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佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

天然スチームサウナ

2013-07-28 | 佐世保・長崎

阿蘇に住むYさんからのメール。

ところでこちらではこれまでほとんどエアコンは使ってません

太陽光があることでどういうわけか節電を意識します

というか使うような状況が少ないですね

夕方には涼しくなり当然ながら熱帯夜で寝苦しいことはまったくありません

リビングのエアコンのこのひと月の電力料金は600円くらいです

とのこと。

 

なんて、羨ましい!

佐世保は22日間、30度を越す真夏日が続いています。

しかも、湿度が高いのです。

問題は、この湿度!

我が家は佐世保港のすぐそばにあって、海風をまともに受けるからでしょうが。。

洗濯物が乾きません。

だけじゃなく、窓を開けていると、部屋中がジトジトベタベタしてきて、

ついに、やむなく、窓を閉め、エアコンを除湿にして使うことになります。

 

今日は、久しぶりにエアコンを使わずに済みましたが、

昨日までは、こんな感じでした。

海を見ても

山を見ても

これは一昨日の正午頃に撮った写真です。

光化学スモッグでも黄砂でも、PM2.5でもありません。

単なる水蒸気の膜です。

あまりにも蒸し暑いので天気予報を見ると、ここ数日、最高湿度は90%以上を記録しています。

 

まあ、言ってみれば、佐世保全体がスチームサウナ状態ってことでしょうか。。

雨が降ってくれれば、その後は湿度も下がるのでしょうが・・・

集中豪雨で大きな被害が出ているところもあり、

こんなことで不満に思ってはバチがあたりますよね。

 

天然スチームサウナに感謝して、たっぷり汗をかくことにしま~す 

 


雨と花火と原発

2013-07-06 | 佐世保・長崎

今日、関東地方は早くも梅雨明けしたとか!

佐世保は、いま、雨です。

ザーザー降りです。

 

雨といえば、一昨夜、小雨降る中、目の前の佐世保港で花火がドドーン、ドッカーンとあがってました。

まだ夏祭りには早すぎるし、何事か?!

と3~4年前は思ってましたが、さすがに今年は覚えていました。

あら、花火?ということは今日は・・

そう、米国の独立記念日=7月4日で、

この日、佐世保の米軍基地は市民に開放され、花火をはじめ様々なイベントが開催されます。

といっても、私は基地内でのお祭りは未体験。

花火だけは我が家の窓越しに見えるし、音も聞こえるし…

この雨の中、祭りに参加してる市民もいるのだろうか?と思っていたら、

翌日のTVニュースでやってました。

 

アメリカの独立記念日にあたる昨日アメリカ海軍の基地がある佐世保ではお祝いの花火が上がりました。

午後8時、夜空に大輪の花が開きました。あいにく小雨交じりの天気でしたが、ドック型揚陸艦が停泊する佐世保基地の岸壁に面した海上から、およそ500発の花火が打ち上げられました。

佐世保基地では例年、独立記念日に基地の一部を市民に開放して様々なイベントを行ってきました。

しかし、軍全体の予算の削減で今年は一般開放を行わず、花火の打ち上げも当初は予定していませんでした

昨夜の花火は佐世保の経済界を中心とした市民の有志が祭りムードを楽しんでほしいと、5月に募金活動をしておよそ130万円を基地に寄付したことで実現したもので、佐世保の空にはおよそ20分間にわたって光と音のショーが繰り広げられました。

 

えー!そんなの聞いてないよ~

知らなかった~

なんて優しい佐世保市民!

思いやり予算の上をいく気の使いよう。

信じられません。。。

 

開いた口がふさがった頃、アメリカ本国では、独立記念日にちなみ、

こんな新聞広告(ロサンゼルスタイムスの全面広告)が出たとの情報をいただきました。

 

2013年7月4日付ロサンゼルスタイムズ広告(最終版翻訳 7月4日JT〔阿部純子〕)

 

    公衆のために行われる行動こそ最も高潔なものである

            (サンディエゴ郡紋章より)

 

