【ルーシャン】
「ルーシャン」は、中華人民共和国雲南省大里ペー族自治州に住む(白族)が作る伝統的なチーズの一種である。
『製法』
ウシ科の水牛または牛の乳を材料に、脱脂し、酸によるタンパク質の凝固分離を行う。この状態で丸めたものは「ルービン」(乳餅)というが、これを薄く板状に伸ばしたものが「ルーシャン」となる。これをさらに乾燥させたものもある。
『利用』
乾燥させたものは、大きなま油でパリパリに揚げて、塩をまぶして食べたり、細かく刻んだ三道茶と呼ばれるもてなし用の茶の内、2番目に出す甘い茶に入れたりする。
乾燥させないものは、切って雲南ハムなどと共に蒸して料理としたりする。
「ルーシャン」を使った郷土料理は雲南省の省都昆明のレストランで食べられる。
【ブリーチーズ】
「ブリーチーズ」とは、白カビチーズの一種である。フランスのブリー地方で1000年以上前から作られているとされる。モー村のブリー・ド・モーが有名であはる。
癖は少なく、しかも濃厚な味わいのブリーはフランス人わ始め世界中に多くのファンを持つ定番チーズとされる。その他に同じイル=ド=フランス地域圏でセーヌ川上流にあるムランを産地とするブリー・ド・ムランがある。こちらはブリード・モーよりも赤褐色を帯びており、前者とは異なる独特の濃い味わいがある。この2つはAOCに指定されている。
カマンベールチーズは、ブリーの製法が200年前にカマンベール村に伝えられ生産が始まったとされる。
ルイ16世はフランス革命後に馬車で国外へ逃げる際、捕らえられて連行された市長宅にて食べ物は何が欲しいかと訊かれブリー・ド・モーを要求したという逸話がある。それどころか、亡命を図る馬車の中でもチーズを食べたいと言って馬車を止めてしまったほどである。また、ナポレオンへの対抗策として結集したはずのウィーン会議では「会議は踊る、されど進まず」と揶揄されたように政治会議は二の次で毎晩豪華な宴会が催された。その中で各国のチーズの王座を決める会議が発案され、ブリーか゜一位に選ばれたという。