていて感動でした。
キャストもね、アンサンブルの皆さんも含めて、素晴らしかったです。

さて、話の内容は
「物語は、フロレンティナ(咲妃みゆ)の回想で始まる――。

20世紀初頭——ボストンの名家ケイン家に生まれ、銀行家の父の跡継ぎとして祝福された人生を歩むウィリアム・ケイン(松下洸平)。幼くしてタイタニック号の事故で父親を亡くしてしまうも、父のような銀行家になるべく学業に専念し、名門ハーバード大学に入学。卒業後はケイン・アンド・キャボット銀行に取締役として入行する。

ウィリアムが生まれた同じ日にポーランドの山奥でヴワデク(のちの、アベル・ロスノフスキ)(松下優也)は生まれ、貧困と劣悪な環境で育ち、やがて戦争によるロシア軍の侵略により孤児となる。度重なる苦難を乗り越えて、アメリカへ渡り、アベル・ロスノフスキと名乗るようになる。その後、アベルはウェイターとして働く中で、持前の頭の良さと忍耐力を発揮。のちに、ホテル王、デイヴィス・リロイ(山口祐一郎)に認められ、ホテル経営に携わるようになる。同じ移民仲間のザフィア(知念里奈)と結婚する。

しかし、そんな矢先、ニューヨークが大恐慌に襲われる。株の暴落によりデイヴィス・リロイが非業の死を遂げる。

アベルはリロイのホテルへの融資を断ったウィリアムに復讐することを決意。2人は対立を深めていく。」(公式より)

こういう壮大な話を3時間にまとめるのは大変だと思いますが、
アベルの娘、フロレンティナをストーリーテラーとして、
二人の生い立ちから銀行家とホテル経営者になるまでをテンポよく紹介していきます。
端折った部分は多々あると思うのですが、かいつまんで進んでいくので、わかりやすいし見やすかったです。

「スナップショット」というセリフをトリガーに、
二人の生い立ち、ケインの父の死、アベルの
アベルがアメリカに渡ってくること。
マシューを右腕に後見人のアランとともに、銀行を経営していくケイン
ホテルのウェイターからスタートして、ホテル王リロイに見いだされ、ジョージとともにホテル経営をするようになるアベル。
二人がどんどんと成長していく様が表現されていく。

そんな中、二人の恋愛もさらっと描かれ、アベルはアメリカに渡る船で知りあったザフィアと、
そしてケインは仕事で知り合ったケイトと恋におち、結婚する。

順風満帆かと思われた二人だけど、時代は世界大恐慌に。
銀行経営もうまくいかない中、幼馴染のマシューを病気で失ってしまうアベル。
ホテル経営も立ち行かなくなるアベルとリロイ。
ここで、初めて交わる二人の運命。アベルはケインに融資を申し込みが、すげなく断られ、
それがもとで、リロイが命を絶ってしまう。
そして、二人は初めて対面。アベルが直接ケインに融資を頼むが、ケインは銀行を守るため
融資をすることができない。アベルはケインに憎しみと怒りをもつようになる。。。。1幕はここまで
でも、1幕のラストに、ケインがどこかに電話をしていて、その後、アベルが200万ドルが何とかなって。。。ということが描かれ、
なるほど~ケインやるじゃんと。

2幕も同じように「スナップショット」で話が紡がれていく。
ケインとアベルは、対立を深めていき、アベルはケインの銀行の株を買い、乗っ取ろうと画策。ケインもそれを守ろうと、意地になっていく。
しかし、戦争がはじまり、国のために戦争に行く二人。
戦場で重傷を負い、生死をさまようケインを助けたのはアベル。お互いとは知らぬまま。
戦後、ケインは車いすで戻り、アベルは意気揚々と社会に復帰。そしてまた、お互いをつぶしあうことを始めだす。
形勢はアベルに有利。ケインがとうとうアベルに連絡をし、この状況を収集しようという提案をするが、仕返しとばかり
アベルはケインを突き放す。
ケインは、以前自分の母を使って、財産を取ろうとしたヘンリーがアベル側にいることから、ヘンリーの悪事を使って
アベルを追い落とそうとする。

そんな中、二人の子供たち、ケインの息子のリチャード、アベルの娘フロレンティナも成長して大人になっている。
リチャードはフロレンティナに恋をして、猛アタック。そしてようやく気持ちが通じて恋人となるが、
二人の出自がお互い明らかになり、当然のことながら、両家の親は大反対。ロミオとジュリエット展開。
最初に折れたのはアベル。リチャードと会おうとなったとき、ケインがヘンリーがらみの暴露をしたことが明らかになり
二人の恋は反対されたまま。
二人はサンフランシスコに駆け落ちしてしまう。
憎しみが残ったまま、二人はそのまま。。。。

サンフランシスコに渡った、リチャードとフロレンティナはしっかりと働き、フロレンティナが出した店は流行り、
とうとうニューヨークにも店を出すことに。二人には男の子も生まれ、母親たちは二人を助け、いつまでも
わだかまりがあるのは父親だけと。
でも、店のオープンのときに、遠くから見守るケインとアベルがいた。

ケインはなくなり、遺品を整理していたケイトがアベルを訪ねる。
初めて、大恐慌で苦難に陥ったときに200万ドル融資してくれたのが、ケインだとアベルは知る。慟哭するアベル。
それをそっと見守るケイン。
リチャードとフロレンティナの一人息子の名前が「ウィリアム・アベル・ケイン」と知ってまた涙。
ケインとアベルの物語は、紆余曲折あったけど、最後はハッピーで終わったのでした~

ほんとにこの話を3時間のミュージカルにするには大変だったと思うけど、
上手くエピソードをつないで、わかりやすく、進行してくれていたと思います。
最後のシーンは泣きました。
亡くなってしまったケインが、そっと見守っている姿もよかった。


