【チャ-シュ-マイ弁当】
「チャ-シュ-マイ弁当」は、東海道本線・大阪駅の駅弁。
コンソメご飯の上に、叉焼と味付け玉子を乗せた、ラ-メン屋の賄い飯みたいな弁当。しかし、味は最高で、厚切りの大ぶりな叉焼は、甘辛く煮込まれていて、脂身の割合も絶妙である。シュ-マイも、東の横綱・崎陽軒のシュ-マイに肩をむ並べる程のクオリティーがある。具材は、チャ-シュ-、シュウマイ、味付け玉子、焼きししとう、漬物で、ししとうと漬物がいいアクセントとなって、最後まで飽きさせない弁当弁当である。さすが、「食い倒れの街・大坂」の名にふさわしい駅弁である。
【鯛めし】
「鯛めし」は、東海道本線・京都駅の駅弁。
「鯛めし」を名乗る駅弁は各地にあるが、鯛の「でんぶ」をご飯に乗せたスタイルが一般的であるが、京都駅の「鯛めし」はチョット違う。鯛の出汁で炊いたご飯の上には、焼いた鯛の切り身がトッピングされているのだ。経木折りの弁当箱の中身は、京都らしい彩りである。
炊き込みご飯に、焼き鯛、蒲鉾、里芋、黒豆、鶏ごぼう巻、和菓子がトッピングされている。和風のおかず満載で、秋には、松茸の形に飾り剥きした里芋、柿を模した和菓子と目でも楽しませる、さすがに先の都の心意気である。
焼き鯛も素晴らしいが、秀逸は黒豆である。本場・丹波の物かは不明だが、京都らしい食材だし、上品な味付けである。