2005年(ニュージーランド/アメリカ)原題「KING KONG」188分
★★★☆☆(←独断と偏見による)
<出演>
ナオミ・ワッツ(「21g」「ザ・リング」他)
ジャック・ブラック(「スクール・オブ・ロック」他)
エイドリアン・ブロディ(「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞受賞)
<感想>
劇場に見に行くほどでもないのかなと思い、結局見に行かなかった作品です。
原作の方は見ていないので、比べようもないのですが、最後が切ないのは
変わりないようですね。
この作品の何が興味があったか言うと、それはもう監督がピーター・ジャクソン
であるからという以外興味はわきませんでした。
しかし、だからと言って「ロード・オブ・ザ・リング」を楽しんだかと言うと、
結局未だに見てないんです。
どうもあからさまなファンタジーがダメなもので。
そして、ピーター・ジャクソンと言えばこんな作品で私の中では印象が強く、
どうしてもそちらを期待してしまうのです。
どちらも非常にきわどい作品なので、決して安易な気持ちで見るのは止めましょう。
病状が悪化してしまう恐れすらあります。ご注意下さい。
さて、「キング・コング」です。
主演はナオミ・ワッツかと思っておりましたが、むしろジャック・ブラックでしょうか。
ジャック・ブラックと言えば、「スクール・オブ・ロック」のヒットが記憶に新しいですが、
まだまだ日本では無名に近い俳優さんです。
「スクール・オブ・ロック」は非常に良い作品ですので、これはオススメです。
そのジャック・ブラックのイメージが刷り込まれていた私は、
以外にも悪役だったことに驚きました。サイテー!というレベルではないものの、
映画撮影を何よりも優先し、「キング・コング」で一儲けしようとたくらむ
野心家を演じています。
ナオミ・ワッツは、主役のヒロインに抜擢され、騙されて撮影につれて行かれます。
いつ見ても、美しい女優さんですが、ほとんどセリフがありませんでした。
キング・コング相手なので、話しても通じないので、ボディ・ランゲージです。
彼女を始めて見たのは、デビッチ・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」でした。
「21グラム」でもいい演技をしていましたが、「マルホランド・ドライブ」は
その上を行く、女優魂を見せてくれたのではないかと思います。
デビッド・リンチだからという面も影響しているかもしれませんが。
劇中キング・コングとナオミ・ワッツは、いつしか心を通わせるのですが、
それはまるで恋人同士のようでした。劇中エイドリアン・ブロディと
恋仲にはなりますが、キング・コングのそれに比べるとやや弱い。
キング・コングとは、話は通じなくても、心で通じ合っていました。
それを表したのが、胸に手をあて、夕日を見ながら
「美しい」と表現するところです。
この後の展開を考えると、このシーンはとても切なく感じました。
今調べて3時間もの超大作だったことを知りましたが、そんなことも感じさせない
エンターテイメントに仕上がっています。
島での出来事は、色々と突っ込みどころも満載なのですが、
万人向けにそこそこ楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
「サウンド・オブ・サンダー」に比べますと、CGのレベルが格段に上です。
>恐竜のがちんこ勝負等