・生オケはほんとに素敵。そしてキャストの歌唱力が皆さん半端ないんで、
聞きごたえもあるし、迫力も躍動感もあって最高でした。
どのナンバーもすごくよかった。とくに1幕ラストのケインとアベルの二人で歌うナンバーは迫力もあるんだけど、二人の声の相性がよくって
すごくきれいでした。
そう、オケの皆さんはステージの奥にいるんだけど、ダンスシーンだったかな?そのときに後ろの幕があいて、演奏している姿が見えたりして、
なかなか粋な演出だなって思いました。

・セットがね。。。。力技だった(笑い)
大きなボックスが2つあって、これを組み合わせたり、いろいろ動かして場面を作っていくんだけど、(「海辺のカフカ」のキューブのでっかくて重そうなバージョン)
このボックスを動かすのが人力。それも1つにつき、3人くらいかなあ。
基本このボックスは、ケイン側とアベル側って感じで色も違ったりして、効果的なんだけど、中に階段とかもあるしかなりの重量。
千秋楽のカテコで、優也さんがセットを動かすスタッフさんをねぎらってたけど、ほんとにすごいな~と心配しながら見てました。

・ダンスもたくさんあって、群舞とかはほんとにかっこよかったけど、一番印象に残ったのは、
ケインとアベルが出征するときのダンス。ドラムの音を伴奏にダンスしながら軍服に着替えて、そして出征。戦闘のシーンもそのまま群舞で。
この演出はなかなかでした。
あとは、最初のパーティーのシーンも素敵でした。

・W松下のキャスティングがこの舞台の肝でしたね。声の相性も抜群だったし、二人のキャラが役と合ってたと思うので、なんかすっと入ってきたんですよね。
松下洸平くんはエリートでスマートだけど、優しさがあって、冷酷にはなれないケインにぴったりだし、松下優也くんは、情熱的ですべてに一生懸命で熱い男がアベルにぴったりで、この二人をキャスティングした段階で、成功でしたね。
それと要所に祐一郎さんとか今さんとかを入れてるのもグッドでした。


さてさて、キャストの感想ですが

ケインの松下洸平さん
洸平くんのミュージカルは「スリルミー」以来かな。
歌声は、昨年ライブにも行って聞いているし、お芝居そのものも見ているけど、やっぱり今回は特別感ありました。
ダンスもかっこよかったよ。洸平くんのダンスって足の使い方がちょっと独特でキレがあるのが好き。
あ~ほんとに遠くに行ってしまったよ・・・って、しみじみと思っちゃった。こんな素晴らしい舞台で真ん中に立つんだもん。
そしていろんな表情を見せてくれました。マシューとの別れのシーンの表情には泣きそうだったし、
ラストもう自分はこの世にいないけど、みんなを見守るように出てきたときの達観してる表情もよかったな~

アベルの松下優也さん
優也くんは、めっちゃ久しぶりかな。
2013年に「アルカードショー」が初だったか。確か主演だった。
そのあと、印象深いのは、2015年の「モンティパイソンのスパマロット」あれは笑った。
2019年の黒白珠でも見てるけど。
ガタイがよくなりました?もっと華奢なイメージがあったんだけど。すごくたくましかった(洸平くんかついでたし)
歌声が力強いんですよね。そしてすごく情熱的でパワフル。アベル役は彼しか考えられないと思いました。

ザフィアの知念里奈さん
里奈さんの声がすごく好き。宝塚出身のお二人とはまた発声法とか違うんだろうな~と思うけど、
すごくパンチがあって、歌い方とか大好きでした。ビシビシと伝わってくるんですよ、感情が。すばらしかったです。
アベルを愛しているという気持ちもすごく伝わってきました。

フロレンティナの咲妃みゆさん
最初から最後までずっと出てたから大変だったよね~
ストーリーテラーから、いきなり娘の役にという演出もなかなか面白かったです。
歌ももちろん、めっちゃ可愛かった。

ケイトの愛加あゆさん
まさかの未亡人からのケインと恋に落ちるという。最初はちょっと。。。って感じだけど、ケインにだんだんひかれていく感じが
よかったです。ケイン・アベル・ザフィアと掛け合いのようなナンバーもすごくよかった~

ジョージの上川一哉さん
コメディーリリーフ的な役回り?でも彼がいないとアベルはだめになってたでしょうね。
ダンスの動きもコミカルだったし。いいキャラでした。
ずっとリチャードとフロレンティナをサポートしてた優しい表情もとてもよかったです。

マシューの植原卓也さん
そんなに早くケインを置いて行っちゃだめでしょ。二人ともいいとこのボンボンでエリートでって、そういう感じが出てましたよね。
だけど、なくなってしまうときの二人には泣けました。

リチャードの竹内將人くん
いつ出てくるの?と、ちょっと心配になりました(笑い)
キューブ所属で洸平くんの後輩ですね(直人の後輩でもあるけど)
出番は少なかったけど、インパクトは大でした。あのケインとアベルがバチバチやってる中で、フロレンティナが好きで好きでという
かわいくてお茶目なキャラにちょっと癒されたりして。だけど手袋あんなに買わなくても(汗)
歌ももちろんうまいけど、笑顔がほんとにかわいかったです。今後楽しみですね。
ミュージカルはもちろんだけど、ストレートプレイとかにも進出してってほしいな。

ヘンリーの今拓哉さん
唯一の悪役?でも、彼がかき回さなければ、物語は進まないですからね。
今さん、なかなかはまってました。何考えてるかわからない感じ・・・いや、心の中は真っ黒でしょ。

アランの益岡徹さん
益岡さんが出てるとなんかその場が締まる感じがしますよね。ケインをかわいがっていたのに、だんだんと対立していく様は
時代がそうさせるんだけど、ちょっとハラハラしました。でも、最終的には見守っていてくれたんだよね。

そして、
リロイの山口祐一郎さん
祐一郎様の存在感といったら、。。。。もう何も言えない。
ホテル王で紳士。だけど夢破れて命を絶つなんて激動の人生。基本的にいい人なんですよね。
だからこそ祐一郎さんにぴったりの役でした。
彼がこのミュージカルをしっかり締めていたなと感じました。影の主演ですかね。