全カリフォルニアの自治体と自治体議員、市民グループ、州民は日本国元首相菅直人氏、米国原子力規制委員会元委員長グレゴリー ヤツコ氏、原発上級技術者アーニー ガンダーセン氏及び元原子力規制委員ピーター ブラッドフォード氏に心から感謝を捧げます。これら四人の方々はたゆまぬ努力をもって人々と話し、理解を促し、公衆の健康と安全を守りました。

この方々は2013年6月4日にサンディエゴ郡行政センターで開催された会議「福島―カリフォルニアへの生きた教訓」において、それぞれの言葉で原発の危険性についての深い見識と重要な経験を伝え、規制機関の改革の必要性を伝えました。私たちは人々の健康と安全を何よりも大事としたこの方々に深い感謝の念を捧げます。

米国では今なお福島の高濃度放射能汚染地域で生活されている何千人もの原発災害被災者、子供たちに国民が目を向け、支援の輪が広がっています。

7月4日の独立記念日にあたり、私たちは何百万人ものカリフォルニアの人々守るために力を尽くしたこれら四人の個人に感謝を捧げます。

南カリフォルニア市民有志連合 

 

佐世保とカリフォルニア、どちらも同じ市民有志が、どちらも米国独立記念日におこなったこと。

・・・・・


管理人さん

2013-06-19 | 佐世保・長崎

昨日のこと。

買い物から帰ると、1階のエントランスホールのところで、14階のAさんと管理人さんが立ち話しをしていました。

Aさんは私と顔を合わせた瞬間、

「今ヘンな人がいたのよ~、すっごく怖かったー!」と、興奮冷めやらぬ感じ…。

 

Aさんと管理人さんの二人の話を総合すると・・・

 

40代と思しき女性が、Aさんの部屋の玄関前で、住人の帰りを待っていた。

しかも体育座りをして。

Aさんは、その女性を全く知らない。

女性はM・Aと名乗り、夫のM・Sがそこに住んでいると思い込んでいたらしい。

ちょうどその場にいた管理人さんが、

このマンションにはそういう名前の人は住んでいないと断言すると、

あきらめて帰っていった。

しばらくして、いきなり、Aさんの玄関のドアノブをガチャガチャ回す音がして、

Aさんは、子どもにしては帰りが早すぎるな~と思いつつ覗き穴から外を見ると、

さっきの女性がドアを開けようとしていたのだった。

Aさんは、心臓が飛び出るほど驚いた。

もう一度管理人さんと二人がかりでここにはそんな人は住んでいないことを伝え、

向かいにある交番に一緒に行って、あなたのご主人を探してもらいましょう。

と言うと、

それはイヤだ、わかった、もうここには来ない!と言い捨てて帰っていったそうです。

 

そして、彼女が帰ったのを見届けて、急にAさんは恐怖心に包まれたのでしょう。

管理人さんも、

「私も怖くて近づいて話せなかったですもん、刺されるんじゃないかと思って・・」

「視線を絶対合わせないんですよねー、やっぱりどこかおかしかったとでしょうね~」

と言いつつも、しっかり冷静に不審者を観察し、適切な対応をとってくださったようです。

 

さすが管理人さん!

いつも福の神みたいにニコニコしてる彼女ですが、

大事な場面ではしっかり目を光らせ、住人を守ってくれていることがわかりました。

 

オートロックのマンションに入るには、自分のキーで玄関ドアを開けるか、

備え付けのテンキーで部屋番号を押して部屋にいる住人と通話して、

部屋からドアロックを解除してもらうしかありません。

 

その女性は何度もいろんな部屋の番号を押しては話していました。

管理人室からその様子を見ていた管理人さんは、

話している声は聞こえないので、

はじめはセールスウーマンかな?と思ったけれど、どうも雰囲気が違う…

と気になって、観察を続けていたら、

一人の住人が戻ってきてドアを開けて入ると、その女性も後から入って行ったのです。

 

管理人さんはすぐ後を追い、エレベーターに乗った彼女が14階で降りたのを確認し、

(エレベーターには監視カメラがついています)

