聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

私なら刑務所に入るかなぁ…

2010-06-05 19:16:43 | 洋画ヒューマン
最初に試写会で見た私は、
"ケイティ"について引っかかっていた。


6年経った今見直してみると、
それってこだわらなくても良い事だとも思えるし、
この映画の1つのテーマ″尊厳死″についても
私なりの答えが出たと思う。




ミリオンダラー・ベイビー 



この初回限定版には
サントラも付いています
そして、私が気にしていた″ケイティ″についても語られています




ボクシングを経営する
フランキー・ダン(クリント・イーストウッド)は
人を育てる術は知っているんだけど、不器用で
商売っ気がないので、
野心のある選手は結局いつも彼の元を去っていきます。


ビッグ・ウィリーもまたそんな1人でした。


そのビックと入れ代りで入門してきたのが
マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)。

彼女は貧しいトレーラー暮らしで育ち、
唯一の希望がボクシング。

30歳過ぎまでまともにトレーニングした事がなく、
本来女性は入門させたくなかったんだけど、
見るに見かねて、コーチになります。


と言っても口答えは一切許さず、
フランキーを支える元プロ選手
エディ・『スクラップ・アイアン』デュプリス(モーガン・フリーマン)に
見守られながら。




それでもいつしかトレーニングが実を結び、
彼女はどんどん試合で勝っていくのです


そしてついに大物との対戦の日
相手は平気で反則まがいの行為をする人物で…


これはスポーツ映画ではありません。
誰かが誰かを愛するシンプルなお話です





冒頭で触れたので
まずは″ケイティ″について。


ケイティとはフランキーの娘で、
どうやら親子関係が上手くいっていなく、疎遠らしい。
そして彼はその娘への愛情を
同じ様に上手くいっていないマギーにそそいだ。

ストーリーでは″ちょっと悪い″とかではなく、
全く連絡していない、
いや、むしろケイティは恨んでいる並に
親子関係が悪いらしい。


それで1回目に見た時、
そこまで仲が悪いなんて
「この親子には一体何があったのか

これが引っかかっていたんです。

でも今は別にいいかなと。



家族って実は非常に壊れやすいもので
非常に簡単に修復できるものだと
私は思っています。

一生顔を付き合せていかなければならないんだから
長い人生、
良い時も悪い時もあって当たり前。

そういう紆余曲折を経て
本当の家族になっていくんだもんね


フランクとケイティが今疎遠でも
きっと何とかなると私は思うから。



それ以上に深いテーマはやはり″尊厳死″でしょう。
マギーは相手の反則行為で
植物人間になってしまうんです。

考えることだけはしっかり出来るけど、
首から下は全く動かない…

そんな人間が思う事は…




「死にたい…



そりゃそうだよな。
ふう~。
舌を噛み切って、ギリギリ助けられ、
また噛み切る。
助かる。
噛まないよう、口に詰め物される。
後は頼むしかないでしょう、フランクに。

痛いな~。
痛い。
思い出してもこのシーンは痛すぎる



そこで私ならどうするか考えてしまった、
フランクの立場なら、と。



愛する人がそこまで″死にたがっている″なら、
呼吸器を止め、服役する。



かなぁ。
あくまで最終手段としてだけど。
きっとこれからいい事があると説得するし、
傍に居て最大限努力すると思う。
それでもそう望むなら…



やっぱり″誰かの手″で″誰かの命″を終わらせるのは
違う気がするから
法で認められるべきではないと思う。

だから自分が″殺人者″として
これから一生、
生きていく覚悟が出来るなら…

とね、少し()考えてしまいました。


その後、たまたま相方とそんな話になり、
そう言ったら、

「俺は絶対生きるぞ。
 毎日テレビ三昧じゃん。わ~い
 (呼吸器)止めなくていいから、安心しろっ

だって

達観してるのか、
ただのあほなのか…
恐るべし、相方

CSI:科学捜査班 8TH SEASON

2010-06-05 18:42:55 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
以前の記事で
最近毎日1話見て寝るのが日課だと書きましたが
これがこのクライム・サスペンス。

最新シーズンが現在WOWOWでO.A.されていますが
1つ前のシーズンを一挙放送していたのです


CSI:科学捜査班 8TH SEASON


現在私が気に入っているCSI:NYスピンオフ
こちらが本家本元。


当時は″地味″だと思われていた″鑑識を″
″科学捜査″という見せ場にし、
事件を解決する手法を使ったパイオニア的存在

このシーズンは全17話、
本国アメリカでは07~08年に放送されていました



次々に起こる難事件を
最新の科学を駆使して解決していく
科学捜査班(Crime Scene Investigation=CSI


ラスベガスのCSI夜番を率いるのは
主任のギル・グリッソム博士(ウィリアム・ピーターセン)
自分は警官である前に、″科学者″だと考え
「捜査はスピードより正確さ」
「推理よりも分析がモットー」


