【小倉トースト】
「小倉トースト」とは、愛知県の喫茶店で供される軽食の一種。いわゆる名古屋めしの一種でもある。
『概要』
厚めにスライスした食パンをトーストした後に、マーガリンまたはバターを塗って小倉餡を載せたもの。食パンに小倉餡を載せた形で供されることか多いが、サンドイッチのように食パンで挟んだもの(小倉サンド)や、パンと小倉餡を別々にして客が好きな分だけ餡を載せれるようにしたも、先に食パンに餡を挟み油で揚げものもある。
単に「あんトースト」と呼ばれることもあるが、その場合にも潰し餡や渡し餡が使用されることは非常に少ない。愛知県民に親しみのある愛知県の代表的な名物。
『コンビニとメディア』
地元企業であるサークルKサンクスで、不定期がら全国的に販売している。
北海道テレビ放送の番組「水曜どうでしょう」の一企画「対決列島」で紹介されている。理由はチーフディレクターの藤村忠寿の実家が名古屋市中区の喫茶店であるため。後に同番組のイベント「水曜どうでしょう祭」でも出店している。
『小倉マーガリンパン』
類似の食品として、愛知県に本社のある敷島製パンから、小倉餡とマーガリンを組み合わせた菓子パン「サンドロール小倉&ネオマーガリン」が販売されており、地元を中心に人気を集めている。北陸地方へも「小倉マーガリン」として流通している。
【モーニングサービス】
「モーニングサービス」は、日本の喫茶店やレストランが、朝の時間帯にドリンクやトーストなど特定のメニューを、朝食として割安価格で提供するサービスの呼称であるが、名古屋のサービスは別格であり、名古屋めしの一部と言われている。
『概要』
モーニングサービスは和製英語であり、英語では、教会の日曜礼拝を意味する。
同サービスが行われる時間帯は通常は早朝~昼近くまでである。ドリンク代のみで、追加料金なしのサービスにしているところも多い。
『歴史』
記録が残っている限りの日本初のモーニングサービスが行われた店は、広島市のタカノ橋商店街にある「ルーエぶらじる」が1956年に開始したとされている。
また、歴史としては、1950年頃に愛知県一宮市で、当時盛であった繊維産業に従事する労働者など早朝から集まった人のために店がピーナッツやゆで卵を付けたのが、当地のモーニングサービスの始まり、との説がある。別の説では、一宮市一帯に多かった中小の繊維企業が、来客と打ち合わせる際、工場内の騒音を避けて喫茶店で商談したため喫茶店が多くなったというものもある。
現在の愛知県及び岐阜県では、朝食とほんど変わらない量を提供しつっ値段は飲物と同じ値段にする店、営業時間帯を全て「モーニング」にする店も現れており、競争の激しさは一層増している。