そう、東京千秋楽はカテコ4回だったかな?めっちゃ盛り上がりました。
2回目に出てきたとき、洸平くんが話だしたんだけど、ぐちゃぐちゃになって。優也くんにバトンタッチ。
何話してるかわかんなくなっちゃってね。きっと座長さん、感極まっちゃっただろうね。
そして優也くんが素晴らしいスピーチでした。いろんな方に感謝して。アンサンブルの人とかスタッフの方とかにもね。

そして再度洸平くんが締めて終了・・・・・感動できでした。

幕も下りたけど。みんな拍手してたら

再び幕があいて、今度は祐一郎さんがスピーチというより叫んでた。最高だ~

そして捌けたかと思ったら、W松下がまた出てきて。。。めっちゃ楽しくて、ご機嫌なカテコでした。


世界で初というミュージカル。見に行くことができてほんとによかった。
ぜひ、また再演してほしいです。
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東京サンシャインボーイズ 復活公演 「蒙古が襲来」 見てきました(ネタばれあり)

2025-02-17 00:31:08 | お芝居
パルコ・プロデュース2025 東京サンシャインボーイズ 復活公演  「蒙古が襲来」 PARCO劇場 2025.02.12 13:00~

チケット取れないだろうな~と思って、申し込みしましたが、何とか平日昼公演が当たりまして、行ってきました。
東京サンシャインボーイズは名前だけは知ってましたが、一度も見たことがありませんでした。このころは、、、芝居とか見てなかったもんな~

三谷さんはもとより、メンバーたちも今や、映画・ドラマ・舞台に欠かせない方ばかりですよね。
めっちゃ楽しみにしてました~
上演前のアナウンスが山寺宏一さんで、終了後のアナウンスが戸田恵子さんって、これだけでめっちゃ豪華ですよね。

さて~話の内容ですが、、、、意表を突かれたというか、え?そういうこと?と、あっけにとられたんですが、
でも、あとからじわじわと、ちょっと怖いな~とさえ、思いました。

一応公式では
「時は鎌倉、対馬の漁村。昨日と変わらぬ穏やかな一日。
異国の襲来が目の前に迫っている事を、彼らはまだ知らない。」と書いてあります。

ということで、これはネタバレしたら、絶対おもしろくないので。
スペース空けます。
ネタバレされてもいいよ!という方だけ、ご覧ください。それ以外の方は回れ右をお願いします。















舞台は、対馬の漁村。
元が鎌倉幕府に送った使者を追い返したことで、攻めてくるのではと、幕府は恐れている。
そのため、この対馬の漁村に鎌倉から役人が視察にくることになった、ある日・・・

その家に住む夫婦は、梶原善さんと宮地雅子さん。
鎌倉の役人をおもてなしする料理を村の長老から頼まれているため、てんてこまいな状況。
卵が欲しいので、にわとりのどんちゃんを探し、うろうろしながらも、台所の方に引っ込んだりとせわしない。
夫の善さんは、何やら太鼓のリズムが頭から離れないよう。
同じく、役人を迎えるための準備を。

そこにやってくるのが10年ぶりに島に戻ってきた宮地さんの兄、相島一之さん。
さらには、怪しげな歩き巫女の吉田羊さんも。彼女は占いをして、食べ物を恵んでもらっているらしい。

父親の西村まさ彦さんは、最近家に帰ってきてないよう。どうも女がいるらしい。
その女性が谷川清美さん。彼女も現れる。
西村さんは、家に都の貴族?のお客人を連れてきていて、鎌倉の役人よりもそちらが大事。

役人が来ると仕切ってちょこちょこ顔を出す長老派小林隆さん。ちょっとうさんくさい。

これも怪しげな旅芸人の夫婦。阿南健司さんと西田薫さん。ちょうどよいと、彼らに役人の前で踊ってもらうことにする。

さて、いよいよ鎌倉からの役人が来るらしい。壱岐の視察を終えて、対馬についたらしい。案内は壱岐に住む甲本雅裕さん。
実は、彼は、宮地雅子さんと恋仲だったが、船が遭難してしばらくかえってこれなかったため、
宮地さんは梶原さんと結婚したといういわくつき。

家には、隣村の長老の野仲イサオさんや、村の宮司の近藤義正さんもやってきて、いよいよ役人を迎えようと。

島の海岸に不審なものはないか、知らない人がいないかを調査するためにくるのだが、
実は少し前に、西村さんと梶原さんは、流れ着いた遺体を見ていて、それを海岸に埋めたりしていることが判明。
しかし、それは言わないこととする。

役人の小原雅人さんが、甲本さんに連れられてやってくる。
不審なものは見なかったか?と聞くが、みんな、そんなことはないと答える。
役人は、なおも他の住人に聞いた話などで、みんなに聞くが、蒙古が攻めてくるはずないと
村人たちは一蹴する。甲本さんは毎日海を見張っているそうで、蒙古のことをいろいろ心配していうが、
対馬の人たちは耳を貸さない。
それではと歩き巫女に占ってもらおうとする。
巫女が「蒙古は来ない・・・」といったところで、ほら!と宴の準備にはいってしまうが。
巫女は「来ないといいな~」と言おうと思ったと。。。ちょっと不穏な雰囲気。

その後、海岸を見に行った役人は、死体を埋めたのを発見し、村人たちにもう一度問いただす。
ようやく、その時の話を明かす梶原さん。。。
しかし。。。ここで、旅芸人が偽物であることがばれ、実は罪人を流罪にした船が難破して
二人は対馬にたどりついたことがわかる。さらに、西村さんがかくまっていた客人も罪人のひとり。
そして死体で海岸にあがっていたのも罪人だったということが発覚。

一件落着かとおもいきや、突如現れた蒙古の船団。
そしてたくさん飛んでくる矢に、どんどんと倒れていく村人達。。。。
で、幕。

そうきたか~というか、120分近くの芝居のうち、110分くらいは、村人たちのあれこれが続き、
ほのぼのとしてクスっと笑えるところがたくさんの三谷ワールドに癒されていたのに、
最後の5分のどんでん返しに戦慄でした。

