ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

雨あがり

2008-05-30 18:32:47 | フランスの生活
降り続いた雨で増水した近所の小川で、太陽の下水泳を楽しむカエル(だと思う)を発見。気持ちよさそう。この日は朝からカエルの大合唱だった。夜はよく聞くのだけど、朝は珍しいように思う。メリルいわく、カエルは暑い日の前兆なのだそうだ。日本ではカエルは雨の先触れと言われていると思うんだけど。

気まぐれお天気

2008-05-30 18:23:58 | フランスの生活
大雨が去って、この3日間まずまずのお天気が続いたが、その前の火曜日は、近くの川は濁流となって轟々と流れ、川岸の家は浸水していた。わたしがフランスに到着する前は10日間雨が降り続いたということで、どこも水たまりだらけ。2軒隣のイギリス人ブライアンとメリルの家にも池ができてしまった。なんとその池に鴨がやってきたと思ったら、全然動かない。ということで、実はこれは偽物。

雨降りが続いた後の晴天には、あちこちの家から芝刈り機の音が聞こえる。が、このお天気も今日でおしまいで、明日から3日間また雨という予報。

シーズンオフ

2008-05-29 16:45:27 | フランスの生活
世の中にフットボールがなかったら、どんなに心穏やかに暮らせるかと思っていたら、静か過ぎてどうしていいかわからない。先週の水曜日にチャンピオンズ・リーグの決勝戦も終わり、とりあえずイングランドのフットボールシーズンは終わってしまった。この日は2軒となりのブライアンの家でテレビ観戦をする。マンチェスター・ユナイテッドとトッテナム・ホットスパーズは情熱をこめて嫌っているのであるが、さすがにマンUファンのブライアンのビールをいただきながら、あからさまに対戦相手のチェルシーを応援するわけにはいかなかったので、静かに観戦した。実のところ、アーセナルが関わってなければ、どちらが勝ってもよかったのである。この日は久々に緊張せずにサッカーの試合を見ることができた。リラックスしてサッカーを見るのはなかなかいいものである。とはいえ、さすがにPK戦はどきどきする。どちらかといえば、プレミエリーグ優勝を逃したチェルシーに、ロンドンチームのよしみでもあるし、勝ってほしかったが、残念ながらマンUが勝ってしまった。でも、おかげでブライアンの隠れた一面を見ることができた。元銀行の支店長とは思えないほどのワイルドな喜びの表現だった。フットボールは人間を変える(でも、わたしは表向きはかなり冷静だぞ)。

どこのチームを応援しているの?というご質問をいただいたので書いておきます。イングランドのプレミアリーグに属するアーセナルです。日本帰国中はアーセナル公式サイトのオンラインストアで買った洋服を着て、東京中を歩き回り、宣伝に努めました。日替わりで同じロゴの入った服を着ているのを見た友人は、わたしがブランド嫌いであるのを知っているので、「それってブランド?」といぶかしげに聞きましたっけ。サッカーチームの名前です。今季はアーセナルファンにとってはたいへんエモーショナルなシーズンで、わたしもほとほと疲れ果て、体力回復するのには、来シーズンの始まる8月中旬までたっぷり3ヶ月はかかりそう。

さて、来週末からはユーロ2008。イングランドは出場しないので、どこを応援しようかな。現在滞在しているフランスか?それとも、友達も多くて、国民性が好きなオランダにするか(ファン・ペルシーもいるし)?はたまた、もう1つの居住国スペインにするか(セスク・ファブレガスも出場するし)?一方を応援しなければ、リラックスして楽しめると知っていても、やっぱりどちらかを応援したほうが試合はずっとおもしろい。シーズンオフとはいえ、やっぱりなかなかフットボールとは縁が切れそうにない。

鬼のすり鉢で鬼を見た

2008-05-22 17:32:50 | 旅行
(写真はBBCのサイトから)

イギリスのポーツマスの港に向かう途中、ハインドヘッドというところを通過するのだが、ここにDevil's Punchbowlと呼ばれる場所がある。日本風に言うと、鬼のすり鉢ということになるだろう。

かつて悪魔が北欧神話に出てくる神・トールに巨大な土の塊を投げつけて困らせ、その土を取った跡がこのすり鉢上の盆地にであるという伝説がある。が、実際には水による侵食によってできた大きな窪みだそうだ。

ここを通ると思い出すことがある。ここのナショナル・トラスト経営のカフェに入ったことがあった。向かいのテーブルに中年の小男が座ってお茶を飲んでいたのだが、その顔を見ると、額の両脇に小さな瘤がある。まるで、デビルが角を魔法で隠そうとしたのだが、全部は消せずに根元が残ってしまったという感じだった。ちょっと意地悪そうな貧相な顔つきは悪魔を思わせるのにふさわしい。トールに巨大な土くれを投げつけて困らせたという強力なイメージにはほど遠いが、あれはきっと鬼のすり鉢の鬼だったのだと信じて疑わない。

この近辺は現在道路工事中である。自然保護と慢性的な道路渋滞の解消のため、すり鉢を迂回するトンネルが建設中ということだ。トンネルができれば、この近くも静かになって、鬼もゆっくりカフェでお茶を楽しむことができるようになるだろう。

