一昨夜、"千と千尋の神隠し"の映画をテレビで観ました。
久しぶりだったので、いろいろ忘れてた場面も有り、とても新鮮に感じた。
特に、カオナシの存在が印象的。
これまで何回か観た時は、気になりながらも、よくわからなかったのだけれど、
今回は、あれは私たちそのものだ…と思いました。
自分自身の実態がなくて、いつも寂しそう…
お金を出して、寄って来た者を飲みこんでしまう。
誰を食べても、どんなご馳走を食べても、満たされない。
お金の力で次々に欲望を満たしていくけれど、その欲望には際限がない私たち人間にそっくり。
カオナシは、千尋にニガヨモギの団子を食べさせられて、
食べたもの(欲望)をすべて吐き出し、やっと楽になる。
カオナシの顔が、似ても似つかぬはずの、野田総理の顔に見えてきた。
国民生活を守るためには原発の再稼動が必要と説き、
国を守るためには日米安保と米軍基地が必要だからと沖縄に頭を下げ、
結局は交付金というお金を差し出すばかり。
野田さんだけではない。
私たちの欲望がそんな指導者を産み、そんな社会を作ってしまった。
ニガヨモギ団子は福島原発事故かもしれない。
いま、私たちは一生懸命吐き出そうとしている。。
テーマソング「いつも何度でも」が、そっと励ましてくれる。
繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける
ナターシャ・グジーさんも、そんな思いを込めて歌っています。。
Away"