なんか、考えちゃいましたよ。終わってからじわじわと。
なんとなく蒙古が攻めてくるかもという漠然とした不安はあるけど、でも日常生活の中では
それが起こるなんて考えられないし、考えたくない。
だから大丈夫だよと思っているけど。。。。
これって、今の私たちも同じことで。
地震なんて起きないよ。戦争なんておこらないよ。漠然と平和な生活に満足しちゃってると、
突然しっぺ返しを食ってしまうかもってことですよね。

それと、博多に行ったことがない。いつかは行きたいんだけど。。。という宮地さんに
「いつかいつかと言ってると、行けないよ。いつかってのは今なんだよ」という谷川さん。
これが、なんか、めっちゃ刺さりました。
そうなんですよね。いつかって来ないことが多いんですよね。うん、だから今できることをやらなくては!なんて思っちゃいました。

そんないろんなことを、見終わってからじわじわと考えました。

でもね、三谷さんの芝居だし、他愛もないけど、面白い、セリフがたくさん聞けて
すごく面白かったです。
見に行けてよかった!!!

キャストの感想ですが、、、
よく、皆さんそろったよね~というキャストで、どの方も最高でした。
皆さん一人一人に見せ場があるように、芝居もできているし、見ごたえもありました。
伊藤さんも声の出演してたしね。

個人的には、、、甲本雅裕さんかなあ。髪型とかもインパクトあったし、
元彼という役柄だけあって、ちょっとキュンキュンするところなんかもあり、
楽しかった~

もう一度見たいけど、もうチケット無理だろうな。

そう、最後のアナウンスで、次は80年後だそうです(笑い)
生きてない!あ!三谷さんも生きてないよね(笑い)
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KERA CROSS 第六弾「消失」 見てきました

2025-02-04 00:30:13 | お芝居
KERA CROSS 第六弾「消失」 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 2025.01.26 13:00~

KERA CROSSも6回目。今回は「消失」を河原さんが手がけるということで、見に行ってきました。
私は、この芝居は、2015年の再演のときを見に行ってます。
そのときの感想はこちら


さて、話の内容は、、、

「クリスマスの夜、パーティーの計画を練る兄のチャズと、弟のスタンリー。弟が想いを寄せる女性スワンレイクを迎えて楽しい一夜になるはずが、ちょっとした誤算からその計画はもろくも崩れ去ってしまう。闇医者のドーネン、家を間借りにきた女性ネハムキン、ガス修理業者のジャック、兄弟の家に集まった6人の“善意”がかけ違い、彼らが築き上げてきた日常を破滅へと導いていく。」(公式より)

あらすじは、2015年と同じです。忘れてたところとかもあって、あれ?そうだったっけ?とか、そうそう!ってところとかも
多々ありましたが、、、
チャズとスタンを演じるキャストの雰囲気が、かなり違って。。。
私はこの芝居は、大倉孝二さんとみのすけさんのイメージがめっちゃ強かったので、最初慣れませんでした。
大倉さんとみのすけさんの、とぼけたような、ちょっとはずしたような会話の印象が強かったんで。

藤井隆さんと入野自由さんの兄弟は、とぼけた感じはなく、とてもかわいくて、真面目な感じが強かったです。
どちらがよいかと、そういうことではないんですけどね。

クリスマスの夜の話から
舞台は、チャズとスタンの家なんだけど、斜めに傾いている。2階に行く階段への入り口も傾いているので、
かがまないと通れないほど。
そして途中からわかるけど、水も汚染されている。核戦争後の地球上といった感じか。
そんな中、スタンはスワンレイクさんに恋していて、チャズはそれを応援。
スワンレイクさんが家にやってくるので手編みのセーターをプレゼントするとわくわくの状態。
スワンレイクさんは来たけれど、スタンが作ったあさりのチャウダーで、呼吸困難になってしまう。
彼女はあさりアレルギーだった。ショックを隠せない二人。

翌日ドーネン。彼はスタンの様子を見に来た・・・というか薬を飲ませてからの定期点検。
さらに、ネハムキンが兄弟の住む家の2階を間借りしにやってきた。
そこに、スワンレイクが現れる。スタンに対してまだ起こっているようだった。
スワンレイクは学生時代のいじめられていたタンバリンという男の子の話をする。
その子からラブレターをもらって、指定されたところに行ったら、だまされたことがわかって、
タンバリンも含めてみんなに自分がいじめられるようになった話をする。
そしてスワンも自分をいじめたと思っているようだった。

ドーネンが間違った薬をスタンに飲ませたことに気づき、眠っていたスタンを起こし、
トイレで吐かせようと連れていく。
帰ったと思ったネハムキンが車が故障したと戻ってくる。業者に連絡できないと困っている。

ここで幕間

いろいろなことが起きて、なんとなく奇妙な感じで進んでいく一幕。
くすっと笑えるところもあるけど・・・私は結末を知ってるけど、初見の人は
何が起きるの?どうなっていくの?と不安な感じに思えたのではないかな~
そして、破滅へと進む二幕。

二幕。
家にはガスの修理業者のジャックがきている。スタンは薬を飲んで寝ていたまま。
スタンが目を覚ます。そこにスワンレイクさんがやってくる。二人は仲直りをして、気持ちを確かめ合う。

ジャックの修理が終わり、確認をはじめると、ガスのスイッチをひねると水道がながれ、蛇口をひねると、リビングのおもちゃが動きという
あべこべの動作が起こる。そして水道水からは誰かの歯も出てくる。まだ修理が必要ということで、ジャックはその場に残るが、
ジャックの目的は違うことだった。
ネハムキンはジャックに離婚したダンナの話をする。ネハムキンのダンナはタンバリンというのだが、第二の月が打ち上げられたときにそこに移住したのだった。
しかし、予算の関係で第二の月に行くシャトルが飛ばなくなり、移住した人たちは餓死していったのだった。

