カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 C年 年間第十九主日

2010年08月05日 | メッセージ(その他)
イエス様のことを愛される皆様へ

「心からへりくだるようにしなさい。末席に着こうとする時には、心からそれを望むようにしなさい。」
      聖フランシスコ・サレシオ  

立秋―8月8日ごろ、暦の上では秋に入り、風のそよぎや雲の色や形などに秋の気配が漂い始めます。このころの暑さは一段と厳しいようですが、言葉として立秋と聞いただけでなんとなく涼しさを感じるのです。「百日紅」は暑さの厳しい熊本の夏の代表的な花木であり、公園や庭でよく見かけます。紅い花が百日間も咲き続けるので「百日紅」とも言い、木の肌がすべすべして猿も滑ることから「さるすべり」とも言われます。花の色は紅色だけではなく、白、薄紫色もあります。
さて、今週に「平和の旬間」もはじまります。誰でも心の平和、人生の平和、社会の平和を望んで求めています。よく考えてみれば「平和」は復活されたイエス様の貴重な贈り物です。それは神様の思いのように生きると言う意味です。さてそのような平和を実現するために、キリスト信者は全世界の人々と一緒にこの旬間を大切にし、お祈りします。力が衰えてくる夏の間、体は涼しい木陰や健康を支えてくれる飲み物や、食べ物を欲しがっていますが、実は心も同じような時を迎えています。その時、それを支えて、満たしているのはイエス様です。キリスト信者はイエス様の言葉を受け入れて、イエス様の体にパンとして支えられて、苦しい時でも力強く人生を歩み続けています。イエス様が弟子たちを支えながら彼らに目覚めているように勧め、いつも、どんな時でも心の用意を持つように教えました。その教えに従う者は大きな喜びを迎えられるのです。
ルカの福音書 12・32-48
当福音書に題名をつけようとすれば、「準備しながら期待すること」。期待するのは時間の流れが大切だし、その時間をどのように過ごしているのかが欠かせない思いになっています。待つ心は以前された約束から生まれてきます。だから期待するのは約束とそれを実現することが結びついています。むしろその熱い期待によって、約束されたこととその実現する期間を短縮します。約束から、その実現の間の日にちは神様から与えられたチャンスであり、大きな贈り物です。上手にそれを利用すれば、約束の実現する時までにふさわしい準備ができます。だからキリスト信者にとって期待する期間は大切であり、使徒パウロにも上手に使うように勧めています。待つ人は信頼を持って期待していますと言っています。さて、当福音書は三つの名言で分けられています。一番目は「あなたがたの富のあるところに、あなた方の心もあるのだ。」二番目は「主人が帰ってきたとき、目を覚ましているのを見られる僕達は幸いだ」三番目は「全て多く与えられた者は、多く求められ、多く任せられた者は、更に多く要求される」。一番目の言葉によってイエス様がご自分の聞き手に安心を与えています。重要なことは神の国ですから、それに皆が属しています。それを信じない人、また神の国に属していない人は空しくこの世の財産を握って大切にします。二番目は普通にありえないようなことが語られています。僕のように忠実に生きてきたキリスト信者は神様から呼ばれた時、また出会った時に寛大な心である神様に大切に給仕してもらえることになっています。最後に三番目は神様の憐れみと慈しみは、イエス様に一所懸命従ったものたちに豊かに与えられることになっています。結論として神様からいただいた贈り物を上手に、感謝の心を持って使用したものたちは豊かに恵まれます。
             
                                モヨリ神父