about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『未来講師めぐる』(2)-5(注・ネタバレしてます)

2009-07-02 00:32:52 | 未来講師めぐる
〈第3回〉

・みちるに向かってお菓子をわしづかみにして投げつける塾長。豆まきじゃないんだから。これ放映節分ごろでしたっけ?
そして両手を広げてみちるの前に立ち彼女をかばう江口。たしかに塾長の言動は常軌を逸しているので、(この時点では)部外者のみちるちゃんに迷惑かけちゃいけないという常識と正義感の現れだったのかもしれませんが・・・でも可愛い女の子でなかったらかばわなかったな江口だし。

・みちるの登場に驚愕するあまり窓から逃げようとする高尾山先生。逃げようとしただけですよね、飛び降りじゃないですよね?
高尾山を必死で止めるめぐる、という構図のバックに例の「私はめぐる。(中略)進学塾の講師です」というナレーションが入るのが絵面と合ってない(笑)。

・高尾山がみちるを「チルチル」と呼んだのに驚き、思わず復唱するめぐるたち。江口の「チルチル?」は普通ですが、塾長とめぐるはなぜ発音が「ティルティル」なんだ?

・みちるが高尾山に飛びつき結果的に押し倒す構図に、慌てるめぐるたち。
めぐるがさかんに「高尾山落ち着いて」と呼び捨て状態で呼びかけてますが、まず落ち着かせるべきは一方的に抱きついてるみちるの方だと思うけどなあ。目を剥いて硬直してる高尾山も確かに正気じゃないけど。

・みちるが高尾山の淫行相手では!?と江口が指摘したとき、同時に同じ考えに至ったらしい塾長がすごい顔してる。武田さん、見事な顔芸だ。

・散歩しながら大声で街並みについて語り大きく手を広げたりするおじいちゃん。「ちい散歩」のように番組の中でやってるなら普通なんですが、市井の一般人がカメラもなしにこれやってたらただの変な人。
そうとう目立ちまくりのはずなんですが、道行く人は見事に無関心(一人おばちゃんが親しげに話し掛けてくる。これはこれでヘン)。関わるまいとしてるのかなあ。

・みちるの履歴書を皆が検分しているとき、高尾山は一人後ろのソファで横になっているのだが、なんでぬいぐるみを抱いているのだ。ツッこみどころと思われるので一応ツッコんどきます。

・「ここでバイトしたいんですよね?」という江口の問いかけにみちるは満面の笑顔で「んだー!」と答え、さらにそれに江口は「んだー」と返している。
この時江口の顔は映りませんが、声のトーンがなんか甘ったるい。先の「バイトしたいんですよね?」の時も表情といい仕草といい甘々だった。みちるにデレついてるのがわかります。「んだー」と復唱したあたりは「方言萌え~♪」ということなんでしょうね。

・みちるの採用について口をはさもうとする高尾山を、江口は「高尾山(不必要に口をはさむのが)三回目!」と強引にその場に座らせる。
高尾山が力なく「なんで?」と言ってますが、確かに元担任(元愛人?)で彼女を一番良く知っている高尾山には充分発言の権利はあるんじゃないですかね。

・高尾山とみちるの淫行のレベルをさぐろうとする塾長と江口が、高尾山が「おい!」と江口の発言に抗議したのに対して「しゃべったー」と異様な浮かれっぷり。一瞬何かと思いましたが、少し前の「口をきいたらコンビニに行ってもらう」という一方的な約束を受けてのことだったんですね。
それにしても高尾山の周りを回って踊る二人・・・中学生男子か君たちは。

・高尾山の本名が高山、つまり高尾山は偽名とわかったのに、「名前を変えて再出発するという気持ちはわからんでもないね」と苦笑しつつ、「君も本当はエロビデオじゃないんじゃないか?」と江口に振る塾長。
自分が雇った人間が名前を偽っていたというのにこの大らかな態度。これを塾長の度量の深さと見るか単に何も考えてないだけと見るか。塾長のもろもろの言動を見るに後者っぽいような。