大晦日、スタンはドーネンによって修理されている。
スタンは途中で目を覚まし、チャズにススワンレイクと思いが通じ合ったので、結婚したいという。チャズもそれを応援するというが。。。
その後、またドーネンによる修理。スタンはロボットで、記憶をチャズによって書き換えられているのだった。
チャズは、スタンからスワンレイクの記憶を一切消す。今までも、スタンに恋人ができると、ふられたと記憶を書き換えていたのだった。スタンを奪われるのが耐えられなかったのだった。
外で花火が上がるころ、スワンレイクが再びやってくるが、スタンは彼女には反応せず、外に行ってしまう。
スワンレイクが傷ついていると、チャズはスタンは病気なのだと話す。が、何かおかしいところに気づいたスワンレイクは、チャズが何かをしたのかと疑いだす。
そこにスタンが苦しみながら帰ってくる。スタンを寝かせたチャズは、スワンレイクに、スタンがロボットであることを告げる。
小さいころ、チャズとスタンが遊んでいたとき、チャズのせいでスタンが誤って亡くなってしまったことから、スタンをロボットにして暮らしていたのだった。

ドーネンがスタンの治療をしながら、電話でだれかと話しているが何かおかしい。ジャックが受話器を取ると、電話先は爆撃にあったようで、信号が通じていない。
ジャックはここで自分は管理局のものだと明かし、ロボットを操る人を摘発していると告げる。
ドーネンが逃げ出すが、ジャックに射殺されてしまう。
この町も爆撃が再開されたようで、この家も被害を受け、家が揺れてダクトから腕が出てくる。。。それは昔のスタンの恋人で、実はチャズが殺していたのだった。
自分のしたことがばれたチャズは、2階に上がり、首をつってしまう。外に出ていくスタンをジャックは追いかけ、それをスワンレイクが追いかける。
スタンを捕まえようとするジャックを妨害するスワンレイクを、ジャックは射殺。
家に戻ったスタンは、放心状態で、首を吊ったチャズが見えないよう、荷物を積み上げ出す。
ジャックは管理局に電話をするが、管理局は爆撃でそれどころではなく、ジャックは解雇されてしまったらしい。
ネハムキンは大泣きしている。
部屋には放心状態のジャック、ネハムキン、スタンが取り残され。。。幕


ざっと書くとこんな感じの話。
1幕と2幕で世界観がかなり変わる芝居。誰も幸せにならなかったラスト。
でも悪人はいない。みんないい人だったのに。。。哀しいというより切ない結末だった。

スタンは最後、何を思ってたんだろう。でも、スタンはロボットで、その記憶から何から
チャズによって操られてたわけで、チャズが死んだという意味は理解できていないんだろうな~

ジャックも真面目に仕事しただけなのに、管理局から手のひらを返されて。。。
こういう戦時下(戦後?)だと、何がどうなるかわからないし、
ふと、今のこの世界もいつどうなってもおかしくないんで、ゾワゾワしながら見ました。


キャストの感想
チャズの藤井隆さん
今まで見てきた藤井さんは、ちょっとおとぼけ感が強くて、ふざけたりするイメージだったけど、
この芝居では、すごくまじめで弟想いのとってもよいお兄ちゃんだった。
だけど、スタンに対する愛情・・・自分が作り出しているからね、が行き過ぎていて、
彼女ができると、記憶を操作しちゃうというゆがんだ愛情。それをひょうひょうと演じてたのはすごいと思った。


スタンの入野自由さん
直人主演のKERA CROSS「グッドバイ」の印象が強いんだけど、
今回も元気で一途なスタンをかわいく演じていた。
スワンレイクさんを思う気持ちは可愛かったな~


ドーネンの坪倉さん
KERA CROSS「カメレオンズ・リップ」のときも怪演してたけど、今回もだよね。
少しボケが入ってきているってことで、何もないことで転んだり、すぐもも忘れしちゃったりと、
大丈夫?ほんとに医者?技術者?って人だけど、坪倉さんが演じると、さらに
うさん臭くなってよかったです。

スワンレイクの佐藤仁美さん
めっちゃかわいかった。乙女だったよ。仁美さん。
せっかくスタンと恋人にってとこだったのに。。。
1幕と2幕で全然表情も違ってさすがでした。

ネハムキンの猫背椿さん
さすがの存在感でしたね。第二の月に分かれた旦那さんが行ってしまっているという
話は悲しかった。まさかのそれがスワンレイクさんの幼馴染だったということも、、、、
場を読む感じの演技がほんとにお上手。で、、、ジャックとはそういう関係では
なかったんだね。。。

ジャックの岡本圭人さん
なかなか登場しないから、ちょっと心配になったけど、二幕は彼がさらっていきましたよね。
最後まで見事でした。一人、若いキャストだけど堂々とされてました。
だけど、任務に忠実に実行したのに、いきなり梯子をはずされちゃうって。。。やるせないです。

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劇団た組 「ドードーが落下する」 見てきました

2025-01-25 00:43:24 | お芝居
劇団た組 「ドードーが落下する」 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 2025.01.19 14:00~

前から一度見てみたかった、「た組」の芝居。加藤哲也さんのお芝居は何度か見てますが、
「た組」としてのお芝居を見たかった。毎回スケジュールが合わず、逃していたんだけど、
今回ようやく何とかなったので、遠いけど横浜まで行ってきました。

「ドードーが落下する」は再々演とのこと。今回はかなり演出を変えているといことなので、
初見の私でも大丈夫かな~と思いながら。。。

話の内容は
「芸人として活動する夏目は妻の家族からは相手にされていないが、相方の賢や友人達からは面白いと評価されている。
ある日、夏目は自分だけに聞こえる声に気が付く。しばらくの間、声に従った夏目は病院で一人になってしまう。」(公式より)

見終わっての率直な感想。
難解でよくわからなかった・・・・・・
要は、夏目は精神的な疾患がある状態だってことですよね。

セットは、どこかの部屋のようで、二方向に壁が配置されていて、ソファと照明のみ。
壁にはものを取り出せるような(小道具を)、棚が配置されている。


まず夏目が一人でだれかと話しながら出てくるんだけど、電話でもなく、
誰かとではなく、一人でしゃべっている。夏目は入院の時の服みたいで、
ここは病院?と思いきや。。。
部屋の壁を乗り越えるように、キャストたちが登場。

