佐賀県に住む知人から、玄海原発で労働者の被曝事故があったらしいとのメールが届き、びっくり!
国内初のプルサーマルが始動したのはつい先日、11月5日。
9日に発電を開始したばかりだというのに、もう事故?!
新聞でもテレビニュースでも見た記憶はないけれど…
こんなときこそ、インターネットに頼るしかない。
ありました!
毎日新聞、11月10日佐賀版の記事です。
でも、読んでみると、それは、プルサーマルには関係ないものでした。
九電側の発表は11月9日ですが、事故が起こったのは9月26日。
MOX燃料が装てんされる以前のことで、その3号機の定期検査中に男性作業員1人が、
原子炉の下にある部屋で配管の目視点検中、誤って部屋の奥に進んだため、
被ばく量が1日の計画線量1ミリシーベルトを上回る1・35ミリシーベルトとなったという。
法令で定める線量限度を下回っており、健康被害はないそうです。 (ほっ・・)
しかし、このようにちょっとした事故でも私たちが反応するのは、
このプルサーマル計画がいかに不安に満ちたものであるかということで、
見切り発車してしまった企業と国の無謀なやり方に、今さらながら憤りを覚えます。
プルサーマルがスタートした11月5日までに全国から集まった反対署名は、実に46万7836筆!
安全性への不安は県内だけの問題ではないからです。
ウラン燃料を燃やすために造られた原子炉でMOX燃料を燃やすことに対して、
九電は、制御棒の効きがわずかに劣る程度で問題はないという。
しかし私たち素人は、石油ストーブでガソリンを燃やすような危険なものではないかと心配します。
ある専門家は、5人乗りでブレーキを設計した車に6,7人乗せて走るようなものだと言いました。
それは、MOX燃料のプルトニウム含有率の高さとも関係します。
玄海原発で使うMOX燃料は平均9%のプルトニウムを含み、
商業運転としては国際的にも例がない濃さです。
九電は、「玄海の燃料は国が安全性を確認している」と胸を張りますが、
でも、どんなに理論上安全であっても、どうしてそれを鵜呑みにできるでしょう。
青森県六ケ所村の再処理工場では、高レベル放射性廃液のガラス固化でトラブルが相次いでいるし、
高速増殖炉もんじゅ(福井県)は95年のナトリウム漏れ事故から停止したままです。
いずれも、安心安全を謳って地元を説得し造った施設で、事故続き…
それが現実なのです。
さらに問題なのは、国の計画では使用済みMOX燃料の後始末の見通しが全くたっていないこと。
使い終わったMOX燃料は何年間玄海原発に貯蔵するのか、その後どこでどのように再処理されるのか、
九電側の明確な答えはありません。
例えば私たちが電池を買う時、
その新型電池の安全性に疑問があり、
また使い終わった電池はもっと危険なので、処分場に持っていくまで自分で厳重に保管せねばならず、
しかもそれはいつまで保管しておかなければならないのか現時点では全くわからないと言われたら、
誰がそんな危険な電池を買うでしょう?
その上、それは決して安い買い物ではないとなれば…。
プルサーマルによるウランの節約効果は1~2割程度にすぎず、
再処理やMOX燃料製造には多額の費用がかかります。
経済性への疑問が指摘され続ける中での計画推進です。
また、2020年の温室効果ガス排出量を90年比で25%削減する目標を掲げる民主党は、
発電時にほとんど二酸化炭素(CO2)を出さない原子力発電を温暖化対策の切り札と位置づけています。
ダム事業の凍結や、行政刷新会議の仕分け作業など、
これまでにない新しい発想と戦略で、国民にチェンジの期待をもたらしている新政権が、
なぜエネルギー政策に関しては未来志向の提案ができないのか…。
ヨーロッパ諸国が、どんどん太陽光発電で成果を上げているように、
日本も、太陽光はもちろん、地熱発電などの開発にも力を入れることはできないのだろうか?
地熱発電のCO2排出量は火力発電の20分の1。
火山列島日本には圧倒的な資源が眠っていることでしょう。
今の時点ではコストがかなり高いようですが、これから研究が進めば解決できる問題だと思うのです。
何よりも、放射性廃棄物のような危険な負の遺産を残さないのがいい。
地熱発電と言えば、6月頃だったかな?話題になった愛媛県の鷲野君。
「プルサーマルを止めるための子ども署名」を集め県議会に提出した小学生がいましたね。
彼は今年の夏休みに、地熱発電について大いに勉強し研究したそうです。
資源は輸入に頼らなくてもいいし、昼夜を問わず発電できるし、危険性も少ない。
その素晴らしさと可能性を多くの人に知ってもらいたいと、
今度はステッカーなどを作ったりして、頑張っているという記事を読みました。
いつも前向きで行動的な鷲野君。
民主党も、エネルギー政策では、鷲野君を見習って、
過去に囚われない新鮮な発想で、政策のチェンジを打ち出してほしい。
国内初のプルサーマルが始動したのはつい先日、11月5日。
9日に発電を開始したばかりだというのに、もう事故?!
