旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

院長の無念

2013-05-06 22:49:15 | 震災復興
みたび雄勝(おがつ)病院のことです。

津波襲来時、たとえ共に死ぬことがあっても職員全員で患者を最後まで守るか、職員だけでも高いところに避難させるか、どちらを選んでも辛い決断です。

前者は美談ですが結果によっては評価が分かれます。後者は「患者を見捨てて逃げた」という負い目が、その後長く重くのしかかります。

最後の最後を屋根に乗り、船に乗り移ることができたとしても、無念の思いが死を早めたのでしょうか。

最後の最後まで「患者さんたちのそばにいた」思いは美談に終わらせてはならないでしょう。