佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

原発、ほんまだったよ

2011-12-06 | さよなら原発

友人が活動している「広報させぼを読む会」が、

「原発、ほんまかいな?」という映画の上映会をやったので、見に行きました。

http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/genpatsu.html

 

原発の安全神話は完全に過去のものになったけれど、

クリーンなエネルギーだとか、低コストだとか言われているのは、ほんまかいな?

と疑う大阪のおばちゃんたちの目線で作られた、原発学習ビデオでした。

 

原発の仕組みから始まって、高速増殖炉や、MOX燃料のこと、

1ミリシーベルトの意味まで、おばちゃんたちのおしゃべりはとてもわかりやすいのです。

再処理や核廃棄物の問題、原発労働者のことも、

自然エネルギーのことも、幅広く疑問を投げかけては、

専門家の解説を交えながら、おばちゃんたちが咀嚼しながら語ってくれました。

 

ほんとに楽しく学習できますよ。 

ある程度知識のある方も、やっぱりそうか…と確認できることもあり、一見の価値ありではないでしょうか。

 

私が「ほんまだった!」と思ったのは、

 

1.原発のコストは高い

電力会社がこれまで言っていたのとは正反対で、実は原発が一番コストがかかると聞いていたけれど、

それは、ほんまだった!

1キロワット時のコストが実は10.68円もかかる。

火力や水力など、どのエネルギーよりも高コスト。

電力会社の説明では5.3円だったのに、ちょうど倍やんか~

その詳しい内訳は、ビデオを見てな~

使用済み燃料をリサイクルして使えば経済的なんて言ってたことも、大ウソ。

12兆円かけて再処理しても、そこから取り出した燃料で発電できるのは、わずか9千億円分。

つまり11兆円のマイナスやんか~

リサイクルすればするほど損するんやて~

 

2.電力会社は損をしない

これだけの高コストと危険を冒してまで電力会社が原発を造ろうとするのは儲かるから

という話を聞いていたが、それも、ほんまだった!

「総括原価方式」という仕組みがあって、

電力会社は「経費の3%を利益としていい」と認められている。

どれだけ高い設備投資をしても、それに3%分の利益を上乗せして電気料金として徴収できるってわけ。

だから、コストをかければかけただけ儲けが膨らむってこと。

1億円のコストをかけると、利益は300万円だが、

100億円のコストをかけると、利益は3億円にもなる。

電力会社がTVのCMなど高い広告宣伝費を使ったりするのも、そういうことやったんやで~

 

3. 原発なくしても電気は足りる

この冬も5%以上の節電せにゃ~と九電など呼びかけてるのに、

脱原発派の先生たちは今すぐ原発止めても大丈夫って言うてはったのは、ほんまやった!

というか、制度を変えれば…という条件があるけどね、とにかく足りるんや!

それはな、

電気が足りないと言うてる需要のピーク時は、全体の0.1%なんやて。10時間以下や。

その時間の使用量をおさえればいいこっちゃ。

日本の電気料金は、使うほどに単価が安くなる設定。

フランスは、使えば使うほど高くなる。ピーク時の電気料金は11倍も高くなるんやて!

そうすると、その時間の使用はぐっとおさえられるから、需要の波がより緩やかになるってわけ。

日本も料金設定の方法を変えるだけで、ピーク時を3割も減らせると、田中優さんが言うてはった。

 

ほんまですよ~

皆さん、一度このビデオ見てみませんか?

お近くの方は、よかったらお貸ししますので、ご遠慮なく・・・ 

 

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