佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

届かなかった声

2009-11-08 | 石木ダム
 11月6日、石木ダム建設事業認定申請のための、2回目の事前説明会が開催されました。




 通常は1回のところ、なぜ2回も説明会が開かれたのかというと…
水没予定地内に登記している共有地権者54名に説明会開催通知が出されていなかったためです。
その不備を認めた当局はあわてて、それら地権者に追加通知を送り、再度開催することにしたのです。

つまりこれはまさに共有地権者のための説明会だと言ってもいいくらいの、大きな意味を持っていたはずです。


しかし、その意味は本当に果たされたのでしょうか。


共有地権者54名の中には遠い他県に住む方々もけっこういらっしゃるようです。
たまたま私は、埼玉県に住むお二人の地権者からの手紙を預かっていました。
そのお二人は、県外の方でありながら、石木ダム問題を他人事としてはとらえず、
国からの補助金が使われる以上、国民として関わりがあると、ずっと見守ってこられました。

しかし、いくら関心があるといっても、時間と旅費をかけてまで説明会には行かれない。
せめて、地権者としての思いを、石木ダム建設事業者である知事や佐世保市長に届けたい。
また、地元住民の方々にもきいてほしいとのお気持ちで、知事あてに書かれたその手紙を私が預かって、
説明会の場で代読をする約束をしていました。






しかし、当日は活発な質問や意見が相次ぎ、いくら手を挙げても私は指名してもらえず…
司会者は推進派の会長さんには3度も指名したのに、私には最後までチャンスを与えてくれませんでした。

会終了後、私はせめてその手紙を知事に渡して頂けるよう県土木部長さんへ託そうと思い、
壇上近くに駆け寄ったのですが、壇上の方々はすぐに退席してしまい…
たまたまそこにいた県職員の方に「必ず知事に渡して下さい。地権者からの手紙です」と言って託すと、
彼は「それは約束できませんが、上司には渡します」と言って受け取ったのです。

 何のための2回目の説明会だったのだろう…
 誰のための説明会だったのだろう…

 そして、もう明日には事業認定申請をするのだろうか…
コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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県職員は私たちの税金で! (ホタル)
2009-11-09 22:43:22
強制的にやって何が残りますか?もう一度歴史が繰り返されるのですか?県職員あなた方は税金で生活をしていませんか?反対派も推進派も同じ県民です。強制測量を行ったら川棚町は悪いイメージで全国やもしくは世界中に悪いイメージを与え事になるかも知れません。反対派の方々はそんな町にしたくないのだと思います。反対派の方々が本当に川棚を愛していられると思って仕方がなりません。
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Unknown (cosmos)
2009-11-10 15:52:39
影ホタルさん?それとも新しいホタルさん?
いずれにしても、ホタルの願いはいっしょですよね。

ふるさとの清流を守りたい。
この大切な自然を未来に引き継ぎたい…と。

全国にはそんなホタルさんが、きっとたくさん潜んでいると思います。
政権交代という環境の変化に、来年のホタルの時期には今までの何倍ものホタルの乱舞が見られるかも。。
返信する
Unknown (影ホタルです)
2009-11-11 00:09:48
影を入れて忘れました。
返信する

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