新聞でもテレビニュースでも見た記憶はないけれど…
こんなときこそ、インターネットに頼るしかない。
ありました!
毎日新聞、11月10日佐賀版の記事です。
でも、読んでみると、それは、プルサーマルには関係ないものでした。
九電側の発表は11月9日ですが、事故が起こったのは9月26日。
MOX燃料が装てんされる以前のことで、その3号機の定期検査中に男性作業員1人が、
原子炉の下にある部屋で配管の目視点検中、誤って部屋の奥に進んだため、
被ばく量が1日の計画線量1ミリシーベルトを上回る1・35ミリシーベルトとなったという。
法令で定める線量限度を下回っており、健康被害はないそうです。 (ほっ・・)
しかし、このようにちょっとした事故でも私たちが反応するのは、
このプルサーマル計画がいかに不安に満ちたものであるかということで、
見切り発車してしまった企業と国の無謀なやり方に、今さらながら憤りを覚えます。
プルサーマルがスタートした11月5日までに全国から集まった反対署名は、実に46万7836筆!
安全性への不安は県内だけの問題ではないからです。
ウラン燃料を燃やすために造られた原子炉でMOX燃料を燃やすことに対して、
九電は、制御棒の効きがわずかに劣る程度で問題はないという。
しかし私たち素人は、石油ストーブでガソリンを燃やすような危険なものではないかと心配します。
ある専門家は、5人乗りでブレーキを設計した車に6,7人乗せて走るようなものだと言いました。
それは、MOX燃料のプルトニウム含有率の高さとも関係します。
玄海原発で使うMOX燃料は平均9%のプルトニウムを含み、
商業運転としては国際的にも例がない濃さです。
九電は、「玄海の燃料は国が安全性を確認している」と胸を張りますが、
でも、どんなに理論上安全であっても、どうしてそれを鵜呑みにできるでしょう。
青森県六ケ所村の再処理工場では、高レベル放射性廃液のガラス固化でトラブルが相次いでいるし、
高速増殖炉もんじゅ(福井県)は95年のナトリウム漏れ事故から停止したままです。
いずれも、安心安全を謳って地元を説得し造った施設で、事故続き…
それが現実なのです。
さらに問題なのは、国の計画では使用済みMOX燃料の後始末の見通しが全くたっていないこと。
使い終わったMOX燃料は何年間玄海原発に貯蔵するのか、その後どこでどのように再処理されるのか、
九電側の明確な答えはありません。
例えば私たちが電池を買う時、
その新型電池の安全性に疑問があり、
また使い終わった電池はもっと危険なので、処分場に持っていくまで自分で厳重に保管せねばならず、
しかもそれはいつまで保管しておかなければならないのか現時点では全くわからないと言われたら、
誰がそんな危険な電池を買うでしょう?
その上、それは決して安い買い物ではないとなれば…。
プルサーマルによるウランの節約効果は1~2割程度にすぎず、
再処理やMOX燃料製造には多額の費用がかかります。
経済性への疑問が指摘され続ける中での計画推進です。
また、2020年の温室効果ガス排出量を90年比で25%削減する目標を掲げる民主党は、
発電時にほとんど二酸化炭素(CO2)を出さない原子力発電を温暖化対策の切り札と位置づけています。
ダム事業の凍結や、行政刷新会議の仕分け作業など、
これまでにない新しい発想と戦略で、国民にチェンジの期待をもたらしている新政権が、
なぜエネルギー政策に関しては未来志向の提案ができないのか…。
ヨーロッパ諸国が、どんどん太陽光発電で成果を上げているように、
日本も、太陽光はもちろん、地熱発電などの開発にも力を入れることはできないのだろうか?
地熱発電のCO2排出量は火力発電の20分の1。
火山列島日本には圧倒的な資源が眠っていることでしょう。
今の時点ではコストがかなり高いようですが、これから研究が進めば解決できる問題だと思うのです。
何よりも、放射性廃棄物のような危険な負の遺産を残さないのがいい。
地熱発電と言えば、6月頃だったかな?話題になった愛媛県の鷲野君。
「プルサーマルを止めるための子ども署名」を集め県議会に提出した小学生がいましたね。
彼は今年の夏休みに、地熱発電について大いに勉強し研究したそうです。
資源は輸入に頼らなくてもいいし、昼夜を問わず発電できるし、危険性も少ない。
その素晴らしさと可能性を多くの人に知ってもらいたいと、
今度はステッカーなどを作ったりして、頑張っているという記事を読みました。
いつも前向きで行動的な鷲野君。
民主党も、エネルギー政策では、鷲野君を見習って、
過去に囚われない新鮮な発想で、政策のチェンジを打ち出してほしい。
原発問題では、なぜか「木を見て森を見ず」といった雰囲気を感じますね。
もっと素朴にもっと単純に考えてほしい。
思い出してほしい。
東海村の事故を。チェルノブイリの事故を。