佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

市民のいろんな考え?

2009-06-28 | 佐世保・長崎
今年の夏は、長崎で『平和市長会議』の総会が開かれる。
平和市長会議は1982年、長崎、広島両市が世界に呼び掛け結成したもので、
85年から4年に1回総会を開いてきた。現在134カ国・地域の2926自治体が加盟。
今年は2020年までに核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン」実現に向けた議論も交わす。

その意義ある会議がせっかく県内で開催されるというのに、我が佐世保市長は不参加を表明したという。
えーっ!なんで?

市議会で質問され、市長は「市民にもいろんな考えがあるので」と答えたそうだ。

「市民のいろんな考え」って何?
平和を望まない佐世保市民がいるとでもお考えなのだろうか?


世界中どこの国のどんな民族も、一人ひとりの民は平和な暮らしを望んでいると私は思う。

国家レベルになると、国益の名のもとに、あるいは自衛のためと称して戦争が正当化され、
「愛国心」に燃える人々は、進んで戦場へ出かける場合もあるかもしれない。
が、都市レベルでは、そのような大義はない。
だからこそ、都市と都市は敵対する必要がなく、市民と市民は友好関係を築けるのだ。
 

今から20年前の1989年、広島で開かれた第2回平和市長会議を傍聴する機会があった。
まだ冷戦中のことだったが、欧米だけでなく、ソ連からも、イランからも市長さんが参加し、
ともに市民の平和を守るため、国家の枠を超えて手をつなごうと呼びかけていた。
そのスピーチに感動しながらも、一方では、こんなに長く続いている冷戦が終わることなど信じられない自分がいた。
しかし、その4か月後にベルリンの壁が崩され、翌年にはソ連が崩壊、東西冷戦の終焉が始まった。

以来私は信じている。人と人の交流、都市と都市の交流こそが世界を平和にすると。

佐世保市長さんも、ぜひ世界の市長さんと交流していただきたい。
コメント (4)
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