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07/24 松花堂弁当

2013年07月24日 | 食・レシピ

【松花堂弁当】
「松花堂弁当」は、中に十字型の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた弁当。
仕切りのそれぞれに刺身、焼き物、煮物、飯などを見栄え良く配置する。盛り分様式としては、ご飯と数種類のおかずを組み合わせたものであり、幕の内弁当に似ているとも言え、しばしば混同がみられる。
しかし源流は、幕の内弁当が本膳料理の流れを汲む江戸時代に遡るものであるのに対し、松花堂弁当は懐石料理の流れを汲み昭和になってから誕生した様式であり、歴史は大きく異なる。
「松花堂」の名は、江戸時代初期の石清水八幡宮の内僧であった松花堂昭乗に因むものである。昭乗は、農家が種入れとして使っていた器をヒントにこの形の器を作り、絵具箱や煙草盆として使用してた。
その入れ物が「松花堂弁当」に発展したのは、それから数百年たってからである。昭和8年頃、貴志家の大坂邸内の茶室「松花堂」で茶事が催された折、日本屈指の名料亭である大坂の「吉兆」の創始者である湯木貞一が、貴志家の当主・貴志奈良二郎よりこの器で茶懐石の弁当を作るよう命じられ、後にその事が話題となり、松花堂弁当としての名が広まった

十字形の仕切りがあることで、見た目が美しいだけてなく、互いに味や匂いが移らないと考えたためである。湯木は、当時他家から松花堂弁当の依頼を受けると、その都度貴志家の挨拶を怠なかったという。

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