佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

県庁へ 申し入れ

2010-11-05 | 石木ダム
今日、私たち13人(川棚町民と佐世保市民)は、
石木ダム建設事業の公正な検証を求めて、県に申し入れに行きました。
(他に長崎市からも応援団お二人が参加して下さいました)

まずはじめに5団体からなる申し入れ書を I さんが読み上げ、長崎県土木部河川課長に手渡しました。

それに対して河川課長は、そこに書かれた2つの質問、
1.検証を始める時期と結論を出す時期の目安
2.検証検討会議のメンバー構成
については、今現在は何も決まってないので、何も答えられないと言いました。

また、私たちの要望5つの中の1つ、公開については認めましたが、
他の4つはすべて否定しました。

つまり、第三者機関による検証委員会の設置を否定し、
ダム賛成反対両者の割合が同じになるような委員会も否定し、
公開討論会や双方向性の公聴会の開催も否定し、
事業認定申請の取り下げや付替え道路の中止も否定しました。

なぜなら、国交省が示した再評価実施要領には
そのような委員会を設置しなさいとは書いていないではないか、
私たちは国の方針に基づいてやっていくだけだと、
県は繰り返すばかりでした。

国の実施要領とは、ダム事業の検証をする際の手続きというか段取りというか、
そのようなことについていろいろ具体的に述べているのですが、その中に、
①「関係地方公共団体からなる検討の場」を設置し・・・
②検討過程においては情報公開を行うとともに、主要な段階でパブリックコメントを行い・・・
と書かれている部分があり、
県は、これを絶対視して、この通りにやると言っているのです。

だから検討の場は地方公共団体が集まればいいし、その過程の中でパブコメもやるつもりです、
それで何が問題なのですか?と県はつっぱねます。

確かに県の言い分もわかります。
しかし、それは、ものごとの本質についてはこれっぽっちも考えず、
ただ上から言われたからその通りにやるという、ロボットのような仕事ぶりです。

普通に考えると、事業者が検証主体になるなんて、とんでもない話です。

例えばあなたが、台所の調理器具を、電子レンジにするかガスレンジにするか迷っていたとしたら、
誰に相談しますか?
電力会社の人に訊けば、それは電子レンジがいいと言うでしょうし、
ガス会社の人に訊けば、もちろんガスレンジを薦めるでしょう。
電力会社の人ばかり数人に訊いて、それで決定はしないですよね。
電器屋さんとかハウジングコンサルタントとかの第三者に相談したり、
実際に使っている友人たちに感想を求めたり…ですよね。

ダムを造りたい、ダムしか道はない、と言ってる自治体の人々が何人か集まって検証しても、
その答えは初めからダムに決まっているでしょう。

国は(昨年夏誕生した民主党政権は)、そもそもダムに頼らない治水対策を!と呼びかけたのです。
自然を破壊し、膨大な税金を食いつぶすムダなダム計画を、そろそろ見直そうじゃないか、
と呼びかけ、検証すべきダムをリストアップしたわけです。

しかし、初心はどこかに置き忘れたのか、
民主党の上をいく河川官僚のワナにハマったのか、
事業者である県に検証検討を任せるという大失敗の方法を提示してしまったのです。

であってもなお、 「できるだけダムにたよらない治水」への政策転換を進めるという考えに基づき…
という大義は残っています。

その大前提を考えるなら、
「石木ダムしかない」と言い続けている県や佐世保市や川棚町の行政担当者が集まって検討しても
無意味です。
「十分に検証しましたが、やはりダムを造るのが最善の対策です」と言うでしょう。

検討するだけ時間の無駄、税金の無駄と言いたくなります。

本当に検証する気があるのなら、
堂々と反対者も交えて議論しましょう。

反対する専門家の意見にも耳を傾けて下さい。

また国は、実現性のことも考えなさいと言っています。
石木ダムの反対地権者は一坪たりとも渡さない。
絶対に土地は売らない。ここから出ていかない。
と言い続けているのに、どうしてダムが造れるでしょう?

造れないダムにいつまでもお金をつぎ込むのは、まさに税金の無駄遣いです。

そのようなことを、私たちは口々に言いました。

そして、地権者の女性たちの言葉には、さすがの河川課長も返す言葉がありませんでした。

「私たちはあなたたちの言葉を信じません。
 あなたたちとは話したくありません。
 あなたたちは、事業認定申請をしました。
 私たちの土地を力づくで奪い取ると宣告したのです。
 私たちは喉元に刃物を突き出された状態で、お願いしますと言われても
 話し合えるわけがないじゃないですか」


県の河川課の皆さん、佐世保市の水道局の皆さん、中村知事、
元はと言えば、あなた方の責任ではないのです。

あなた方の先輩がこの計画を立てた時期と、今では状況が全く変わったのです。
その変化をしっかり受け止め、先輩が立てた計画にいつまでも縛られないで下さい。

勇気を持って客観的なな検証を実施し、公正な結論を導き出してください。
それが本当の意味で国の意向に沿うことになり、何よりも県民のための行政になるのです。

私たちは文書での回答を要望し、一週間後という期限を提示、了解して頂きました。

私たちの想いが少しでも届いていますように、願いつつ待っています。
仮に、それが無視された回答であったとしても、まだ交渉は始まったばかり。
私たちは何度でも足を運びますよ~


                               

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