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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

陸上自衛隊UH-1J 水嚢式空中消火機材 約700ℓ

2010-06-07 11:12:07 | 趣味・航空機
陸上自衛隊の多用途ヘリUH-1Jが2機空中消火訓練に参加していました。約700ℓの水嚢タイプの消火機材です。自衛隊は各自治体が保有するUH-1用消火機材を使用して空中消火活動を行うことが通常で、山林火災等では多数のヘリコプターを集中運用して消火活動を行って成果を上げています。最近は県によって保有する機材が異なり、最新式のバケットタイプを使用することもあります。CH-47による大型バケット5t~8tのバケットを保有する自治体も多くなりましたが、今回の演習ではCHー47の部隊は参加していませんでした。このほかにAS365N2などを保有する消防部隊は、約500ℓ用のバケットを、BK117c-2クラスを保有する部隊は約300リットル程度の消火バケットを使用する等、機種毎の吊上げ能力に応ずる機材を使用しています。写真は6月5日に新舞子地先の訓練会場で撮影しました。今回は写真を撮影できませんでしたが、海上保安庁のBell212型ヘリコプターが津波災害で被災した人をフロッグマン等と協力して救助する風景が大型スクリーンで紹介されていました。
消防庁が行う「緊急消防援助隊全国合同訓練」は回を重ねるごとにより実戦的となっており、今回はあらかじめシナリオ通り行う展示訓練の性格を薄め、被災状況等を派遣部隊が自ら情報を収集して、現地部隊指揮官が状況判断をしながら最適の救助活動を行ういわゆる「ブラインド」訓練であることが強調されていたようです。今後は、能力も保有する機材もそれぞれ自治体ごとに異なる多くの「自治体消防部隊」や「防災関係機関」が集まって運用される場合の現場の救助活動を効率的に行うための情報の共有や状況に即して最適部隊の投入を行う部隊指揮・統制の基本的な要領などが逐次整備され、全国的に運用様式等が標準化されて、更に実戦的な訓練が行われるようになることが期待されています。

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