・みちるの口癖「地獄さ落ちろ!」が初登場。しかし雇ってもらおうというのにこの発言はどうなのよ。それを許しちゃうあたりも、この塾の異様なまでの大らかさの表れですねー。

・みちるは高尾山がいかに生徒思いで熱血な教師だったかを嬉しそうに力説するのだが、回想シーンでみちるにソフトボール?のバッティング指導をするさいに「ここだ、ここ!」と言いつつ思い切りお尻さわってます。・・・これセクハラじゃん!?
めぐるたちにはみちるの脳内映像は見えてないわけだし、みちる本人は高尾山を素直に尊敬しちゃってるので、このセクハラニュアンスは皆に伝わらなかったんだろーなー。

・塾に通えない自分のために高尾山が個人教授をしてくれた、誘ったのは自分の方、あくまで清い交際だったとみちるは語りますが・・・場所がラブホテルだし!後ろで回転ベッド回ってるし!
事実上清かろうが何だろうが、こりゃ学校に知れたら言い訳できないわな。そしてなぜ高尾山先生はポロシャツ短パンスタイルなんだ。

・コンビニの袋からさっと取り出したものをめぐるに渡す高尾山。「「まるごとバナナ」じゃない~」と悲痛な顔をするめぐるの手にあるのはバナナ一本。あー確かにこれは丸ごとバナナだな。

・「こんな可愛い子とラブホ行って正気でいられますかねえおじいちゃん」「無理だよねー」、っておじいちゃん!この回からおじいちゃん何気にエロな言動が多くなってきます。

・「肉体関係あった?なかった?どっち!?」と問い詰める江口。そして問い詰めモードの皆の顔がアップに。江口の白目剥き気味の不気味な表情と塾長の両手指差しとなぜかみちるが期待するかのような笑顔で高尾山を見てるのが気になる。
みちるは聞かずとも真相を知ってるじゃないか。高尾山が何て答えるかハラハラでなくワクワク、というのはどんな心境なんだろう。

・そして「ありま・・・」と言いかける高尾山の姿に、バラしちゃうのか高尾山!?と思ったところでCM(正確には番組スポンサーの告知)に。何というタイミングで切るのか。さすがに「ありますん」(by『池袋ウエストゲートパーク』)はやらなかったか。
そしてCMが終わったあとは当たり前のように次の場面に流されてしまう。結局あの場にいた面子は真相を知ったんでしょうか。

・CMの直後、料理をするみちるの後ろ姿を見つめながら「この子がねえ・・・」とつぶやくおじいちゃん。CM前の展開を受けての台詞だとすると、「この(素朴そうな)子が(高尾山と淫行するなんて)ねえ・・・」というニュアンスでしょうか。としたら、高尾山の「ありま・・・」の続きはやはり「ありました」だったのだろうか?

・おじいちゃんとみちるに夕飯の仕度一切をやらせて自分はこたつで平然と寝ているめぐる。高尾山も指摘する通り、「手伝えよ!」と言いたくなる光景です。しかも高尾山-お客さんもいるのに目の前で寝てるってどーよ。
しかしおじいちゃんは「めぐるは24年間、食べるの専門」と全く野放し状態。ほとんどドン引きものですが、なんかめぐるだと許せてしまうんですよね。深田さんのキャラの勝利ですね。

・お米はササニシキと聞いて「やったー!」とピースしながらジャンプして喜ぶめぐる。
高尾山が「白いごはんでジャンプする人初めて見ました」とツッこんでますが、実際ここまで手放しで喜ばれると、材料を用意した側、作った側としては悪い気はしないですね。この無邪気さが、めぐるが他人にあれこれ食べさせてもらえる理由なのかも。

・高尾山とみちるが家に帰る帰らないで真面目に議論しているのに、「お腹すいたんで先に食べてもいいっすかあー?」と空気ぶった切りで不満を鳴らすめぐる。うわー我が儘(笑)。箸振り回してお行儀悪いし。
ナレーションで「誤解しないで。めぐるは食いしんぼうではありません」とフォローしてましたが、しかしあの会話の切り方はないと思うの。

