【柳葉魚】
シシャモとは、キュウリウオ目キュウリウオ科の海水魚。全長約15センチ。体は細長くワカサギに似ている。北海道南東部の太平洋沿岸の一部に分布。産卵前の雌のシシャモは、子持ちシシャモとして珍重される。
シシャモは、アイヌ語が「ススハム・シュシュハム」が変化した語。「スス・シュシュ」は「川原の柳」で、「ham」は「葉」で、「柳の葉」を意味する。シシャモを漢字で「柳葉魚」と書くのも「シュシュハム」の意味から当てたものである。
柳葉魚は漁獲高が激減して貴重な魚となっているため、「シシャモ」として出回っているものの多くは「カラフトシシャモ(カペリン)で、色・姿・味が全く異なる。
【カペリン(カラフトシシャモ)】
カラフトシシャモは、キュウリウオ目キュウリウオ科の海水魚。英名は「カペリン(capelin)」。子持ちシシャモとして出回っている大部分は、本種かキュウリウオのどちらかである。
極北海域の深度725メ-トル以浅に生息する。日本では北海道のオホ-ツク海沿岸にも回遊する。
日本国内では1970年以降、同じキュウリウオ科の日本固有種・シシャモの代用魚として、シシャモの名で流通してきたが、本来のシシャモとは大きく味が異なり、またキュウリウオ科の中の系統的位置もシシャモに近いとは言えない。
【区別】
シシャモは魚体全体があめ色をしていたウロコが大きいのに対し、カラフトシシャモは銀色に光っていて脂肪が多く水っぽいという。また、抱卵している腹が、シシャモはスマ-トでがカラフトシシャモは大きく膨らんでいる。
ただ、両方を見比べても素人が瞬時に区別するのは困難で、産地の一部の人々が選別できる。
左がカラフトシシャモ、右がシシャモ。区別できますか?