佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

お土産話その一

2009-07-28 | 
後悔しています。
「お土産話をたくさんできるといいな」なんてセリフを吐いたりして・・・

期待させてごめんなさい。
今回はなーんにもありません。
素晴らしい景色も、面白いできごとも、写真一枚ありません。
トホホ・・です。
いえ、ごくプライベートな非公開物件はあるのですが、それはナイショなので。

別に期待なんかしてないからいいよ!
とお思いでしょうが、せめて言い訳をさせてください。



写真が撮れなかったのはお天気のせいです。
往きも帰りもドシャ降りでした。

土日祝日は高速料金が1000円でOK!という夢のような話に魅せられて
今回の旅は車で!と決めたのです。

私は無免許。運転できません。
が、ドライブ好きの夫は長時間一人で運転することが全く苦にならないようで、
これまでも何度か佐世保と埼玉を往復してきました。

なので、何の心配もせずに出発。
ところが、九州では曇り空だったお天気が、山口県に入ってから雨がポツポツ落ち始め、
あっというまにザーザー降り。
広島、岡山と進むほどに雨足が激しくなり、バケツをひっくり返したようなドシャ降りに。

スリップしないか・・
滝のような雨で、ワイパーが動いていても視界が遮られどこかにぶつかるんじゃないか・・
道路わきの山が崩れてくるんじゃないか・・
そんな不安がよぎるほど、スリリングなドライブでした。

何度かパーキングで雨宿りしつつ、近畿地方から名古屋を抜けるころには雨雲から無事脱出。
中央道のPAで仮眠を取って、恵那峡付近で夜明けを迎えましたが、厚い雲に覆われて、
輝く朝日は拝めず、ただ白と灰色の水墨画のような世界でした。


途中、用事があって八ヶ岳の麓に住む友人を訪ねたのですが、そこは緑一色の世界。
ちょうど陽もさしてきて、木々の葉っぱはピカピカに輝いて見えました。
なんでも、ここは日照時間が日本一の場所だそうです。
標高1000mに近い山の中なのに…。
だから冬も温かくて雪が降らないそうです。

ログハウスのベランダでいただく美味しいお茶、爽やかな風、
そこでの暮らしを心から楽しんでいる友人の笑顔と言葉。
たくさんの感動を頂いてサヨナラし、再び高速に乗ってから気付きました。
「アーッ!あの景色、撮っておけばよかったー!」

ダメですねー。おしゃべりに夢中になるとすぐこれですもん。


その後は順調に中央道から圏央道、関越道を通って目的地へ着きました。

翌日と翌々日は栃木に住む母を訪ね、ゆっくりした時を過ごしましたが、
この2日間も雨が降ったり止んだり、はっきりしないお天気で、
皆既日食の中継を見たり、おしゃべりをしてずっとお部屋で過ごしました。

残り3日間は埼玉と東京を行ったり来たり。
所用を名目にたくさんの友人たちに会えて楽しい時を過ごし、
あっという間に帰る日がやってきました。


夜8時頃東名高速に乗り、阪神を抜け、再び中国自動車道へ。
その頃は夜も明けていたのですが・・・なんと、またまた大雨です!

往きのときは、ニュースでも話題になった岡山県美作(みまさか)での暴雨風に遭遇しましたが、
帰路でも広島、山口などで大雨が続き、荷卸峠あたりではものすごい豪雨。
車窓から見える川は茶色になって、堤を超えて溢れていました。

それでも、人間横着なもので、二度目となると恐怖を覚えるほどではなく、
緊張感よりも疲労感から何度もPAに立ち寄り、ゆっくりと帰路に就きました。
夫いわく、「やっぱりもう歳だなぁ。これからは途中で1泊しなきゃなぁ」

(はい、そうしてくださいナ)


九州に入るとほとんど雨は小康状態だったのに…
なぜか福岡インターから太宰府インターが不通で、高速を降ろされ、
一般道をノロノロと走りました。(大渋滞だった!)

帰宅後、夜のニュースで知ったのですが、
福岡はここ数日で大きな災害に見舞われていたのですね。

中学時代の親友が住む筑紫野市は死者まで出たと知り、あわてて電話。
おかげさまで友人に被害はありませんでしたが、すぐ近くの方が亡くなったそうで、
彼女もさぞ怖い思いをしたことでしょう。

また、私たちが高速を降りることになった九州自動車道の災害は、崖崩れで、
当時そこを走っていた車が土砂に埋もれ、乗っていたお二人が亡くなったとのこと。

中国自動車道で大雨に会わず、また夫が元気で休まず運転していたら、
その時間私たちもそこを通っていたかもしれません。

それを思うと、運ということもあるけれど、
やはりもっと自然の動きに目を向けなければ…と反省しました。

この頃はインターネットに携帯と、いつでも見たいとき知りたいときに情報が得られるので、
以前のように前もって先々の天気予報に気を配ることも少なくなり、
また、道を選択するのもナビにお任せで、自分で地図を見ることを怠っていました。

いま自分がどこにいるのか、どこに向かおうとしているのか、
目的地へのあらゆるルートの情報を集め、
メリット、デメリット、リスク等比較検討し、
よりよいルートの選択はナビ(他者)任せでなく、
自分自身でしなければ…

もちろん、いろんなミチの選択において・・・ 



コメント (2)
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