薄墨を流したような朝靄の佐世保港・・・ではありません。
午後1時過ぎ、真昼の太陽の下なのですが・・・
いえいえ、ピンボケの写真ってわけでもないのです。
私のカメラは、私が撮ってもボケないように映し出してくれる優れ物ですから。
ほらね。手前の建物はけっこうしっかり写っているでしょ。
この現象は黄砂。なんと、季節外れの黄砂が飛来中なのです。
昨夜の天気予報で、明日は黄砂の影響で視界が5km以下のところもあるでしょう。
洗濯物にもご注意を…と呼びかけていましたが、予報は大当たりですね~
黄砂は中国大陸内陸部の砂漠などの細かい砂が強風で巻き上げられ、
偏西風に乗ってやってくるんですよね~
春先の現象かと思ってましたが、今ごろでも来るんですねー。
ニュースによると、10日頃ゴビ砂漠で発生した低気圧が砂を巻き上げたのが原因らしい。
今日は外に出ないで一日家に籠ってました。
外仕事の方々(郵便屋さん、宅配業者さん、工事作業員さんetc)は、たいへんでしたね~
ほんとにご苦労様でした。
ところで、この景色と同じように、石木ダム検証も、ますます暗雲がたちこめてきました。
昨日の定例会見で、中村知事は、
ダム検証の検討の場に第三者を入れることは今のところ考えていない。
これまでも専門家の意見を聴いてきた。
専門家を入れないと再検証できないということはない。
と、述べたそうです。
あ~あ、そこなんですよねー。
これまで県がお膳立てした検証の場?再評価の場?には、
御用学者や、県の意向に沿った識者の皆さんばかり・・・
そんな場で何回検証しても、議論しても結論は同じでした。
なのに、今回は、その御用学者ですらも検討の場に入れず、
関係自治体だけで構成すると言う。
それはもう「検討の場」とは言えないでしょう?「確認の場」じゃないんですか?
また記事の中で、知事は、
「他県の検討の場も関係自治体だけで構成していることを挙げ、・・・・見解を示した」
と書かれていましたが、これは事実なのでしょうか?
私が入手した(水源連や全流連を経由してですが)新聞記事によると、
いくつかの県では、自治体だけでない検討の場を実施しているようですが・・・?
★新潟県は9月30日、新潟市中央区の新潟県自治会館で、学識経験者で構成するダム事業検証検討委員会(委員長・大熊孝新潟大名誉教授)の初会合を開いた。国によるダム事業の見直し方針を受け、本体工事が未着工の補助ダム4事業を対象に事業継続の可否を判断するための検討に着手した。(10月4日建設通信新聞)
★国の「補助ダム見直し」方針を受け、金出地(かなじ)ダム(上郡町)の本体工事着工の是非を検討するため兵庫県が設置した「金出地ダム検討会議」は4日、上郡町の県西播磨県民局で初会合を開催。出席した地元住民から早期着工を求める意見が出された。会議のメンバーは学識経験者や地元民ら12人。(10月5日毎日新聞)
★兵庫県は、昨年末に国が検証対象とした補助ダムの西紀ダム(篠山市、総工費54億円)と金出地ダム(上郡町、同170億円)について、今月から学識経験者や関係住民・利水者、関係市町で構成する「ダム検討会議」による検証を行う。会議は公開で行い、年内にも対応方針を決定する。(9月24日産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/100924/hyg1009240156004-n1.htm
★できるだけダムに頼らない治水への転換を進める国からの要請に基づき、島根県は13日、補助ダムの検証をスタートさせる。委員は防災土木工学、水環境などの学識経験者のほか、地元関係委員を選ぶ。13、14日に初会合と現地視察をし、1月下旬までの計3回の議論で結論をまとめる方針。(10月12日中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201010120038.html
これら4つの記事は誤報ですか?
誤報でなければ、少なくとも新潟、兵庫、島根の各県は学識経験者や地元住民を入れた検証or検討の場をスタートさせています。
となると・・・知事は認識不足と言わざるをえませんよね。
いずれにしても、他県がどうであろうと、長崎県は、公正な検証検討を目指してください!
知事に届かないことはわかっているけど、声を大にして言いたいのです。