ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

フランス生活の始まり

2006-06-19 11:59:31 | フランスの生活
のち先週の土曜日の夜10時にスペインを出発し、翌朝フランスに無事到着した。今回は何も盗まれず、ハプニングもなかった。

家にはまだベッドすらないので、前回も利用したイギリス人ご夫婦の経営するベッド・アンド・ブレックファーストに当面滞在することになる。火曜日にベッドを買いに行き、配達は土曜日の朝になるということで、結局B&Bに6泊することになった。

長いこと人が住んでいなかったらしい家はどこも汚いし、売主の兄妹があらゆるものを持っていってしまった後(フランスではこれが常識らしい)、電灯すらない。幸い、この時期、夜は10時まで明るいので、電灯無しでも、長い時間生活できるのだった。

が、何もない家では、屋根と壁はあっても、まるでキャンプ生活のようなものである。わたしは5つ星ホテル人間とまでは行かなくも、ベッド・アンド・ブレックファースト人間くらいで、キャンプは大嫌いなのだった。とにかく、不便といのが耐えられない。

別荘建設ブームのペドロランドでは、家具屋があちこちにあり、安い家具の品揃えも豊富なのだが、フランスでは、家具が高い。フランスにもスウェーデンの家具チェーン・イケアが進出しているので、ここに行ってみようと思ったのだが、一番近いのがボルドーである。ボルドーは車の混雑がひどいので、なるべく避けたいと思っていたところ、もう少し近くて街の規模も小さいベルジュラックに、コンフォラマという同様の店があると知った。ここで、火曜日にベッドと洋服ダンスと机と椅子を買う。

配達を頼むと、運転手と助手プラス家具の組み立てが自動的に合計金額に加算されてきた。イギリスでは、この手の家具は自分で組み立てるのが常識である。運転手だけでいい、組み立ては自分たちでやるというと、300ユーロ(約4万3千円)近くを引いてくれた。

最近イギリスのテレビ番組で報道されていたが、個人宅に呼ばれて行って、組み立て式の家具や物置を代わりに組み立てるというビジネスが流行っているということである。ただし、このフランスのチェーンのように特定の店に雇われているのではなくて、イギリスではみなフリーランスのようだ。いずれにせよ、金を払ってでも他人にやってもらいたいと思う人が少なくないくらいだから、楽な仕事ではないのは確かである。組立図には、所要人員1人・所要時間1時間半などと書かれているが、これは大嘘。夫と2人でベッドを組み立てにかかったが、半日仕事である。おまけに、ねじがうまく回らなかったりすると、夫の機嫌はめちゃくちゃ悪くなって、わたしがとばっちりを受けるのだった。

おまけに、この2~3週間、フランスは熱波に見舞われているということで、スペインのペドロランドよりもずっと暑いくらいだ。暑い中忙しいと、人間の機嫌はとても悪くなる。夫の機嫌が悪い(でも、フランスに家を買うというのは彼の発案だったのだ。わたしはスペインで十分満足だったのに)、家は汚い(わたしは掃除が嫌い)、生活が不便、やることが山ほどある。スペインにいたら、今頃近所のバーで、ご近所の人たちとジントニックを飲みながら太陽の下でのんびりとおしゃべりを楽しんでいるのにと考えると、わたしの心は暗くなるのだった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