自分も別のエレベーターで追いかけると、

その女性は、ある部屋の玄関の前に立って呼び鈴を押していました。

管理人さんは少し離れたところから、そっと観察。

女性は、留守だと分かってもそこを離れようとせず立ち尽くしています。

そこで近づいて行き、お留守ですか?と声をかけると、女性は去って行きましたが、

今度はエレベーターではなく階段を使って降りていきました。

気になった管理人さんは、少し時間をおいて再び14階へ。

すると、その女性はさっきの部屋の前で座り込んでいました。

 

いよいよオカシイと思った管理人さんは、

住人の方に連絡を取ろうと思い、管理人室に戻っていたら、

その部屋の奥さんがちょうど帰ってきたので、

状況を説明し、一緒に部屋まで同行したというわけです。

 

見ず知らずの女性が、自宅玄関前で、体育座りしているのを見て、

Aさんは本当にびっくり (゜o゜;;

一人だったら、どんなに怖かったか…と、管理人さんにとても感謝していました。

 

いつもにこやかな笑顔を絶やさない管理人さん、

お掃除をしたり、

マンション前の花壇に水をやったり、

マンション前の公園で子どもたちが元気に遊ぶ姿を眺めたり、

住人と立ち話をしたり、

何をしてても目が合うと、丸いお顔に満面の笑みをたたえて挨拶をしてくれる管理人さん。

ただ人のいい優しいだけの方かと思っていたら、

そうではなく、不審者にはしっかり目を光らせていたプロの管理人さんだったのですね~

 

管理人さん、ありがとう~

これからもよろしくね~ [^ェ^]

 

 


山本二三展 眩しくて温かい

2013-06-13 | 佐世保・長崎

一昨日、ようやく私も行ってきました。

絵のことはさっぱりわからないのですが、

宮崎駿のアニメが大好きで、あのラピュタやもののけ姫の美術監督だときいて…

 

正直、山本二三という名前も、

山本さんが日本のアニメーション美術の創始者だということも知りませんでした。

 

「二三雲」と呼ばれるほど、山本さんの雲の絵が高く評価されていることは、

テレビニュースで知りましたが、

たしかに「天空の城ラピュタ」の雲はとても印象深く、心に残っています。

 

でも、私が今回展示された作品を見て感動したのは、

雲ではなくて「ひかり」でした。

光や灯。

坑道の奥から漏れる灯りや

真夏の陽光が降り注ぐ草木や道。

そして、理科室の日向と影。

会場では撮影禁止ですから、これは買ってきた作品集の写真を写したもので、

これではよくわかりませんが、

実物を見たときは、

本当に眩しく感じたり、温かくなるような気がしたり・・

 

不思議なことに、

夜の絵にも微かな明るさを感じたり、

雪の絵にも仄かな温かみを感じたりしたのはなぜでしょう。

山本さんのお人柄が滲み出ているのでしょうか。。

 

帰りに稲佐山公園に寄りました。

佐世保に来てもう何回も長崎市には行ってますが、ここに来たのは初めてです。

長崎市を一望。

山の上まで住宅が広がっていますね~

佐世保以上です。

 

この景色、山本さんが描いたら、どんなふうに見えるかな~

 

 


飛耳長目

2013-04-29 | 佐世保・長崎

飛耳長目って言葉、皆さんはご存知でしたか?

私は初耳ならぬ発目?でした。

 

毎月ポストに入ってくる情報誌「TOUCH!」を、私は心待ちにしています。

メインの情報よりも、コラムも面白いし、何よりもパズルがとってもいい!からです。

ナンバープレイスなど4種類ほどのパズルが掲載されていますが、

どれも、易しすぎず、難しすぎず・・頭を使って解読する楽しさを味わえます。

なかでも私のお気に入りは「漢字つめクロス問題」で、一番頭を使います。

錆び付いた頭をこじ開けて完成した時のヤッター!という気分、やみつきになりますね~

 

ところが、今月号は、なかなか難しかった。

最後の4文字になって、どうしてもわからない。

消去法でいくと、「飛耳長目」になるんだけれど、そんな言葉聞いたことないし・・

で、最後の手段で辞書を引くと・・・ありました!

