昨日、佐世保市水道局は市議会に対し、100号議案の撤回を申し入れました。
100号議案とは、9月市議会に提出された水道料金の改定案で、
3割近い値上げ幅に対する市民の反発が大きく、継続審査になっていた議案です。
企業経済委員会では、水道局の厳しい経営状況を立て直すためには水道局の中だけではもう無理だ、
一般会計からの繰り入れが必要では?との声が相次ぎ、副市長に要望。
副市長は「庁内で検討する時間をいただきたい」と答え、継続となったのです。
あれから40日ほどが過ぎ…昨日、その検討結果が聞かれるかと期待していたのですが、
出された回答は、100号議案の取り下げ!
新聞報道によると、いったん上程された議案の撤回は珍しく、佐世保市議会では1982年以来とのこと。
なんと27年ぶり!
川田副市長から100号議案を取り下げるとの発言の後、委員の一人W議員は尋ねました。
「なぜ、修正ではなく撤回なのですか?
値上げ幅を見直すだけでなく、値上げそのものをしないという選択肢もあるのですか?」
それに対し水道局長の答えは明快ではなく、
値上げ理由の趣旨の再説明と、その趣旨に則って今、全庁的な検討がなされているので、
その推移を見守りたい、その上で改めて水道料金改定案を提出したい、と言うにとどまりました。
同じような質問が他の二人の委員からも出されましたが、
副市長も、
「議会の意向を十分に踏まえ、関係部局で鋭意検討している」
「全庁的に検討」「経営戦略会議にもかけて…」などの答えに終始しました。
そのとき、企業経済委員会のメンバーではないY議員から、員外発言が出されました。
この議案の撤回の背景には、石木ダム建設見通しの行き詰まりがあるのではないか?
まだ建設できるかどうかも決まっていない石木ダム関連事業費が値上げ案の中に58円含まれている。
「(ダムは)できもせんとに、なんで自分たちが負担せんばいかんとか?」
こういう市民の批判があっての撤回ではないのか?
それに対し、水道局長は、
「石木ダムの推移とは関係ない。ダム負担金2%は現行にも含まれている」と、答えました。
しかし、この答えには、素人の私にはどうも納得がいきません。
そもそも委員たちが9月議会で副市長の出席を求め、一般会計からの繰り入れの可否を問うた背景には
こんなやりとりがあったからです。
委員「石木ダムに対する負担金が、水道事業の資金不足に大きく影響しているのではないか」
水道局長「少なからずとも影響がある。今後事業が進むことにより、かなりの比重を占めることになる」
それもそのはずです。
水道局提出の資料を見れば、明らかです。
水道局の支出の中で、石木ダム関連事業費として、今年度は、約¥185,000,000計上。
しかし、24年度には、約¥2,084,000,000、25年度には、約¥4,689,000,000と増えるのです。
現行の10倍、20倍と負担が増えていくのです。
これが、水道料金値上げ案の大きな要因であることは誰の目にも明らか。
そして、その問題のダムが仮に建設されなくなれば、値上げの必要が小さくなるのも当然でしょう。
ちょうど同じ日に、県はいよいよ事業認定申請に踏み切りました。
これから、この事業の是非について国の機関である、九州地方整備局にボールが渡されました。
報道によると認定の結果が出るには、6~10ヵ月ほどかかるらしい。
鳩山総理や、前原国交相の描く日本のこれからを、
九州地方整備局はどれだけ理解し受け止めているのか、しっかり見ていきたいと思います。
100号議案とは、9月市議会に提出された水道料金の改定案で、
3割近い値上げ幅に対する市民の反発が大きく、継続審査になっていた議案です。
企業経済委員会では、水道局の厳しい経営状況を立て直すためには水道局の中だけではもう無理だ、
一般会計からの繰り入れが必要では?との声が相次ぎ、副市長に要望。
副市長は「庁内で検討する時間をいただきたい」と答え、継続となったのです。
あれから40日ほどが過ぎ…昨日、その検討結果が聞かれるかと期待していたのですが、
出された回答は、100号議案の取り下げ!
