佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

福島県のある小学校で

2013-02-28 | さよなら原発

昨日友人から届いたメールです。

友人はメル友から受け取ったそのメールに驚き、転送してくれました。

つい最近の話です。

福島県のある小学校で、ホントにあった授業の内容です。

 

次女が通う小学校の話。

京都大学から講師を招き出前授業をするとのプリントに保護者も希望があれば参加できるとのことだったので行ってきました。
うちの子供のクラスで参加した保護者は私一人。
それだけでもうちの子供は少し特別な存在になります。
そんな福島県○○市です。

授業の内容をシェアします。

授業が始まると4人1グループになる。
3人のグループがあり、私もそこに入るよう講師に言われる。

一緒に授業を受け、クイズに参加し、点数を稼いで賞状をゲットしよう~~!
ということらしい。

まずは放射線って?放射性物質って?
雲や雨雲に例えて説明。

「放射線がそこにあることが問題でない。」

シャワーに例える。
ちょうど良い温度でちょうどよい水圧で浴びれば気持ちがいい。

「水圧が強かったり冷水だったりするとびっくりするよねーー?」
「シャワーから出てくるのがお湯じゃなくておしっこやうんちだったらどう?」
「嫌だよね~~~~」
児童は「やだ~~~~」っと笑う。

自然放射能について

「みんなポテチ好き?」
「ポテチにも自然放射能はたくさん含まれてるよ」

低線量の影響がなぜわからないのか?について

「ちょっとの怪我で血が流れてもずっとずっと血が流れたままで死んでしまう人はいないよね?」
ちょっとの放射線によって細胞が傷ついても体が治していくから、実際にどれだけ影響があるのかはわからないと言いたいらしい。

それから「誰も実験台になりたくないよね?だから今までわからなかったの。
これから5年後、10年後に低線量被ばくの影響がわかるのではないかと言われています。」
それをこの子達が証明していくのでしょうか?と思いたくもなるような言い方でした。

「世界中どこそこの人は年間100ミリシーベルト浴びてる人もいます。
でもみんな元気です!」

「宇宙飛行士も浴びてるよ!!」

授業の中で6問クイズがありました。

たとえば
「放射線は防げる?」
選択肢は1.絶対に防げない。2.だいたいは防げる。
答えは2です。

「放射線は私たちの暮らしに役立ちますか?」
1.害になるだけ
2.役に立つ
答えは2。

ガンマ線はじゃがいもの芽が出ないように当てたりするのにも使うし
病院のガーゼなどの滅菌にも使われていて、とっても役に立っています。

放射線から離れれば離れるほど弱くなり、影響も低くなる。

授業の最初と最後にアンケートを取りました。

はじめは「放射能について知っていることを45秒以内に書く」というもの。

終わりには「授業を受けて感じたこと、わかったことを45秒以内に書く」

私の目の前に座ってた男児は終わりのアンケートに
「体によいときもある」「少しなら浴びてもだいじょうぶ」と書いてました。

私は45秒以内というルールを破り、

「放射線が身近であることを強調し、健康への影響を過小に見せる内容の授業でした。
低線量被ばくによる影響がどのように出るかわからないのなら、余計な被ばくは避け
初期被ばくに更に上乗せするような事がないように身を守りながら生活していくことを教えてほしいです。
文科省が発行した副読本は原子力の安全神話、原発推進側に偏った教育として問題を指摘されました。
今日の授業も副読本と同等です。」

と書いて、講師の目をまっすぐ見据えて手渡しました。

授業は一貫して放射能は身近にあり、少し浴びるなら大丈夫という内容でした。
このような指導をどこでもない、この福島で行っているのです、教育者が。

最後にクイズの点数が高かったグループの代表者が表彰されて授業は終了しました。
まーーー、無駄にテンポの良い授業。
学校から帰って来たわが子に感想を聞いてみると「体に入ってもすぐに出ていくんだね!」と笑顔で。
それはカリウム40の事でしょ・・・

私がいつも気を付けていることも知ってるし、口うるさく言い聞かせても子どもの知識、理解力とはこの程度。
大学の先生様がいらしてオモシロおかしく放射線を教えてくれたらこんなにもハッピーな解釈をしてしまう。

とても原発事故による被害を受けた地域の学校の話とは思えないね。
悪い夢ではないの。現実なの。

 

言葉遣いから察して、この京都大学講師は、若い女性のように思います。

本当にこの講師は、

「放射線はだいたい防げる」「放射線は私たちの暮らしに役に立つ」

と、心から思っているのでしょうか・・・

 

この小学校は、なんの目的で、はるばる京都から先生をお迎えしたのでしょうか?

子どもたちが、放射線を怖がらないように?

年間100ミリシーベルト浴びても、みんな元気!

だから、心配しないで!・・・と?

 

それは、校長先生が決めたのでしょうか?

県 or 市の教育委員会が決めたのでしょうか?

そのように決めた方にはお子さんはいないのでしょうか?

小さな子どもや孫はいないのでしょうか?

 

不思議で、不思議で、しかたありません。

 

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