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猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

桜色

2011-04-14 09:44:39 | 身辺雑記
     お寺さんから地震で墓石が崩れたのが多数あるので確認してください。
     という手紙が届いていた。
     今日は風もなくおだやかなので、散歩をかねてお寺を訪ねることになった。
     わがやの墓石は無事だった。

     静かな境内では桜が満開だった。
     花は、しべが美しく優しい。
     集まった花々の姿は爛漫として、艶やかである。
     線香の香りがただよっていた。
     咲き誇る花は桜色。
     幹はごつごつと黒。
     その、コントラストが幽玄の世界にわたしをいざなう。

       

       

       

       

     この薄くれない花びらの色が子供のころからすきだった。
     小学5年生の頃だった。
     桜色のセーターがだいすきだった。
     桜の木の下でその桜色のセーター姿で……はにかんで佇んでいた。
     あのときの情景と情緒が桜をみるたびに、おもいおこされる。
     懐かしい。

        さまざまなこと思ひ出す桜かな   芭蕉

     小川の中に菜の花が咲き乱れていた。
     花の黄色も葉の黄緑色も春の色。
     水ぬるむせせらぎの音を聞き、
     この水が未曾有の被害を起こし被災地の人たちを苦しめていると思うと。
     水の恵みと水害、複雑な思いだった。

       

       

        野辺の白いタンポポ