新聞報道によると、いったん上程された議案の撤回は珍しく、佐世保市議会では1982年以来とのこと。
なんと27年ぶり!
川田副市長から100号議案を取り下げるとの発言の後、委員の一人W議員は尋ねました。
「なぜ、修正ではなく撤回なのですか?
値上げ幅を見直すだけでなく、値上げそのものをしないという選択肢もあるのですか?」
それに対し水道局長の答えは明快ではなく、
値上げ理由の趣旨の再説明と、その趣旨に則って今、全庁的な検討がなされているので、
その推移を見守りたい、その上で改めて水道料金改定案を提出したい、と言うにとどまりました。
同じような質問が他の二人の委員からも出されましたが、
副市長も、
「議会の意向を十分に踏まえ、関係部局で鋭意検討している」
「全庁的に検討」「経営戦略会議にもかけて…」などの答えに終始しました。
そのとき、企業経済委員会のメンバーではないY議員から、員外発言が出されました。
この議案の撤回の背景には、石木ダム建設見通しの行き詰まりがあるのではないか?
まだ建設できるかどうかも決まっていない石木ダム関連事業費が値上げ案の中に58円含まれている。
「(ダムは)できもせんとに、なんで自分たちが負担せんばいかんとか?」
こういう市民の批判があっての撤回ではないのか?
それに対し、水道局長は、
「石木ダムの推移とは関係ない。ダム負担金2%は現行にも含まれている」と、答えました。
しかし、この答えには、素人の私にはどうも納得がいきません。
そもそも委員たちが9月議会で副市長の出席を求め、一般会計からの繰り入れの可否を問うた背景には
こんなやりとりがあったからです。
委員「石木ダムに対する負担金が、水道事業の資金不足に大きく影響しているのではないか」
水道局長「少なからずとも影響がある。今後事業が進むことにより、かなりの比重を占めることになる」
それもそのはずです。
水道局提出の資料を見れば、明らかです。
水道局の支出の中で、石木ダム関連事業費として、今年度は、約¥185,000,000計上。
しかし、24年度には、約¥2,084,000,000、25年度には、約¥4,689,000,000と増えるのです。
現行の10倍、20倍と負担が増えていくのです。
これが、水道料金値上げ案の大きな要因であることは誰の目にも明らか。
そして、その問題のダムが仮に建設されなくなれば、値上げの必要が小さくなるのも当然でしょう。
ちょうど同じ日に、県はいよいよ事業認定申請に踏み切りました。
これから、この事業の是非について国の機関である、九州地方整備局にボールが渡されました。
報道によると認定の結果が出るには、6~10ヵ月ほどかかるらしい。
鳩山総理や、前原国交相の描く日本のこれからを、
九州地方整備局はどれだけ理解し受け止めているのか、しっかり見ていきたいと思います。
それと、佐世保市は雨水利用は、まったく検討してないんですね。
自分の家の敷地内の水道管の修理をせずして(水道局はやってると言いますが、数値に変化がなければ、それは本気でやっていることにはならないでしょう)、隣の家に水をもらいに行くようなもの。
それは、お隣にも迷惑をかけるし、自分の家の水道代もムダにしているし(お金を捨てているようなもの)、水という資源そのものもムダにしているし…全く恥ずかしいかぎりです。
市民の中には雨水を溜めて庭の水撒き用に使ったり工夫なさっている方はけっこういるんですよ。だから佐世保市の原単位(一人当たりの一日の生活用水)は、とても少なくて、193リットルくらいで、これは節水都市として有名な福岡市よりも少ないんですよ。
でも、市民のそのような努力に反して、たしかに当局は全くと言っていいほど、雨水利用はやっていませんね。
すべてダムありき。ダムさえできればすべて解決といったスタンスです。
このような現実を一人でも多くの市民に知ってもらいたい、伝えることが大切だと思っています。