グリッソムと共同主任でシングル・マザーなのは
キャサリン・ウィロウズ(マージ・ヘルゲンバーガー)
元々はストリップダンサーだったいう異色の経歴の持ち主。
娘がいるので、
子供が巻き込まれる事件には特に固執してしまいます。
特殊技能は血痕分析。



そうそうCSIには色々な人が係わっていますが、
もちろん得意分野も違います。
毛根・繊維分析が専門なのは
警官から転属したニック・ストーク(ジョージ・イーズ)

仕事熱心なんだけど、
その優しさが捜査に災いしがち


もともとグリッソムの教え子で、
彼に引き抜かれて参加したのは
サラ・サイドル(ジョージャ・フォックス)
その師弟関係を越えて今は恋人同士

恋愛は上手くいっているけど
前シーズンの最後に人質に捕られたのをきっかけに、
一向に無くならない犯罪にむなしさを覚え…



そんな彼らをベテラン警部のジム・ブラス(ポール・ギルフォイル)と
検視官アル・ロビンス(ロバート・デヴィッド・ホール)も後押しして、
凶悪犯を追いつめます。


今シーズンは離婚問題でズタズタになった
ウォリック・ブラウン(ゲイリー・ドゥーダン)が
殺人容疑をかけられたり
人気ドラマとのクロスオーバーエピソードがあったりと、
サプライズもたっぷりです













シーズン8にして初めて見たので、
それまではどうなのか定かではありませんが、
終わり方が暗いよね~
夜に見るのって間違っているかも

と言いつつも、
別に私が本気で虚しくて眠れなくなる
な~んて事はなく、興味深く見ています


寝られなくてまいってしまったのはサラ
シーズン7で人質に捕られたと書きましたが、
自分の無力さを嘆き、
ラボ(=研究所)を去ってしまったのです。


この最初エピ"模型殺人崩壊"は
サラの力強い生き方に感銘すら覚えました。
かなり感動もの


そんな彼女が去ってしまったので
とってもショックですが、もう1人、この番組を去る人が。


それはゲイリー・ドゥーダン

彼は最終話″さらば友よ part1″で
撃たれてしまいました

このエピソードは非常に面白かったんですけど、
実は彼、この降板が伝えられた後、
薬物所持で逮捕されています。

個人的にはいくら″イイ役者″だからって
そんなのルール違反でしょと思うけど、
意外にアメリカって薬に対して寛容ですよね~

「誰だって」とまでは言わないけど
そんな″イッちゃった″世界を体験したら、
普通では考えられない芸術作品が生み出されるかもしれない。
特に絵画とか音楽とか。

CSIイケメンランキングではNO.1で人気者だから、
いつか復活するかもしれません
まあ、降板理由は別と言われていますが…


他にこのシーズンで面白かったのは
#16"CSI:ハリウッド"
人気のコメディチャーリー・シーンのハーパー★ボーイズとの
クロスオーバーエピソード
(あちらはシーズン5#17)
主役3人がカメオ出演しています

真面目なグリッソムの「そりゃコケッコー」という
おどけた台詞を聞けてラッキーな気がしました


そしてこのドラマを象徴するかのような話は
#13"ベビー・コーデリアの棺"
身元不明の少女の死体が発覚されたんですね。
その時、昔ハイになって裸になり、
(なんか聞いた話だな
性犯罪者リストに載っていた人が疑われたんです。

その人はようやく人生を取り戻し、
婚約者も居たのに、捨てられ
再びボロボロ

だから最後キャサリンの前に現れ、
″あんたの家の前で頭ぶち抜いて自殺してやる″と
捨て台詞をはいて、消えていった…


こわ~っつ


まあこの時は子供がらみの事件だというのもあって
キャサリンが暴走したせいもあるけど、
この様に捜査官は常に逆恨みされる可能性があるんだって思いました。

事実本当に大変な職業でしょうね~

いずれにしろ
一シーズン見て、
ようやく人物関係やキャラを把握できたので、
最新シーズンに追いつくとしますかっっ


CSI:科学捜査班 シーズン8
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角川エンタテインメント