ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

ミラベルタルト

2011-08-22 16:22:18 | 食べ物


今日のドルドーニュ地方の天気はときどきにわか

3キロの冷凍ミラベルの使いみち(その1):ミラベルタルト

これは、Bonjourslafrance.comという英語のサイトで見つけたレシピなのだが、超簡単。パイ生地には、Pâte Briséeというタイプの市販の出来合いの生地を使ったのだが、これが甘くなくていい。デザートではなく、チーズなどを使った辛口のパイにも使えるだろう。イギリスのウォータービスケットあるいはクリームクラッカーに歯ざわりが似ている。これを素焼きした後、ミラベルを並べ、その上からカスタード(砂糖・小麦粉・クレームフレーシュ・卵)を流し込んで、オーブンで35分ほど焼くだけ。そのまま食べてもおいしいが、クレームフレーシュを1さじほど乗せるとさらにおいしい。

3キロの冷凍ミラベルの使いみち(その2):ミラベルクランブル

これは、ミラベルの名産地、フランス・ロレーヌ地方のメッツの観光局のサイトのレシピに従ってみた。グラウンドアーモンド(粉アーモンドでいいと思うのだど)を使っているのが、ミソ。イギリスのクランブルに慣れていると、どうもこのレシピでは、クランブルが少ない。次回はもっと小麦粉を増やして作ってみたい。

ミラベルタルト3回・クランブル2回で、3キロあった冷凍ミラベルもあと500グラムを残すのみとなった。わたしとしては、タルトのほうに軍配を上げたい。30分間台所に立ちっぱなしで、3キロのミラベルを半分に割り、種を取り除くという努力をした甲斐はあった。来年もミラベルが豊作でありますように。

水曜日はいよいよイギリスに出発。今回はシェルブールから高速フェリーを利用してポーツマスに渡るので、1日でイギリスへの移動を完了する予定。でも、長い1日になりそう。




バカンスの季節

2011-08-04 13:31:30 | フランスの生活
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気は

フランスの学校は7月の初めから休みに入るが、8月に入って夏休みの雰囲気はいっそう深まった。

お隣のパトリック一家は、奥さんの母国であるポルトガルに旅行中。彼は、我が村最大の雇用者であり、最大の納税者であるグレゴワール社(この会社のおかげで、我が村の税金は安いと不動産屋が言っていた)に勤めているが、同社は8月の4週間、会社を閉鎖して、一斉に夏休みをとるのだそうだ。パトリックいわく、これだと社員同士のねたみやそねみがなくていいとのこと。会社にしても、電力等の節約になるのだろう。しかし、1ヶ月の休暇とは思い切ったものだ。

村の美容院も2週間の休暇中。お得意さんはその前にカットやパーマを済ませておくからいいとしても、美容院が2週間も店を閉めるというのは、日本では考えられないだろう。

我が家の車庫を客用寝室に改装する工事を頼んでいる建築業者のカルロスも、現在母国のポルトガルに2週間の予定で帰国中。その後、フランスに帰ってきて、離婚した妻との子どもと一緒に過ごすために休暇をとるそうだ。というわけで、工事開始は8月末になる。彼は週に4日しか働かないので、工事の完了は来年1月だそうだ。わたしたちも急がないからいいようなものの、なんとものんびりした話である。

地元住民が休暇に出かける反面、県外やオランダ・ベルギー・イギリスからの車が増えてきたのが目に付く。旅行に出掛ける余裕のない地元住民が近所に買い物に出掛けたり、用事を済ませたりすることもあって、いつもより交通量が多い。

写真はお隣のマルメロの木。フランス語では"coing"と呼ばれ、一度だけ近所のスーパーで見かけたことがある。英語では、"quince"(ちなみにボケの英語名がJapanese quinceである)だそうが、イギリスでは一度も見たことがない。ボケのような花が咲くとのことである。実には、桃のように一面に短い毛が生えているが、形は洋ナシのようで、固い。生では食べず、ジャムにして食べるそうだ。わたしも「マルメロ」(ポルトガル語とのこと)という名前は、マルメロジャムという単語でしか聞いたことがない(田渕由美子の漫画かなんかにありそう)。マルメロジャムという言葉には、遠い外国のすてきな響きがあったが、この果物のことだったのだ。