ここから回想シーンに入るよう。
夏目は賢とコンビをくんだ芸人だけど、売れてはいない。賢は介護の仕事を始めたようだ。
夏目は妻の実家に住んでいるが、稼ぎがないので、お金を入れることができなくて妻にも
ぼやかれている。
ネタは夏目が書いている。賢が笑うかどうかがネタのポイント。
だけど、ライブではなかなか受けない。
ライブのあと、仲間と飲み、カラオケボックスで泥酔してしまう夏目。

アルバイトを始めるも、出来が悪く、リーダーに呆れられ、怒られる始末。
この人はいったい?あ!病気なの?最初が病院だったみたいだし。。。と思ってると、
中学生くらいから薬を飲んでいたらしい。
でも、飲まなくなると、幻聴が聞こえるようで、舞台に穴をあけたり、だんだんとおかしな行動をするようになっていく。

妻とも離婚することになり、そして賢は結婚することを機にお笑いをやめることとなり。。。
ようやく、夏目は賢に病気のことを話す。薬を最近飲んでいなかったから、悪化していたことも。
それから、いつもの仲間にも病気のことを話すと、そのことをカミングアウトすればいいのでは?と提案されるが、それは夏目は嫌だといい。口論となってしまう。

その後、夏目は部屋にいる。壁から人の声がするらしい。夏目はネタをやってみると。壁の向こうの人も笑う。
そこに賢がやってきて、そのネタでまた大笑いして。。。幕


そんな感じの話で、夏目の日常を何が起きるわけでもなく切り取って、
病気が発症、悪化して、みんなにその病気のことがばれて。。。という物語。
そのわりに、暗い雰囲気はなく、違和感はありながらの、ほっこりした感じもあって、不思議な舞台だった。
夏目が基本的には優しい性格だからかな。流れてるのんびりした雰囲気は。
でも、何を言いたいのかは、結局よくわからなかったな~

あと、キャストが出てきたり捌けたりが、壁の上から降りてきたり、壁を登って上にねそべったりというのが
なかなか斬新でした。
芝居の最後は、みんな壁の上にいた人が、壁の向こう側におちていくというのは、シュールだったな~
夏目の周りには誰もいなくなったってこと?

キャストの感想としては、
とにかく夏目役の平原テツさん。
たぶん、どこかのお芝居で拝見したことはあると思うんだけど、素晴らしいですね。
セリフ量もすご多いし、通常の状態のときや発症してるときなど、その場その場に応じて
演じるのは大変だと思うんだけど・・・
すごい役者さんだなと思いました。

賢の金子岳憲さん
初めて見る役者さんでしたが、受けの芝居というか、夏目と賢の笑いに対する
熱量の違いというのが、よく出てて、面白いな~と感じました。

芽衣子の今井さん
今井さんは鯖江と二役だったんだけど、芽衣子のときは、そのままのかっこで
女性役を普通に演じてて、でも、夏目の妻というのがよくわかって
さすがだなと思いました。


初めて見た「た組」は、ちょっと難しかったかな~と思ったんですが、
わりと、こういう感じのお芝居が多いとのことなので、また機会があったら
挑戦してみようと思います。


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2024年行ったお芝居

2025-01-06 23:21:10 | お芝居
年が明けて、昨年のまとめをしていなかった内容について。。。
自分の備忘録として、まとめようと思います。
昨年行ったお芝居・・・・

2024年行った芝居は下のとおりです。

1. 2024.01.24 19:00~ 「オデッサ」 東京芸術劇場プレイハウス
2. 2024.02.14 19:00~ 風姿花伝プロデュースvol.10「夜は昼の母」 シアター風姿花伝
3. 2024.02.29 18:30~ KERA CROSS第五弾 「骨と軽蔑」 シアタークリエ
4. 2024.03.21 19:00~ 「イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜」 東京芸術劇場 シアターウエスト
5. 2024.04.20 14:00~ シス・カンパニー「カラカラ天気と五人の紳士」 シアタートラム
6. 2024.04.25 19:00~ ニッポン放送開局70周年記念公演 「鴨川ホルモー、ワンスモア」 サンシャイン劇場
7. 2024.05.03 13:00~ M&Oplaysプロデュース「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」 本多劇場
8. 2024.05.08 12:30~ 地球ゴージャス三十周年記念公演 「儚き光のラプソディ」 明治座
9. 2024.05.25 14:00~ 彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 さいたま芸術劇場
10. 2024.06.27 18:30~ ナイロン100℃49thSESSION「江戸時代の思い出」 本多劇場 
11. 2024.08.22 19:00~ NODA・MAP 第27回公演 「正三角関係」 東京芸術劇場プレイハウス
12. 2024.09.01 13:00~ イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」 東京芸術劇場シアターイースト
13. 2024.09.04 14:00~ 月刊「根本宗子」第19号 「共闘者」 TOKYO FMホール
14. 2024.09.12 14:00~ 2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座
15. 2024.09.16 14:00~ 2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 明治座
16. 2024.09.25 19:00~ ヨーロッパ企画第43回公演 「来てけつかるべき新世界」 本多劇場 
17. 2024.10.17 18:30~ 「ピローマン」   新国立劇場小劇場
18. 2024.11.03 13:00~ 「セツアンの善人」 世田谷パブリックシアター
19. 2024.11.13 18:00~ ミュージカル 「グラウンドホッグ・デー」 東京国際フォーラムホールC 
20. 2024.11.17 13:00~ ちからわざ第13回公演「そのいのち」 世田谷パブリックシアター
21. 2024.12.12 18:00~ シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 「桜の園」 世田谷パブリックシアター
22. 2024.12.26 19:00~ ハイバイ20周年 「て」 本多劇場 

夏の直人ライブもあったので、見たお芝居の本数は少ないです。
全国遠征したから先立つものがね。。。。

その中から、よかった~と思うものを5作品、選びたいと思います。


5.彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 
カッキーがすごすぎた。ハムレットそのものでしたね。
他のキャストも、とってもよくて、見ごたえがありました。
ハムレットって、何度も何度も上演されてるし、みんなが知ってるあらすじなわけだけど、
今回のハムレットは、セリフもわかりやすくて、よかったと思います。

