猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

桜に酔う

2009-04-12 12:25:05 | Weblog
■夕暮、散りはじめた桜をみにでかけた。
小高い公園。
野球場を囲む土手に桜の木が植えてある。
桜を愛でる人はいなかった。
あたりは物音ひとつしない。

       

■音もなくはらはらと舞い散る桜の花びら。
路に散り敷かれた桜の花びらが、雪片のように白く妖艶にかんじられてならない。
その公園の小道をあるく。
桜のなかにうずもれて別世界にいるような感覚になった。

       

       
       
■「桜の木の下には屍体が埋まっている」だから、こんなに桜が美しいという。詩情あふれる言葉をおもいうかべながらあるきつづける。
さらに公園の奥、桜の深みに歩をすすめる。

       

        

             

■夫が言葉を失っている。
余りの美しさに沈黙して、わたしたちはゆっくりと桜のなかを彷徨した。
闇がせまってくると黒い幹が闇のなかへ溶け込んで、花だけが虚空に白くかすんで見える。
わたしたちは、桜の霞のなかに迷い込んだようだ。
桜花の精霊がわたしたちのからだのすみずみまで浸透してくる。

■今宵みた桜がいままででいちばん美しい。


       
                 ブログランキングに参加しています。お力添えをいただけると、とてもうれしいです。
           ↓どちらかクリックよろしく。
     にほんブログ村 花ブログ バラ園芸へ
     ブログランキング・にほんブログ村へ
     応援ありかとうございます