丸山泉先生にバトンタッチ

日本プライマリケア連合学会の理事長職を交代しました。新理事長は畏友丸山泉先生です。

丸山先生は福岡県出身。医療法人豊泉会丸山病院理事長を務めておられます。豊泉の名の由来はご尊父様が丸山豊先生、ご自身が男性ですが泉というファーストネームだからでしょう。

丸山豊先生は医師にして詩人でありました。陸軍軍医として中国、フィリピン、ビルマを転戦。復員後久留米市にて医院を開業。医師として働く傍ら詩作をされたそうです。

『フランス文学』誌上で「十人の日本詩人」の一人に選ばれるなど、国際的評価も高い方です。先生の功績を記念して1992年に「丸山豊記念現代詩賞」がつくられました。谷川俊太郎（第1回）、新川和江（第3回）、まどみちお（第11回）らが受賞しています。

作詞では、母校の「久留米大学校歌」を手がけた他、團伊玖磨の合唱組曲「筑後川」「大阿蘇」「海上の道」「玄海」、NHK全国学校音楽コンクール課題曲「水のうた」（大中恩作曲）など。

というわけでして、丸山泉先生も豊かな才能をお持ちです。

学会の透明性を高める。学会にシンパシーを感じる人を増やす。専門医制度に対する学会のミッションを実現するなどビジョンを示してくれました。

私どもこれまでの体制や方針に厳しく批判の目で見てこられたので、学会の改善進歩をゆだねることができるでしょう。

ぼくは旧プライマリケア時代から5年間、会長・理事長を職を務めてきました。3学会の合併、社団法人化、日本医学会加盟、日本専門医制評価認定機構への入社などわが国におけるプライマリケアの歴史を少し変えることができたました。難事業ばかりでしたが、それを支えてくださった多くの方々に感謝を捧げます。