震災6年9月27日
料理を愛でるには、まず、味、食感、見た目が上げられます。中でも食感には歯ごたえ、舌触り、喉ごしなどがこれにあたります。
口に入れる前は外観など、主に視覚により食欲を誘います。
口に入れた瞬間 は 温度、舌触り、堅さ・粘り、味覚なども関係してきます。香りなどは嗅覚にも関連してきます。そして、粗食し始めますと、 歯ごたえ、咀嚼音など聴覚にも関係してきます。
このように考えますと、五感に訴えるものがたくさんあります。とりわけ、食べたいと誘うには見た目が肝心かと思います。
そのとき、大切なのが、盛りつけです。今までは、盛りつけなどあまり考えたことが無かったのですが、これがなかなか大切だと思うようになりました。
料理に短気は損気です。自分で作った時など、このことがよく分かります。お腹がすいていると、はやく食べたくなってしまって、盛りつけなどを省力化してしまいます。お腹がすいているときはあまり料理はしない方がいいですね。
昔から衣食足りて礼節を知るといいますが、やはり余裕を持って調理しないと、すぐ、食べたくなって食べながら作るようになってしまいます。そして、ショートカットで、口に入ってしまえば同じではないかと単純に考えたらいい料理はできないでしょう。
作る過程を楽しむゆとりが大切です。テレビを見ていて、そのセンスのあるカジエモンなどはすごいといつも感心してしまいます。
きっと、料理教室ではこのような事を体系的に学習するのではないかと想像しています。料理がこんなにも奥が深いとは、この年になってつくずく感じます。その特徴を瞬時につかんで素材を生かし総合的に対処する力がないとできないと思います。そして、まさに、こう考えて来ると料理はもう芸術だと思います。
我々庶民には家庭では、なかなかこうはいきません。やはり、外食めぐりでたまに食べるのが楽しみなんでしょうね。
トマトとバジルとモッツァレラチーズがあったので、試しに盛りつけて見ました。赤と白と緑が印象的でイタリアンの感じになりました。