昨日のこと。
買い物から帰ると、1階のエントランスホールのところで、14階のAさんと管理人さんが立ち話しをしていました。
Aさんは私と顔を合わせた瞬間、
「今ヘンな人がいたのよ~、すっごく怖かったー!」と、興奮冷めやらぬ感じ…。
Aさんと管理人さんの二人の話を総合すると・・・
40代と思しき女性が、Aさんの部屋の玄関前で、住人の帰りを待っていた。
しかも体育座りをして。
Aさんは、その女性を全く知らない。
女性はM・Aと名乗り、夫のM・Sがそこに住んでいると思い込んでいたらしい。
ちょうどその場にいた管理人さんが、
このマンションにはそういう名前の人は住んでいないと断言すると、
あきらめて帰っていった。
しばらくして、いきなり、Aさんの玄関のドアノブをガチャガチャ回す音がして、
Aさんは、子どもにしては帰りが早すぎるな~と思いつつ覗き穴から外を見ると、
さっきの女性がドアを開けようとしていたのだった。
Aさんは、心臓が飛び出るほど驚いた。
もう一度管理人さんと二人がかりでここにはそんな人は住んでいないことを伝え、
向かいにある交番に一緒に行って、あなたのご主人を探してもらいましょう。
と言うと、
それはイヤだ、わかった、もうここには来ない!と言い捨てて帰っていったそうです。
そして、彼女が帰ったのを見届けて、急にAさんは恐怖心に包まれたのでしょう。
管理人さんも、
「私も怖くて近づいて話せなかったですもん、刺されるんじゃないかと思って・・」
「視線を絶対合わせないんですよねー、やっぱりどこかおかしかったとでしょうね~」
と言いつつも、しっかり冷静に不審者を観察し、適切な対応をとってくださったようです。
さすが管理人さん!
いつも福の神みたいにニコニコしてる彼女ですが、
大事な場面ではしっかり目を光らせ、住人を守ってくれていることがわかりました。
オートロックのマンションに入るには、自分のキーで玄関ドアを開けるか、
備え付けのテンキーで部屋番号を押して部屋にいる住人と通話して、
部屋からドアロックを解除してもらうしかありません。
その女性は何度もいろんな部屋の番号を押しては話していました。
管理人室からその様子を見ていた管理人さんは、
話している声は聞こえないので、
はじめはセールスウーマンかな?と思ったけれど、どうも雰囲気が違う…
と気になって、観察を続けていたら、
一人の住人が戻ってきてドアを開けて入ると、その女性も後から入って行ったのです。
管理人さんはすぐ後を追い、エレベーターに乗った彼女が14階で降りたのを確認し、
(エレベーターには監視カメラがついています)
自分も別のエレベーターで追いかけると、
その女性は、ある部屋の玄関の前に立って呼び鈴を押していました。
管理人さんは少し離れたところから、そっと観察。
女性は、留守だと分かってもそこを離れようとせず立ち尽くしています。
そこで近づいて行き、お留守ですか?と声をかけると、女性は去って行きましたが、
今度はエレベーターではなく階段を使って降りていきました。
気になった管理人さんは、少し時間をおいて再び14階へ。
すると、その女性はさっきの部屋の前で座り込んでいました。
いよいよオカシイと思った管理人さんは、
住人の方に連絡を取ろうと思い、管理人室に戻っていたら、
その部屋の奥さんがちょうど帰ってきたので、
状況を説明し、一緒に部屋まで同行したというわけです。
見ず知らずの女性が、自宅玄関前で、体育座りしているのを見て、
Aさんは本当にびっくり (゜o゜;;
一人だったら、どんなに怖かったか…と、管理人さんにとても感謝していました。
いつもにこやかな笑顔を絶やさない管理人さん、
お掃除をしたり、
マンション前の花壇に水をやったり、
マンション前の公園で子どもたちが元気に遊ぶ姿を眺めたり、
住人と立ち話をしたり、
何をしてても目が合うと、丸いお顔に満面の笑みをたたえて挨拶をしてくれる管理人さん。
ただ人のいい優しいだけの方かと思っていたら、
そうではなく、不審者にはしっかり目を光らせていたプロの管理人さんだったのですね~
管理人さん、ありがとう~
これからもよろしくね~ [^ェ^]