山田 洋次さんが
監督生活50周年を迎えるにあったって
現在BSプレミアムでは
山田 洋次監督が選んだ日本の名作100選と題して
2年に渡り、日本映画の代表作を放送しています
その1作目が
東京物語
世界的に有名な小津 安二郎監督作品で
テーマは"家族"
1年目の企画ではこの"家族"にスポットをあて
日本映画が「どのように描いてきたか」を
見ていくことになります。
意外や意外。
私はこの戦後の家族を見て
今と同じだと感じました。
広島県に住む
平岡 周吉(笠 智衆)ととみ(東山 千栄子)は
東京で暮らす子供たちの家を訪ねます。
けれども長男はお医者さん、
長女は美容師として今の生活があり、
なかなか時間を取れません。
結局自分の仕事を休んでまで
2人と一緒に過ごしてくれたのは
戦死した次男の嫁紀子(原 節子)だけ…
その後予定より少し早めに帰った
とみの体に異変が起きるのですが…
終戦から8年。
まだまだ先の見えない中で
変わりゆく家族の関係を描き、
世界的に評価されているヒューマンドラマです
年齢のせいなのか、
最近非常に"家族"を描いた映画やドラマを
好んで見るようになった。
だからこの企画は私にとって
タイムリーと言えばタイムリー。
裏を返せば、
"誰でも"
年を重ねていくとだんだんそこに行きつくのでしょう。
山田監督も、その特番の中でおっしゃってましたけど。
そんな私が″同じだ″と言うのは
いつの時代も、
″家族が「崩壊しつつある」と危惧するものだ。″と感じたから。
年を重ねた人が「今の若い者は」と嘆くのと一緒。
この映画の中では
母親が亡くなった時でさえ
自分で仕事をしている2人はさっさと帰ってしまった。
大阪に勤めている息子も。
少し残って周吉を支えたのは、紀子だけで
それに不満をもらした1番下の次女(香川 京子)に
彼女はこう言います。
「大人になると自分の生活が大事になるものなのよ。
嫌だけど、仕方のない事だわ。」と。
ここが肝ですよね。
本来なら、
″家族は支えあうもの。何をおいても優先すべきもの。″
その姿が崩れていっている、
憂慮すべだって事ですよね。
正直、今から50年も前は当たり前だと
この映画を見るまで私は思っていた。
でもその時代からそれを心配していたなんて…
今と何ら変わらないって事じゃありません
つまりね、
誰もが″何より優先しあう家族″を理想としている。
けれど現実問題
仕事や自分の子供、パートナー、親、パートナーの親…と
どこかを優先させたら、
何かを、誰かを諦めなければいけない。
全部を1番にするなんて不可能な訳です。
だから別に″自分の生活が大事だから″とかの次元ではなく
当たり前なんだと思うのです。
何ら家族は崩壊していない。
単に昔みたいに判り易い形をしていないだけで
親や子を思う気持ちは今も昔も同じ。
ろくでもない親や子供は昔だっていたし
実際、周りでもよくそういう話を聞きますよ。
だだ現代の方が明るみに出やすいだけで。
そもそも「崩壊している」と心配する人は
だいたいその渦中にいなくて一歩引いて、
俯瞰で見ている。
だから「理想像」が全面に出て、ますます心配してしまうんじゃないかなぁ。
そう考えると、
単に寿命が延びている分、
結婚や子育てが少しくらい遅くなったって
大して問題じゃない
現に私の周りの家族は、
文句ばっかり言ってるけど、
客観的に見て、愛に溢れていると思いますよ。
一緒に居られれば十分で、
それ以上は求め過ぎなんじゃない?