フランスに到着

2008-05-22 17:05:07 | フランスの生活
たりたり一時にわか雨

結局最近買った車は土曜日の昼までに直らなかったので、スペインから乗ってきた車でフランスに渡る。今回もハプニングなしで、無事フランスに到着。

日曜日は道中激しい雨にあったりもしたが、フランス南西部の我が家に着いたときは、晴れて暖か。その後今日・木曜日まで晴れて25度前後の暖かい日が続いたが、今日から週末にかけてお天気は下り坂のよう。

そろそろフランス

2008-05-15 14:36:10 | フランスの生活
ときどき1週間半続いた好天がついに崩れた。昨日は朝の土砂降りの後、また天気が持ち直して気温は20度以上に上がったものの、今日は朝から曇りでときどき雨。気温も15度程度だと思う。20度台半ばが1週間半続いた後だと、さすがに肌寒い。せっかくこれまで暖房費を節約できたので、がんばってあと2日セントラルヒーティングなしで過ごすぞ。

というわけで、土曜日はいよいよフランス。もっともフランス南西部はイギリス南東部のお天気先取りというだけで、天気パターン自体はあまり変わらない(が、夏はもっと暑くて、冬はもっと寒い。要するに両極端)ので、あまり期待はできない。自動車修理の遅れのため出発が延びるというのがここ2年間のお定まりパターンであったが、今回もまた出発ぎりぎりまで車の修理がもつれ込みそう(これまでとはまた別の車)。もっとも、今回はこの車が土曜日までに直らなければ、別の車で行くのだそうである。

ところで、新しいデジカメのデビューです。前のカメラはビューファインダー付だったので、液晶画面を見ながら写真を撮るというのに慣れていないわたしには、これがなかなか難しい。手ぶれに注意というかえる師匠のお言葉を噛みしめているところ。ビューファインダーをのぞくと脇が固まりカメラが近づき、手振れの少ない姿勢が自然に取れるのだが、液晶画面だとどうしても手が宙に浮く形になる。これが一番悪いのだそうで…。

それからズーム(広角から望遠へ)の選択のがつまみ調節で、コンパクトカメラのためつまみが小さく、微調節がなかなか難しい。ぴたりと自分の望むところで止めるというのが至難の業(年をとって関節炎になったら絶対にできない)。古いカメラでは、ズーム調節はボタン式で、大雑把だったかもれないが簡単だった。というわけで、風景写真はこのカメラのよさを試すのにはもっとも不適だったかもしれない。

新しいカメラは、特にレストラン写真とマクロ(古いカメラは接写の限界が8センチだったが、今度のは5センチ)のために買ったものである。フランスでの写真に乞うご期待。

メイクイーンの入場

2008-05-14 16:38:01 | 異文化・風俗・習慣
この記事、アップロードし忘れていました。すみません。この記事は前の2つの記事の間に入ります。

モリスダンスの次に、May Queenがトラクターで引かれた山車に乗って村内を練り歩いた後、メイフェア会場に登場する。お付のフラワーガールたちに混じって、黒一点のサミュエル・ロスチャイルド(お金持ちそうな名前なので記憶に残っただけで、知り合いではありません)君が神妙な顔をしてメイクイーンのエマ・ジョーダン嬢の後に続く。メイクイーンになると、近くのスーパー、テスコでの木曜日の夜の買い物が1年間割引きになるとか、いろいろと特典があるらしい。メイクイーンの条件は村に住んでいることと13歳以下であることで、メイクイーンになると1年間村の行事に出場しないといけないそうだ。

メイポールダンス

2008-05-06 18:52:25 | 異文化・風俗・習慣
モリスダンサーがお目当てできたのに、メイポールダンシングまで見ることができて感激!地元オッファムの小学校の生徒(9~10歳くらいらしい)20人ほどが、丹念に練習したと思われる踊りを披露してくれた。言わば人間組紐と言ったところ(リリアンと言ったら年がばれるかも)。すばらしいのは、織り成した模様を踊りながら再びほどくところ。間違えたらかなり悲惨な失敗になると思うのだが、子供たちは実に見事に使命貫徹。

会場に止まったアイスクリームバンからソフトクリームを買ったら、これも牛乳たっぷりでおいしかった(最近のソフトクリームは水っぽくて全然ミルク味の感じられないものが多い)。イギリスに帰ったら、絶対にミスター・ウィッピーを食べなくてはと思っていたのだ。というわけで、すべてにおいて大満足の1日だった。

ついにめぐり遭い

2008-05-06 18:36:01 | 異文化・風俗・習慣
伝統と言われたら、食べられるものは食べてみる、食べられないものは見てみるというのがわたしのポリシーである。そのわたしがこの18年間ずっとめぐり遭う機会を待ちわびていたのが、モリスダンサー。たまたまパブに行ったら、2時間前に来ていたとか、これまですれ違いが続いていた。5月のメイフェアはモリスダンスに遭遇できる絶好のチャンスとインターネットで探したら、我が家から10キロほど離れたケント州のオッファム(Offam)という小さな村でメーデイのお祭りが5月3日にあった。メーデイといっても、労働者のお祭りのほうではなくて、夏の訪れを祝う異教徒(キリスト教到来以前)の土着のお祭りに由来する。

アコーデオンの演奏にあわせ、足につけたモリスダンサーたちの鈴が鳴る。棒を使った踊りを含め3つほどの踊りを披露してくれた。