道彦の散歩道

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09/17 銘柄米⑤

2013年09月17日 | 食・レシピ

【ななつぼし】
北海道岩見沢市にある北海道立中央農業試験場が育成した品種。「空育163号」の系統番号で試験され、2001年に北海道の優良品種として採用された。北海道空知管内産の良食味米である。

長所としては「ほしのゆめ」並みの良食味で、穂ばらみ期の耐冷性が強く、収量性はやや高い。短所は耐倒伏性に劣り、割れ籾がやや多く、いもち病抵抗性が不十分である。

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【ゆめぴりか】

「ゆめぴりか」は、北海道立上川農業試験場により育成された品種。きらら397の培養変異である「札系96118」と「上育427号(ほしたろう)」との交配組合せである。「上育453号」の系統名で供試された。
品種名は一般公募された(ピリカはアイヌ語で美しいの意味)。

『概要』
2008年に北海道の優良品種として採用された優良食味米で、一般栽培が開始される2009年度米より市販が開始されたが、この年の天候不順で販売数量が当初の生産・出荷見込み数量の1割弱の800トン程度しか確保できなかったのに加え、前評判の高さから品薄状態が続き、数週間で販売終了に追い込まれた。

このため、「ゆめぴりか」として出荷基準に達しなかった規格外米と、「おぼろづき」を8対2でブレンドした米を追加販売することが決まった。規格外米は一般市販される予定が無かったが、入手できなかった消費者からの要望にこたえる形で決まったものである。

「ほしのゆめ」や「ななつぼし」はおろか、道産米随一の「おぼろづき」すら凌ぐとされるその食味は、「コシヒカリ」並みとの評価もあり注目されている。また、収量面で「きらら397」を下回る「ほしのゆめ」や「おぼろづき」よりは多収である。しかし、食味に影響するアミローズ含有量は「おぼろづき」より高い。

北海道を例にとると直近100年間で平均気温が2度以上高くなるほど、水稲の栽培適地が北上しつつある現状がある。それに適応するがごとく、幾分かの耐冷性と引き換えに食味と収量が向上する「ゆめぴりか」は、次期主力銘柄として広い適地見込みもあって期待されている。なお、早晩性や分けつ性等その他の特性はおおむね現在の主力道産米に似る。

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