そもそも家族に「あるべき」形なんてないんじゃないかなぁ
なるほどな~
その時々の″問題点″をしっかり描いている作品を見ると
今の問題点が浮き彫りになったり
逆によい部分に気づかされたりと
考える材料にもなるんですね~~
非常に興味深く拝見しました
とまあたぶんこの日本を代表する作品に
こんな変な感想を書く人はいないでしょうが
年を重ねて
それこそ私に子供ができたら、また見たいなぁと思います
そうそう、12月には山田監督が
この作品をリメイクした″東京家族″が公開されます
う~ん、今から楽しみ
監督生活50周年を迎えるにあったって
現在BSプレミアムでは
山田 洋次監督が選んだ日本の名作100選と題して
2年に渡り、日本映画の代表作を放送しています
その1作目が
東京物語
世界的に有名な小津 安二郎監督作品で
テーマは"家族"
1年目の企画ではこの"家族"にスポットをあて
日本映画が「どのように描いてきたか」を
見ていくことになります。
意外や意外。
私はこの戦後の家族を見て
今と同じだと感じました。
広島県に住む
平岡 周吉(笠 智衆)ととみ(東山 千栄子)は
東京で暮らす子供たちの家を訪ねます。
けれども長男はお医者さん、
長女は美容師として今の生活があり、
なかなか時間を取れません。
結局自分の仕事を休んでまで
2人と一緒に過ごしてくれたのは
戦死した次男の嫁紀子(原 節子)だけ…
その後予定より少し早めに帰った
とみの体に異変が起きるのですが…
終戦から8年。
まだまだ先の見えない中で
変わりゆく家族の関係を描き、
世界的に評価されているヒューマンドラマです
年齢のせいなのか、
最近非常に"家族"を描いた映画やドラマを
好んで見るようになった。
だからこの企画は私にとって
タイムリーと言えばタイムリー。
裏を返せば、
"誰でも"
年を重ねていくとだんだんそこに行きつくのでしょう。
山田監督も、その特番の中でおっしゃってましたけど。
そんな私が″同じだ″と言うのは
いつの時代も、
″家族が「崩壊しつつある」と危惧するものだ。″と感じたから。
年を重ねた人が「今の若い者は」と嘆くのと一緒。
この映画の中では
母親が亡くなった時でさえ
自分で仕事をしている2人はさっさと帰ってしまった。
大阪に勤めている息子も。
少し残って周吉を支えたのは、紀子だけで
それに不満をもらした1番下の次女(香川 京子)に
彼女はこう言います。
「大人になると自分の生活が大事になるものなのよ。
嫌だけど、仕方のない事だわ。」と。
ここが肝ですよね。
本来なら、
″家族は支えあうもの。何をおいても優先すべきもの。″
その姿が崩れていっている、
憂慮すべだって事ですよね。
正直、今から50年も前は当たり前だと
この映画を見るまで私は思っていた。
でもその時代からそれを心配していたなんて…
今と何ら変わらないって事じゃありません
つまりね、
誰もが″何より優先しあう家族″を理想としている。
けれど現実問題
仕事や自分の子供、パートナー、親、パートナーの親…と
どこかを優先させたら、
何かを、誰かを諦めなければいけない。
全部を1番にするなんて不可能な訳です。
だから別に″自分の生活が大事だから″とかの次元ではなく
当たり前なんだと思うのです。
何ら家族は崩壊していない。
単に昔みたいに判り易い形をしていないだけで
親や子を思う気持ちは今も昔も同じ。
ろくでもない親や子供は昔だっていたし
実際、周りでもよくそういう話を聞きますよ。
だだ現代の方が明るみに出やすいだけで。
そもそも「崩壊している」と心配する人は
だいたいその渦中にいなくて一歩引いて、
俯瞰で見ている。
だから「理想像」が全面に出て、ますます心配してしまうんじゃないかなぁ。
そう考えると、
単に寿命が延びている分、
結婚や子育てが少しくらい遅くなったって
大して問題じゃない
現に私の周りの家族は、
文句ばっかり言ってるけど、
客観的に見て、愛に溢れていると思いますよ。
一緒に居られれば十分で、
それ以上は求め過ぎなんじゃない?
そもそも家族に「あるべき」形なんてないんじゃないかなぁ
なるほどな~
その時々の″問題点″をしっかり描いている作品を見ると
今の問題点が浮き彫りになったり
逆によい部分に気づかされたりと
考える材料にもなるんですね~~
非常に興味深く拝見しました
とまあたぶんこの日本を代表する作品に
こんな変な感想を書く人はいないでしょうが
年を重ねて
それこそ私に子供ができたら、また見たいなぁと思います
そうそう、12月には山田監督が
この作品をリメイクした″東京家族″が公開されます
う~ん、今から楽しみ