物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。

観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。

▽「飛耳」は遠くのことを聞くことができる耳。「長目」は遠くまでよく見通す目。

「長目飛耳ちょうもくひじ」ともいう。

ですって。

ついでにいろいろ調べていたら「吉田松陰の飛耳長目に学ぶ」というページにぶつかりました。

http://www.geocities.jp/ennohana/nandetibatu/tibatu17.htm

 

吉田松陰は、

“日々起こっている時事問題をテキストにしなさい。

なぜこんなことが起こるのか、

起こることが国のため、国民のために良いことか、悪いことか?

問題点があるとすればどうしたら解決できるか、

そして良くするためにどうすれば良いかをみんなと考えなさい。

そして解決のために実行しなさい”

ということを教育の基本としたのだそうです。

 

 

この言葉、安部総理に贈りたいな~

4月28日の主権回復式典に、なぜ沖縄知事は欠席したのか。

なぜ沖縄県民は怒っているのか。

本気で考えてほしい… 

 


藤山神社2013

2013-04-26 | 佐世保・長崎

毎年恒例になってしまった藤山神社のフジのお花見、今年も行ってきましたよ~

今年は見頃に行けました~

お天気も良くて、やっとバッチリの写真が撮れました!

(カメラの腕前は全然バッチリではありませんが…)

まるで滝のようです。

藤色といいますが、薄紫だけではなく、真っ白なフジの花もあるんですね。

境内にはたくさんのお花見客が…。

ここに書かれているように、藤山神社のオオフジは、

600年以上もの年月を重ね、幹の太さは1.5m、ツルの長さは40mにも達しているのです。

これがそのフジの根元で、

こっちは御神木のオガタマの樹で、

両者が引かれるように寄り添って、

合体し、

縦横無尽にツルを伸ばして

そこから花がこぼれ出し、

フジのカーテンが続きます。

カーテンの中を歩いても、香りにむせることはありません。

色と同じように匂いも、あくまでも優しくて上品…

 

ああ、私とは正反対だなぁ。。 

 


佐世保港の雲海

2013-04-25 | 佐世保・長崎

朝、ベランダで洗濯物を干しながら、何気なく目の前の港に視線を移すと・・・!

ワーォ!!!

すごい霧です。いえ、雲海です。

カメラを望遠にして覗いてみると、雲海の中を小さな船が走っているのが見えました。

そのままカメラを右に向けると・・・

米海軍のドックも雲に覆われ、中に何やら機械のようなものが・・・

さらに拡大してみると、米艦船と、その向こうに突き出ているのはSSKのクレーンのようです。

まるで映画のワンシーンのよう・・・

 

佐世保に来て、もうすぐ5年。

5年目にして初めて見る光景です。 

 

軍艦なんか、み~んな雲の中に埋もれてしまって、

雲と共に消えてしまえばいいのにな~ 

 


長串山のツツジ

2013-04-15 | 佐世保・長崎

全山ツツジ、ツツジ、ツツジ・・・の長串山(なぐしやま)公園です。

久留米ツツジ、平戸ツツジなど、なんとその数10万本だそうです!

ここからは北九十九島の海が一望でき、遠くには平戸も見えます。

昨日は曇って、よく見えませんが…

たんなる曇りか、それともやはりPM2.5のせい?とつい勘ぐってしまいます。

 

以前来た時は、満開を過ぎ、少し色あせていたのですが、

昨日は満開の一歩手前、生き生きと鮮やかに咲き誇っています。

私の好きなツツジはこれ。

白に少しだけピンクが混じったもの。

ツツジの間を縫って走る滑り台!

大人も楽しそう!

 

小さな池には何やら黒いものが・・・

近づいて見ると・・・

ワーオ!

オタマジャクシ!

懐かしいな~

でも、こんなにたくさん・・・

と思っていたら、

ギャー!

水が黒くなるほど、ウジャウジャいました~

それも、あちこちで・・

こんなにたくさんのオタマジャクシを見たのは初めてです。

このお山は、ツツジの数だけではなくカエルの数も相当多いのでしょう。

はて?カエルとツツジは、もしや仲良しなのか???

                                    

 


西海の春~菜の花と桜と海

2013-04-01 | 佐世保・長崎

また~?

