ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

マリタオズ・キッチン

2010-12-24 15:32:16 | 食べ物


今日のペドロランドの天気は強風

ご無沙汰していて、すみません。仕事のほうは忙しかったり、思い切り暇だったりと極端でしたが、このところ、プラヤフラメンカ・グーナーズのブログ(残念ながら、英語サイトのみです)立ち上げにかかりきっていました。地元のアーセナル・サポーターズ・クラブですが、現在アーセナルFCからの公式承認待ちです。

スペインでは、イギリス・中華・インド料理かのいずれかばかりなので、どうも外食生活にバラエティーがない。石を投げれば中華料理店に当たるというほど、中華は多いのだが、このマリタオズ・キッチンはちょっと特別。山東省青島出身のマリさん・タオさんご夫婦が経営する中華料理店なのだが、差別化が成功して、この不景気でも繁盛している。まず、元イタリアン・カフェであった内装が、全然中華料理店っぽくない。トイレにはアフリカ象の置物などもあったりして、ちょっと無国籍風。店名は英語で(普通の中華料理店は中国名とスペイン語との二ヶ国語表記)、外国人客を意識している。メニューは、中華・日本・タイ・モンゴルと多彩。以前は韓国人のシェフがいたので、ビビンバなども食べられた。普通の中華料理店よりは若干高いが、安いだけを売り物にする中華料理店とは、はっきりと異なる。お決まりのプローン・クラッカーもここのはちょっと異なって、高級。8ユーロ95セントというセットメニューの前菜すべてにパンがついてくるのも変わっている。しかも、このパン(どちらかといえばフランスパン風)が、またおいしい。

写真は、バオザイというこの店の目玉料理。ほかの中華料理店では見たことがない。広東料理(たぶん)ということで、本来は生のお米から独特の鍋で炊くのだそうだが、客にはそんなことをしている時間はないので(というのがマリさんの言葉だが、店にとって回転が悪くなるというのが本音だろう)、予め炊いておいたご飯に、海老・牛肉・鶏肉・もやし・ネギの入った汁をかける。熱い鍋にこの汁を注いだ瞬間、ジュッという音がして、いかにもおいしそう。それをウェイターが2本のスプーンでかきまぜてくれる。汁はしょうゆベース(それともオイスターソースかな?)だが、唐辛子がきいていて、ピリっと辛い。この本場ものの名称をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

では、みなさん楽しいクリスマスを。わたしは、明日のクリスマスは近くのビーチにご近所の人たちと繰り出して、七面鳥のローストという伝統的なイギリスのクリスマスディナーを海辺でいただく予定です。でも、ちょっと寒すぎると思うので、たぶんシャンペンで乾杯だけした後、家に戻って、室内で食事ということになりそう。それでも、大雪の北ヨーロッパよりは暖かいでしょう。