・満腹になっためぐるが見る高尾山とみちるの20年後。子供が五人くっついてるのはともかくとして、二人のペアルックは何なのよ。単にお揃いの服というのでなく色がどピンクでそれぞれ「LO」「VE」と書いてあるって・・・いったいどんなバカップルですか。
ところで20年後のみちるには、現在のみちるのトレードマークというべき鼻横のほくろがないですね。第7回でみちるがほくろを取る話が出てきますが、ちゃんとこの時点から伏線が張られていたわけなんですね!さすがです。

・めぐると携帯で話しながらローラースケートで夜道を滑るユーキ。滑りながら、しかも電話しながら、「車両通行禁止」の標識?の下をくぐり、果ては後ろ向きに軽々滑って見せる。すごいよ。
しかも「恐縮っす」と言いながら後ろ向きにハの字に滑る姿が本当に恐縮してる感じを出している。華麗なる曲乗り?を披露しつつ、それがちゃんと感情表現にもなっているという高等技術につくづく感服しました。

・そして続く「超食いてー!」の満面の笑顔がもう可愛さ全開。なのにその直後吉田家にたどりついた時には田口さんのビジュアルに。もう田口さん出てくるだけで可笑しいです。おじいちゃんの「どちらさま?」と言う口調からすると、食後のおじいちゃんにも43歳バージョンが見えてたんだろうなあ。
第一回のおじいちゃんの態度から二人はすでに面識あるのかと思ってたんですが、このシーンをみるとこれが初対面だったみたいですね。記念すべき恋人の祖父との初体面を果たしたのは20年後の姿のほうだったわけだ。

・部屋で寝そべってユーキの変わりっぷりを嘆くめぐる。めぐるの部屋は確かこれが初公開ですよね。ハート型のクッションなどの小道具の色どりが実に可愛らしくて女の子の部屋という感じです。

・最近めぐるの態度が冷たいとぼやくユーキ。しかし「何かあったのかなあ~」と語尾がふにゃふにゃ揺れる口調はバカキャラにふさわしく、深刻な雰囲気にならない。悲壮感がないから安心して見ていられます。
この時おじいちゃんはやたらと至近距離でユーキの横顔を見つめていますが、ユーキに事実を伝えるわけにいかず困惑してるからだけでなく、可愛い孫娘にふさわしい男か品定めしている感じがあります。

・「こういう時はじじいのふりで誤魔化すにかぎる」といきなり「最近床ずれが激しくてなあー」と話しはじめるおじいちゃん。
話の流れを全然無視してるし、「じじいのふり」も何も実際じじいなんだし、床ずれって寝たきり老人でもないのに何言ってんだ、とか突っ込みどころがありまくり。「ばあさんやー、キンショウバイ(錦松梅?)」に至ってはもはや何のことやらだ。

・「イチモツの不安」「エバラな道」なる覚え間違い発言でいかにもアホ丸出しなユーキくん。
しかも「イチモツの不安」のあとに「今は若くて体力あるけど、いずれは衰えるし」などと続けるものだから、本人は真面目に喋ってるのに下ネタになっちゃってます(笑)。しかし『めぐる』といい『蜉蝣峠』といい、クドカン作品の勝地くんはいろいろアレな台詞言わされますねえ(笑)。
でもめぐるの奇行を(彼女の身内の前だからとはいえ)ヘンにとがめだてするのでなく、自分のせいなんだろうかと考えてしまうあたり、彼の裏表のない純な性格とめぐるへの手放しの愛情が伝わってきます。おバカだけどいい子だなあ♪

・自分の現状を冷静に分析し、めぐるとの将来を真剣に考えてるユーキの様子に「こいつバカだけどバカじゃない」と彼を見込んだおじいちゃんは、「おいユーキ、おまえめぐるのどこが好きだ?」と単刀直入に訪ねる。
彼を気に入ったからなんでしょうが、会ったばかりなのにいきなり呼び捨てでお前呼ばわりなんですよねえ。

