ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

どっちなの?

2011-06-27 12:09:43 | フランスの生活
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気は



ヨーロッパを熱波が襲っている。昨日は最高気温が30度を超えた。夜もあまり気温が下がらず、今年初めての寝苦しい夜を過ごした。今日の最高気温は40度との予報である。

イギリスも、週末から気温が上がり、今日はロンドンで最高気温32度が予想されている。イギリスのテレビを見ていたら、熱中症や脱水症状に注意するように、室内にとどまるようにとの注意が出ているということであった。前の記事で書いたように、イギリス人は天気がよくなると、すぐに外に出たくなるから、これは無理な注文だろう。

しかし、明日には雷雨になって、天気が崩れ、涼しくなるから、あまり心配は必要ない。熱中症にならないよう、外出を控えましょうと言っている一方で、晴天は長く続かないので、今のうちに楽しんでおきましょうとも言っている。いったい、どっちにすればいいのだ?


お天気と国民性

2011-06-22 14:18:36 | 異文化・風俗・習慣
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気はときどき



イギリスで年間を通して暮らさないようになって10年が経つが、それでもイギリスに行くと、忘れていた習性が頭をもたげる。お天気になると、外に出ないでいるのがもったいない。外に出ないといけないような気がする。

イギリスでは、太陽が出ると、取る物も取り敢えず外出する。いつまで晴天が続くかわからないからだ。明日はもちろん、2時間後もまだ太陽が出ているかどうかわからない。夏があるかどうかもわからない。だから、太陽が出ている間に、それを満喫しなくてはならないのだ。

先日、ヨーロッパ選手権の出場権を賭けたイングランド対スイスのサッカーの試合をテレビで見ていたら、試合開始後15分経っても、空席があちこちで目立つ。「今日はお天気がいいので、試合場に到着するのが遅れている人が多いのですね」などと悠長なことをイギリス人解説者が言っていたが、わたしだったら、50ポンドも払った試合には、1時間前に到着して、1分でも多く楽しむぞ。が、解説者の言うことには、大いにうなずけるのだった。

ロンドンで会社勤めをしていた頃に、仕事を抜け出して近くの歯医者に行った。わたしが受付で自分の番を待っていると、予約の時間に遅れてきた男性の患者が、「いやー、天気がよかったので、ついその辺をぶらぶらしてしまいました」なんて、とんでもない言い訳をしながら入ってきた。しかも、明らかに、歯の治療を受けるために仕事を抜け出してきた様子である。予約の時間に遅れた患者に、歯医者の貴重な(そして高価な)時間を無駄にしたとして、罰金を課する歯医者も最近は少なくないのに、能天気な奴である。でも、これがイギリス人なのだ。

ほぼ年中晴天が約束されているスペインで一年の大半を暮らしていても、不思議なもので、イギリスに戻ると、この感覚が甦る。スペインにいるときは、あまり外に出ない。海がすぐそばにあっても、海辺で日光浴をするのは、イギリスからお客さんが来る前か、イギリスに戻る直前である。見栄をはって、少し日焼けをするためだ。三つ子の魂百までと言うが、10年でも結構しみ込むものである。

こんなパンの存在理由

2011-06-17 16:28:15 | 食べ物
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気はときどき



我が家で利用するパン屋は2つ。1つはわが村のパン屋で、ここのパンは歯が折れそうなほど固い。食べた後はあごが疲れる。もう1軒は、4.5キロほど離れた小さな村のパン屋。ここのパンも固いが、わが村のパン屋のほどは固くなく、さりげなくおいしい。この日はいつも買う85サンチームのバゲットが売り切れだったので、同じくらいの大きさの異なった形のパンを買うことにした。

ご覧のような不思議な形。このパンの目当ては何なのだ?フランスパンの端というのは、パンをスライスして出したとき、避ける人が多いものだが、それが2つも余計に付いていて、しかも、細く尖っているだけに、真ん中の軟らかい(と言っても、もともと固いパンなので、全然やわらかくはないのだが)部分がほとんどない。コリコリとした食感が特に好きな人向けなのだろうか?

いつまでもあると思うな…サクランボ

2011-06-16 17:32:46 | フランスの生活
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気は最高気温29度の予報



無事フランスに到着。月曜日はペンテコステ(五旬祭)の祭日だったので、ラッシュアワー時の交通渋滞はなかったものの、昼飯時に立ち寄ったサービスエリアは、大型観光バスに乗ったフランス人観光客であふれていた。

月曜日の午後2時半にフランスの家に到着。普通は早速食料品の買出しに行くところだが、この日は祭日でスーパーは休み。というわけで、翌火曜日のお昼過ぎにスーパーに行ったが、ないものだらけだった。月曜日が祭日で、配送がないのは理解できるが、正午までには、生鮮食料品を再び入荷しておけよ、と言いたいところだった。日本は言うに及ばず、イギリスでだって、これは考えられないと思う。一番の打撃は、新鮮な牛乳がないことだ。コーヒー党のフランス人にはわからないだろうが、ロングライフの牛乳と紅茶は絶対に相性が悪い。

4週間前にフランスの家を発ったときには、3本ある桜の木のうち、2本がサクランボの食べ時だった。戻ってくるときには、全部終わっているだろうと思っていたが、帰ってみたら、一番遅い木にまだ真っ赤に熟したサクランボが残っている。ラッキーと思って、少し収穫した。が、喜びもつかの間、翌日見たら、30個ほど残して、すっかりサクランボが消えていた。鳥の仕業である。残った数少ないサクランボの中にも、鳥の突っついた後が残っているものが少なくない。ひとしきり鳥をののしった後、諦めていたサクランボが少しだけでも楽しめたことをラッキーと思うことにした。

イギリスからフランスへ

2011-06-10 11:03:19 | イギリスの生活


今日のイギリス南東部の天気はときどき

向かいの丘には、片側で真っ赤なポピーの花が満開、反対側ではラベンダーが咲き始めている。ラベンダーは、イギリス南東部の気候温暖化を見越した農家が、5年くらい前から競って栽培し始めたものだが、きっと今年は見事に策が当たったと笑っていることだろう。イギリスは今年の春は、記録的な降雨量の少なさということで、水不足が心配されている。

さて、いよいよ日曜日の午後、1ヶ月滞在したイギリスを離れて、フランスに向かう。また2ヵ月後に戻ってくると思うと、それほどさびしい気持ちもしない。むしろ、フランスに行くのが楽しみなくらい。その理由は、日本からの友人を迎えて、わたしのフランスに対する目がちょっと変わったからだろう。フランスはただ生活するだけの場所だったが、彼女のおかげで、もっと新鮮な目で見ることができるようになった。戻ったら、もっと興味深くフランスを観察することができるだろう。どんな発見があるか、楽しみだ。