
10月3日 金曜日
■チックンと痛みがはしった。
みると血が滲んでいる。
どうやら薔薇の棘を刺したらしい。
それもリルケの薔薇の棘だ。
■わたしは思い出す。
「青春の詩集」三笠書房刊にライナア・マリア・リルケの詩の章がある。
引用。
詩人リルケはなによりも薔薇の花を愛した。
晩年静かな生活を送ったミュゾットの館で、自分で薔薇の世話をした。
遺書に自分の墓の碑銘も薔薇を歌った。
しかも彼の死は薔薇のためであったという。それはいかにもリルケらしい死因である。
薔薇の手入れをしていたとき、手に刺さった棘のため、急性出血性白血病という数少ない病気にかかり倒れたてのである
■指が痛むので化膿すると大変。
この前来たとき息子に化膿止めの薬を持たせてあげた。
薬の名前を忘れてしまったので電話をして名前を訊く。
しばらくぶりで息子の元気な声を聞きうれしかった。
庭の金木犀




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