看護職の職場というか、労働環境というものを、ときどき考えていて、武井麻子氏、崎山治男氏らの本が手元にはあるのだが、読めないでいる。
そうこうしているうちに上野千鶴子さんの『ケアの社会学』で感情労働についてふれているのを知りました。この本は字が小さくて500ページもある大書です。
感情労働は看護の世界に特有の問題でもないし、この言葉は使わない方が良いのではないかと警告しています。
20代のころに読んだ森有正の「バビロンの流れのほとりにて」の一節を思い出しました。
人間の「仕事」という問題は、人間感情の問題と実に密接な関係があるということが、今になって僕にははっきりと分る。仕事というものはいったい誰のためにするのだろうか? 仕事自体のためと答える人もいるし、自分自身のためという人もある。どちらもけっして本当ではない。仕事は心をもって愛し尊敬する人に見せ、よろこんでもらうためだ。それ以外の理由は全部嘘だ。
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