旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

第18回北海道国保地域医療学会参加記(1)

2013-06-15 23:52:36 | 学会活動
本日札幌で表記の学会が開催されました。

テーマは「地域社会の活性化のために、保健・医療・福祉・介護の一体化した包括ケアシステムの構築が急がれる~安心・堅牢な地域包括ケア構築のレシピを語る~」

随分長いテーマで覚えられません。

特別講演は寿都診療所の中川貴史先生。おそらく18回の中で最年少の特別講演演者ではないでしょうか?

地域コミュニティケアの目標はプライマリ-ヘルスケア・チームを醸成させること、と力説されました。チームの成熟ということなのでしょう。ぼくたちもこの課題に取り組み、町づくりに向かっていくべきなのでしょう。

中川先生のお話では外来患者さんの診療時間が30秒から1分だそうです。短いですね。それだけ患者さんが寿都診療所にたくさん集まるようになったということなのでしょうが、診療の質をしっかり保てるように工夫が必要かもしれません。

総合診療専門医の問題にも触れられました。この分野の欧米論文、雑誌では診療の質の管理が重視されています。日本も入口はやさしくプロセスの質が厳しく問われる分野が専門医制度の中にあってもよいように思いますが、いかがなものでしょう。

斎藤有先生から米国の家庭医の機能低下とTPPにより医療変化に対する意見を中川先生に問われました。

ぼくは産業としての専門医療が乱立する米国社会では家庭医は育ちにくいこと、TPPで市場原理主義の企業が日本の病院を買収するようになれば、日本の医療崩壊はさらに進むだろうと考えています。医療の病院化が進行するとプライマリ-ケアは消褪してしまうのでしょうか?







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