旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

北海道プライマリ-ケア研究会

2013-10-20 23:28:35 | 学会活動
この研究会は伝統があります。25年以上にわたって年2回の研究会を続けています。

プライマリ-ケア連合学会の北海道支部ができたので、ゆるやかな融合をお願いしましたが、聞き入れてもらえませんでした。

こちらの研究会の会員は減少の一途をたどっています。北海道支部も年会費5000円、この研究会は6000円、連合学会は15000円ですから、若い医師には厳しいでしょう。ぼくだって楽ではありません。

連合学会理事長を辞めた時にこちらの役員を辞退したのですが、これも無理に継続を依頼され、断れないぼくは続けてしまうことに。

さて内容ですが、高齢者の低ナトリウム血症の原因など臨床的な学びもありました。

しかし、質問する気にもなりませんでした「公立病院改革の功罪」の某院長の論理にはあきれるばかり。地方の病院が診療所に変わったことが罪だということです。診療所化の一覧表の一番上が京極町国保病院→京極町国保診療所 になっていますから、文句をつけたいところですが、ぐっとこらえて、ブログには書いているのです。

住民にとって病院が診療所に変わることがそんなにも不幸なことなのでしょうか?

問題は医療の質でしょう。形ではないと思います。

入院医療需要の少ないところに病院はいらないのです。有床診療所でもベッドは余っていて経営面はたいへんです。しかし、充実した外来診療、ちょっぴり在宅。福祉施設の入所者を丁寧に診て、あとは予防です。