と言われそうですが、昨日も桜と菜の花のコラボが見たくて…。

 

さて、ここはどこでしょう?

わからない?

まだ、わからない?

よね~、地元の人でなければ。

私も実は初めてで…。

お花見に来たついでに、入ることに…

そう。ここは西海市にある、七ッ釜鍾乳洞です。

この細い入口から入っていきます。

通路はとても狭く、

とても暗くて…急な階段を上ったり、降りたり…

ところどころに灯された明かりを頼りに、不思議な岩肌に目を近づけ、

小さなせせらぎに耳を澄まし、暗がりの中を進みました。

ちょっとした探検気分を楽しんで外に出ると、

外は桜吹雪が舞っていました。

 

時計を見ると、まだ午後2時前です。

せっかくだから、もう一ヶ所足を伸ばすことにしました。

大島大橋です。

ここは大島、

ではありません。

大島の先にある島、崎戸(さきと)島です。

この島は、いま菜の花がいっぱーい!です。

菜の花のそばに咲いているこの白い花は何でしょう?

この道をずーっと歩いていくと、崎戸島の西の突端の展望台に出ます。

この円形の展望台は、「北緯33度線展望台」

北緯33度線上にある展望台だから。

そして、周りは見渡す限り海。

夕日の名所としても知られているようです。

もっと天気が良いときには、五島列島や平戸島も見えるとか。

ここ崎戸町は、九州で唯一『夕陽サミット』に登録されていて、

日本三大夕日の一つと言われているそうです。

なんて、その時は知らなかったし、そんなにのんびりはできなかったので、

早めに帰途につきました。

実は、北緯33度線展望台へ行くには、ホテル咲都の敷地を通らねばなりません。

もしや、ホテル所有の展望台?と思ったけれど、そうではなさそうです。

 

帰りにもホテルの入口前を通っていくと、

ホテルのシンボルの狸たちが、まるで、どうだった~?と声をかけているようで…

 

おじゃましました~、

菜の花は野に咲く花だと思っていたけど、海の青にも、とってもお似合いでした!

また来ますね~ 

 


今日、卒業しました

2013-03-28 | 佐世保・長崎

今日も、こんなにきれいな桜を見ることができました。

ふれあいセンターへ向かうバスの中から目撃し、

「うわー、すごい!帰りはぜったい歩いて帰ろう!」と心の中で叫んでいました。

 

今日は、佐世保音声訳の会の「西海アラカルト」の録音日。

仲間の皆さんに最後のご挨拶をしてきました。

 

佐世保に来てすぐ、2008年夏、音声訳というボランティアがあることを知り、

講座を受講、2009年春から会員としての活動を始めました。

予想以上にハードなボランティア活動でしたが、

毎月楽しみに聴いていますよ、と視覚障害者の方に言われると嬉しくなって、

もっと頑張ろう…と思ったものです。

 

しかし、その後、「石木川まもり隊」の活動が増え、

立場上、そちらを優先しなければならなくなると、アラカルトの仲間の皆さんに迷惑をかけてしまう。

それが心の負担になって、正式にやめる決心をして、先月、会へ退会の意思を伝えました。

 

今日は、録音機器の返却と、アラカルトの皆さんに会うために行ったのですが、

たまたま音声訳の会の会長さんや、指導者のSさんなど、

お世話になった方々もいらしてて、お礼とお詫びを伝えることができて、とてもよかった…

お二人とも気持ちよく、温かく送り出してくださいました。

「石木ダムのこと、頑張ってね。私たちは何もできないけど陰ながら応援しています。

いつかここに帰ってきてくれると信じていますよ」と。

 

その言葉が耳の奥に残ったまま、桜の下を歩いていると、

なんだか卒業生の心境になってきました。

卒業というより、中退ですが…

中退でもいい、

アラカルトに在籍していたことを誇りに思います。

 

散った花びらがいつかは土に帰り、桜の栄養分となるように、

私も、アラカルトで体験したことが、きっと私の中で何かの糧になるでしょう。

 

天国のKさん、ごめんね。

途中で投げ出して…

でも、貴方なら、私の選択を

「いいと思うよ。自分に素直に生きるのが一番!」と言ってくれるでしょう。