4.ニッポン放送開局70周年記念公演 「鴨川ホルモー、ワンスモア」 
映画を予習してから舞台を見たんですけど、あの
オニたちがね。。。プロジェクションマッピングで動き回てって
めっちゃかわいくて、めっちゃ感動でした。オニ語は覚えられないけど。
セットもよかったし、青春劇という感じで、面白かったです。
上田さんの構成もおしゃれでした。

3.イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」
これはね、、、私が時間を間違えて、最初の話が見れなかったという大失態だったわけだけど、
全部見てたら、1位だったかもですかね~
この世界観、いやあ。引き込まれました。
それと、浜田さんの色気抜群の演技も・・・・
現実と過去の話、怪談、そこがシームレスにつながって、腑に落ちる芝居。
さすがイキウメでした。

2.2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」 
お祭りですよ。やっぱり新感線は。
主演の生田斗真くんも中村倫也くんも、他のキャストのみなさんもキャラがたってて
わかりやすいし。楽しくて華やかで楽しかった。
何より生田斗真がきれいでした。
そして話の展開は裏切りの裏切り、どんでん返し。え?誰が味方?敵?
すごいスピード感で進むので、見入ってしまってた。
これぞ新感線という圧倒的なお芝居だった。

1.イノセントピープル(NODAMAP)
昨年は映画「オッペンハイマー」の公開や、日本被団協がノーベル平和賞をもらったりと
原爆がクローズアップされた年のように感じました。
そんな中見に行った「イノセントピープル」は、原爆を作ったアメリカ人の話で、
すごく衝撃的な舞台でした。アメリカ人から見た原爆投下も描かれていて、
日本人とは全然違う感覚なんだなと、あたり前ではありますが、びっくりしたり。
でも、実際、携わった人たちのその後の描かれ方を見ると、原爆を使っていいとは
誰も思っていないわけで・・・メッセージ性のある舞台だったと思います。
その後、私も広島に実際に行ったし、NODA・MAPでも長崎の原爆が
取り上げられ、秋クールのドラマ「海に眠るダイヤモンド」でも長崎が舞台だったりと
私の中で、大きなウェイトを占めたので、一番心に残る舞台となりました。


さて、新年あけまして、1月は舞台4本チケットゲットしています。
ネットを見ると、その後も魅力的な舞台が次々と発表になっているので、
今年はたくさん見に行けるといいな~

今のところ、2,025年の最初の観劇は、た組『ドードーが落下する』の予定。
気になっていた、た組を見に行けるのが、とてもうれしいです。

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ハイバイ20周年 「て」 見てきました

2024-12-29 00:48:14 | お芝居
ハイバイ20周年 「て」 本多劇場 2024.12.26 19:00~

再演につぐ再演で6回目だとか。今まで見てこなかったので、今回が初見です。
大倉孝二さん、田村健太郎さん、それからヨーロッパ企画の理子ちゃんが出るのでチケットをゲットしました。
あと、小松和重さんも。

あらすじは、
「山田家の4人兄妹は、かつて自分たちに手を上げていた横暴な父の元を離れ暮らしていたが、母方の祖母の認知症をきっかけに、実家に再集合した。
父の過去の暴力について騒ぐ次男。それについて一向に触れようとしない長男。
「あれから時間も経ってるから、家族をやりなおそう」と希望を見せる長女。
そして兄妹たちが祖母の家に集まる。
酒に酔った父の発言を元に、山田家に再び、暗く熱を持った活気が蘇ってくる。」(公式より)

岩井さんの実の家族がモデルだそうで、岩井さんはこの家族の次男。。。今回はたむけんさんが演じた役だそうです。
あらすじのように、認知症の祖母のところに、集まった家族。。。だけど、お互い分かり合えなくて喧嘩となり。。。
その夜に祖母が亡くなってしまう。そして葬儀が行われる。

という話を(かなりはしょってる)、次男目線と、母目線で同じことを繰り返して、演じられる。

最初は祖母の葬儀のシーンからで、だけどいきなり次男があれこれ言いだし、、、何が始まるんだろうと思いきや、
時間はさかのぼって、実家に家族が集まってくるところに。長男はぶっきらぼうで、弟との関係性もよくなさそう。
長女は世話焼きで仕切りたがり。次女はマイペース。母親は何か一生懸命でバタバタしている感じ。
そして問題の父親は確かに自分本位で暴力をふるう勝手者。そういう構図が見えてくる。
長男と長女、そして母親は父親から理不尽な扱いや暴力をずっと受けてきた。
次男が父親に対して戦闘開始から、せっかく祖母のところに集まった家族が喧嘩になり・・・・・
認知症の祖母はそういう光景を見ても、ぼーっとしているが、その夜に亡くなってしまうのだった。
葬儀の場面。。。

たしかに同じ出来事でも、目線によって見え方も感じ方もかわってくるわけで、
なかなか斬新な芝居だなと。
さらに、次男目線と母目線のとき、問題の父親と長女の夫役を入れ替えるという、これまた斬新な。。。
(この日のアフタートークで言ってたけど、入れ替えは初めてだそうです)

次男目線のときは、次男がいないところで何が起きているかはわからないわけで(逆もまた同じ)
母親は長男とは仲良く話し、父親には離婚を切り出すくらいの関係になっていて。。。

そうだよね。自分のいないところでは、また話がそれぞれ進んでいるんだな~
と、当たり前のことに気付かされました。

岩井さんの家族の実話だということだから、家族の会話が妙に生々しいというか、
どこの家族でもこういうことってあるよね。と納得しながら見てました。
あーいう父親はちょっと規格外ではあるけど、みんなが揃っているところと、
誰かと二人になるとこでの会話がね、ホントにリアルで
すごく面白い芝居でした。

