佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

長崎県知事選結果

2010-02-22 | 佐世保・長崎
昨日の長崎県知事選挙は自民党の圧勝に終わった。
民主党推薦の候補者に94,000票の差をつけ、316,603票獲得した。
それは、投票総数の45%に上る数字である。

選挙戦が始まってからほぼずっと自民優勢の声は聞こえてきていたが、
まさかこれほどの大差がつくとは思わなかった。

投票率、60.08%。前回より8ポイントもアップ。
昨年夏の衆院選では、県内すべての選挙区で民主党が議席を取っている。
競り合ったとしても結果的には民主党推薦の橋本氏が勝つだろう、
よもや大差で負けるなんて想定外の結果だった…

その原因は、民主党の中枢人物の「政治と金」の問題が逆風となったのだと、どの新聞も分析している。
昨夏の追い風は止んで、逆風に見舞われた。
有権者は民主党にお灸を据えた。
などと書かれている。

県民にとって知事選とはそんなに軽いものなのだろうか。
その時々の風に乗って、貴重な一票はあっちになびきこっちになびきするものなの?
自分たちが暮らしている県という自治体の政策を4年間任せる相手を選ぶのに…風まかせ?

お灸を据えた結果は、4年間いやひょっとしたらそれ以上、自分にふりかかってくるということを忘れてる?

私は中村氏個人を批判するつもりは毛頭ない。
ただ、彼は元副知事として、金子県政を共に担ってきた人物。
貧しい長崎県が今後さらに借金を背負うことになるであろう大型公共事業を推進してきた人。
候補者アンケートを見ても、石木ダムや新幹線を推進しようとし、
諫早湾干拓事業排水門開門調査には反対の政策を明言している人。

今年初めの長崎新聞県民アンケートの結果では、わからないという答えがかなり多いが、
それでも大型公共工事には反対という県民の意向ははっきり見て取れた。

その結果を信じるならば、中村氏を選択するはずがない。
民主党のどなたかに会計帳簿上の問題があったにせよ、
私たちの知事を選ぶことの判断基準としては、それはさして重要問題ではない。
各候補者の政策が何よりも優先されるはず、そう思っていた。

その思い込みは見事はずれてしまった…


それにしても、川原の人々は、私なんかよりはるかに失意の底にいるのではないだろうか。
何しろこの結果は、ダム建設反対地権者にとっては最悪の結果。

でも、結果は書き換えられない。
現実は受け止めるしかない。

この現実の中でできることを、また新たに考えていかなくてはならない。。

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