・おじいちゃんに、めぐるのどこが好きかと訪ねられたユーキは、しばし考えた末に「カラダ!」と答えてじいちゃんに張っ倒れされ、バシバシ殴られる。そりゃそーだわ(笑)。
この場面、悩んでる真剣な顔→「ひらめいた!」と言いたげな笑顔で「カラダ!」、という表情のコントラストがいっそうおかしさを引き出している。前回放映時の次回予告でこのシーンを見たとき、「身内相手になんと大胆な。純情そうなユーキくんも本能に生きる男だったか」と思ったものですが、そしたらちゃんといい話風なオチがついてました。
ついでに殴られてるときに背中がチラリと見えてるのが萌えどころでした♪

・先の発言は「体が丈夫なところ」という意味だったと必死に弁明するユーキ。そして体が丈夫な女が好きなのは、「うち、母親が病気がちだったもんで」。
病気がち「だった」と過去形なところからすると、ユーキの母親はすでに故人なのでしょう。第4回の家族写真もお父さんやお兄さんだけだったし。

・ユーキがめぐるの好きポイントを目を輝かせて語っている頃、めぐるはユーキが好きだという半開き口をしつつ、みちるの質問を受けてユーキのどこが好きなのかを考慮中。
めぐるの半開き口確かに無防備っぽくて色っぽいかも。しかし孫娘の表情を「エロいよなあ~」とエロい笑いを浮かべて語るおじいちゃんって(笑)。じいちゃんすっかりエロ路線に。
逆におじいちゃんに「エロいとは言ってねえっす」と反論するユーキは非スケベ男子なのねえとこの時は思ってしまった。それは第七回で崩れ去ったわけですが(笑)。

・ユーキの想いを確認したおじいちゃんは、ユーキにはめぐると付き合う資格があるうんぬんと力説する。このとき「めぐるを幸せにする責任がある」と言われて力強く「はい!」と答えるユーキは男前だなあ。
しかし力説するあいまあいまに口癖のように「見た目なんか関係ない」を連発するおじいちゃんに笑います。

・あまりにも見た目見た目連呼するおじいちゃんに、「自分そんなに見た目ダメな方じゃないと思うんですけど。ていうかそこそこ自信あるんですけど」と、さすがにユーキも反論。
しかしこの時の立ち上がってくるっと回ってのポージングは何さ(笑)。ラスト股間に手をやってキメなあたり、先の「イチモツの不安」発言を受けてるんでしょうが、なんかマイケル・ジャクソンぽいです。

・みちるにユーキの魅力を語るめぐる。「優しい」とか「美味しそうに食べる」とか好きポイントが、ユーキのめぐる好きポイントと重なるあたり、この二人お似合いだなと感じます。
めぐるの場合、なぜかいちいち「バカみたいに」優しい、とか「バカみたい」が頭につくんですが(笑)。

・みちるの講師としての適性テスト。ちょっと問題児な生徒を演じて見せる江口が口調から表情から、めちゃくちゃ頭悪そうで笑えます。服装はメタル系なのに。
みちるがかつての高尾山の言葉引き移しで熱弁を振るってるときも、椅子の上で体育座りして、口半開きのとろんとした顔でみちる見上げちゃってるし。

・高尾山回想の学校教師時代。いかにも学校らしく後ろの壁に生徒たちの習字が張り出してあるのだが、「不言実行」と書かれた紙にまじって「中三だもの」なる習字が。
何だよこれ(笑)。本当にこのドラマは小ネタまで見逃せません。

・力強く、そしてラストは満面の笑顔で高尾山とみちるに肉体関係の有無を問い質す江口。ということは、「ありま・・・」の後はぼかしたまま終わりだったってことか。
しかし「交尾?or not交尾?」ってすごい表現だ。『ハムレット』の有名な台詞(「to be or not to be」)が元ネタですが、「交尾」と「to be」でちゃんと韻も踏んでるんですねー。

・「江口大暴落。ていうか死んでほしい」。めぐるのきっつい一言。
この第3回あたりからめぐるの発言内容が過激になっていきますが、これは第3回執筆のあたりで宮藤さんがはじめて深田さん本人に会ったことが影響してるのだそうだ。いったい宮藤さんは深田さんに何を見たのでしょう? 

(つづく)

 


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