ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

術前検査に行く

2007-08-20 09:23:41 | イギリスの生活
ときどき相変わらず、8月のイギリスは低温である。天気も悪い。土曜日はバーベキューによばれて出かけたのであるが、日よけのテントの下で雨をしのぎ、屋外ヒーターで暖を取るという、なんとも情けないバーベキューになってしまった。が、久々に友人たちに会って楽しかった。

金曜日は術前検査に病院に行った。10日後に予定されている手術に備えて、手術に耐えられる体力があるかどうかをチェックするものである。内容は血液検査と身長・体重・血圧測定と問診という簡単なものであったが、例のごとく、待ち時間がえらく長くて、結局朝3時間も病院で過ごすことになった。

看護婦に付き添われて、身長・体重測定をした。「XXストーンXXポンド」と言う。もっと少なかったらよかったのだが、まあそんなものであろう。書類作成の担当の看護婦のいる別室に行くと、体重測定の看護婦が体重は82キロと言う。どうやら体重計のキロ表示のほうを見間違えたらしい。メートル法で育っているわたしたちだったら、一目見ただけで82キロあるはずがないとわかるのだが、この人たちには全然ピンとこないのだろう。ちなみにイギリスでは数年前からメートル・キロが正式な単位となったが、いまだに非公式な世界ではマイル・ポンドが幅を利かせている。異議を唱えて、再度計ってもらうことにした。82キロは間違いであることを納得してもらい、書類の数字を訂正してもらった。この体重で麻酔の量を決められたら、二度と目が覚めなかったかもしれない。うーん、油断はできないぞ。

入院期間は3~5日間と言う。同様の開腹手術だと、日本では1週間というのはめったになく、たいてい10日間から2週間のようだ。少なくとも抜糸までというのが常識のようである。この点について聞いてみると、縫うかホチキスでとめるかはわからないが、溶ける糸をつかって縫合する場合はもちろん抜糸はないし、ホチキスの場合は、訪問看護婦が家に来て抜鈎してくれるのだそうである。病院に長くいればいるほど、院内感染の危険が高くなるので、さっさと退院したほうがいいと言う。院内感染についてはニュースでよく知っていたが、さすがに病院関係者からこうもはっきり言われるとちょっと心配になった。なるべく早く退院できるようがんばろう。