そう、なぜか次男の友達の前田くん。。。彼は家族ではないのに、ずっといるという。
前田くんの存在がすごくシュール。。ときどき「帰りたい」って小さい声で言うのが、ツボでした。

この日のアフタートークは、ゲストはユースケ・サンタマリアさん。
2013年の上演のときに、母親役を演じたそうです。見たかった!
そのときの長男役が滝藤賢一さんで、アドリブがすごかった。。。と言ってました。

そうだよね。私も見に行ったけど「おとこたち」の演出、岩井さんだったんだよね。その時の話も
あれこれしてくれました。
ユースケさんって、テレビで見るのとホントに同じ感じで、アフタートーク面白かった。



キャストの感想

一番印象に残ったのは、やっぱり
母役の小松和重さん
小松さんの女性役は初めて見たけど、なかなかよかった(笑い)
こんなお母さんいるし。途中途中で面白いことしてくれたりしてました。

次男の田村健太郎さん
いやあ、前半の次男目線のときは、なかなかウザかったな~うるさいし。
でも、お調子者で、だけど意外に真っすぐでって、キャラがたっててよかったです。
芝居のタムケンさん久々に拝見したけど、少し太った??

父と姉の夫役の後藤さん
ガタイがいいからね、次男パートでは父親役だったけど、これであの暴力だったら
めっちゃ怖いです~
だけど、母親パートでは、長女の夫で、大きな体を小さくして、父親のご機嫌をとっているのが
これもツボでした。

姉役の伊勢佳世さん
一生懸命生きてる人だなって感じを出してましたよね。
父親から暴力を受けて、だけど、家族のためにって空回りしちゃってる。
いじらしい伊勢佳世さんでした。

兄役の大倉孝二さん
ぶっきらぼうで、ひねくれてはいるけど、本当はすごく優しい人なんだよね。
おばあちゃんと二人のときとか、母親といるときとか優しいもん。
ケラさんの芝居だと、ちょっとずれた感じの役が多いけど、こういう役もいいですね。

理子ちゃんも可愛かったよ~歌声聞きたかった(笑い)


何度も再演されているのがよくわかる、名作だと思います。
見に行けてよかったな~と。。
もう少し前に、前作とかも見たかったなとつくづく思っちゃいました。
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「桜の園」 見てきました

2024-12-26 00:23:59 | お芝居
シス・カンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.4/4 「桜の園」 世田谷パブリックシアター 2024.12.12 18:00~

ケラさんのチェーホフ演出、、、4部作のラスト。
そしてキャストが異常に豪華。
チケットゲットで見てきました~

とても見ごたえありました。
「桜の園」のあらすじは、あちこちで紹介されているので、省略します。
原作をオーソドックスになぞった内容ではありましたが、ところどころに笑えるところがはさまれていて
話の内容は悲しく切ないながらも、楽しくみることができました。

主演はラネーフスカヤの天海祐希さんなんだけど、
私の中ではロパーヒンの荒川良々さんでした。いろんな表情を見せてくれて最高でした。

セットが素敵だった。桜の木が窓から見える子供部屋の風景。
場面転換もスムーズで、屋敷の庭だったり、舞踏会の会場だったりとなっていました。
あと、衣装がとっても素敵でした。

ラネーフスカヤは、本当に世間知らずのお人よしにも「バカ」がつくくらいの女性。
こんなだから、全部取られちゃうんだよ。もっと現実を見なさい!!と、客席から
言いたくなるような存在でした、

ロパーヒンはもとは農奴として仕えてたわけで、それが元領主の土地を奪ってしまうという。
この時代の成功者なわけで。だけど、元のご主人様への気持ちもあって、なかなか難しいんでしょうね。

芝居のラスト、一人取り残されてしまったフィールス。桜の園とお屋敷とともに命を終えるというのが
切なかったです。


主なキャストの感想です。

ラネーフスカヤの天海祐希さん
かっこよかったですね~そして艶やか。
出てこられた瞬間にオーラがすごかったです。
「私、バカだから~」というセリフを発してても、上品だから、嫌みがなくて、
ほんとにこの人はお嬢様で何もしらないのね~と思えました。

トロフィーモフの井上芳雄さん
二番手なの?その割に出番が。。。
というか、あのお姿、、、芳雄さんファン的には大丈夫なんですか?
髪の毛もむしりとられて。。。インパクトがすごかった。

ワーリャの峯村さん
良々さんとのプラトニックでちょっとひねくれた愛情に翻弄される姿が何とも言えず
切なかった。真面目に生きてきたんですよね~彼女は。
そういう役をやらせたら、最高ですね。

アーニャの大原櫻子ちゃん
天真爛漫としててかわいい。めっちゃかわいかった。
芳雄さんを見る目がハートだった・・・

ドゥニャーシャの池谷のぶえさん
のぶえさんは、いるだけで場をさらってしまう。。。
かわいいんだよね。しぐさが。ヤーシャに振りほどかれても色目を使う姿。。
のぶえさんしかできない表情で笑っちゃいました。

フィールスの浅野和之さん
こういう役や浅野さん以外にはいないですよね。
お屋敷に、桜の園に、一番尽くしていたのは彼だったんですね。
ひっそりと動かなくなるフィールス・・・さすが浅野さんでした。

シャルロッタの緒川たまきさん
今回の登場人物の中で、めちゃくちゃ浮いてました。存在が。
でも、かっこいいんだよね。

ガーエフの山崎一さん
みんなに諭されても諭されても、おしゃべりがとまらない。。。
彼も現実逃避をしていますよね。
で、妹にも頭が上がらないのか。。。

ロパーヒンの荒川良々さん
上にも書いたように、私の中では、主役でした。
良々さんといえば、出てくるだけで笑えるとか、怪演につぐ怪演とかのイメージが強いんですが、
今回は真面目な役で、わからずやの一族に真摯に向き合ってというのが、
良々さんの一面を引き出しててとてもよかったです。
もともとのご主人様の土地や屋敷を手に入れてしまうという複雑な役で、
この芝居のキーマンともいえる人物だったと思います。

名作のこの話をKERAさんの演出で見れてよかったです。
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