スターターモーターを購入して取り付け、やっと車が動くようになった。相変わらずパワーステアリングのベルトはキュルキュルとものすごい音を立ているし、このところ現象は起きていないとはいえ、水漏れの問題も解決していないのだが、11月は車検の月。ということで、昨日は車検に行った。スペインでは、10年未満の車は2年に一度、それより古い車は毎年車検に出さないといけないことになっている。
ペドロランドから3キロほどの町にも車検場はあるのだが、ここには2つしか検査用の設備がなく、いつも待つ車の列ができている。おまけに、最近地元の英字新聞の読者欄に、ここの車検場はスペイン人をえこひいきする、スペイン人は割り込みをして、先に見てもらえるという投書が載っていた。
そこで、天気はいいし、ドライブを兼ねて、昨年イギリスのナンバプレートからスペインへ登録替えをしたときに利用したレドバンの車検場に行くことにする。レドバンはペドロランドから内陸部に40キロほど入ったところで、海の近いペドロランドとはまったく風景が異なる。茶色の地肌を見せた岩山がすぐ隣にそびえ立つ。
ここまで、オレンジとレモンの木々の並ぶ果樹園とアーティチョーク畑の間を走る田舎道を行くのだが、道中5人も売春婦を見かけた。お天道様が高いというのに、こんな時間(11時半)からすでに商売をしているらしい。一人はプラスチックの野外用の椅子持参、もう一人は背もたれと座席がきちんとクッションになっている立派な椅子を持参していた。もちろん、みなさんお弁当持ちである。
車検場の受付は混みあっていたが、長かった前の人が終わるとすぐに受付嬢がわたしたちに向かって「車検ですね?」と声をかけてくれた。イギリスと違ってスペイン人はきちんと列を作って順番を待つということをしないので、果たして到着順に応対してもらえるかが心配だったのだ。受付嬢はてきぱきとコンピュータに向かって何か打ち込み、車検料金の45ユーロ(約6800円)を支払うと、車検用紙をわたしたちに手渡しながら、5番の車検ラインに行くようにと指示した。
ここには、大型トラック用、ディーゼル乗用車用、ガソリン乗用車用、特別予約用など用途に分かれた5つの車検ラインがある。検査員も10人以上はいるようだ。
車検用紙には50項目ほど検査項目がびっしりと印刷されている。これを持って5番ラインに車に止めて待っていると検査員がやってきた。まずタイヤ周りを目でチェックする。それから車を車検ラインに進めると、コンピュータを使った排気ガスのテストとランプ類の点灯チェック。それから前に進んでブレーキの検査。さらに前に進むと、階段のついた溝が真ん中にあって、検査員が車の下に入れるようになっている。今度は下からブレーキとステアリングのチェック。15分ほどで検査が終わって、名前を呼ばれると、車検の報告書と共に車検済みのステッカーをもらい、無事車検合格。一時検査員が車を運転して前に進める場面もあったのだが、パワーステアリングのベルトはずっとおとなしくしていた。水漏れもなし。でかしたぞ。
この間、ガソリン乗用車用の5番ラインが混みあっていると判断すると、空いている別のラインを利用したり、手の空いている検査員がどんどん次の車の検査に取りかかるなど、実に手際のよい車検場だった。営業時間を見ると平日は8時から22時までとなっている。シエスタもないようだ。またまた、思いがけないスペイン人の勤勉さと能率のよさに感心してしまった。
こうして無事車検を終えて、帰路に着く。途中、道路脇のレストランに入ってタパスをいただく。ちょうど1時をまわったところで、スペイン人の昼食には1時間早い。ここのタパスは、バルセロナに比べて無難なものが多かった。サラダ類と鳥の唐揚げなど5皿を取る。魚のフライが醤油をかけて食べたいくらいおいしかった。テラスで食事をしたのだが、少し風があったものの、気温は23度でとても気持ちがよかった。レストランの裏はちょっとした崖になっていて、眼下にはオレンジの果樹園を臨む。
久々にものごとがうまく運ぶという体験(特に車関係で)ができて実に満足の半日だった。
ペドロランドから3キロほどの町にも車検場はあるのだが、ここには2つしか検査用の設備がなく、いつも待つ車の列ができている。おまけに、最近地元の英字新聞の読者欄に、ここの車検場はスペイン人をえこひいきする、スペイン人は割り込みをして、先に見てもらえるという投書が載っていた。
そこで、天気はいいし、ドライブを兼ねて、昨年イギリスのナンバプレートからスペインへ登録替えをしたときに利用したレドバンの車検場に行くことにする。レドバンはペドロランドから内陸部に40キロほど入ったところで、海の近いペドロランドとはまったく風景が異なる。茶色の地肌を見せた岩山がすぐ隣にそびえ立つ。
ここまで、オレンジとレモンの木々の並ぶ果樹園とアーティチョーク畑の間を走る田舎道を行くのだが、道中5人も売春婦を見かけた。お天道様が高いというのに、こんな時間(11時半)からすでに商売をしているらしい。一人はプラスチックの野外用の椅子持参、もう一人は背もたれと座席がきちんとクッションになっている立派な椅子を持参していた。もちろん、みなさんお弁当持ちである。
車検場の受付は混みあっていたが、長かった前の人が終わるとすぐに受付嬢がわたしたちに向かって「車検ですね?」と声をかけてくれた。イギリスと違ってスペイン人はきちんと列を作って順番を待つということをしないので、果たして到着順に応対してもらえるかが心配だったのだ。受付嬢はてきぱきとコンピュータに向かって何か打ち込み、車検料金の45ユーロ(約6800円)を支払うと、車検用紙をわたしたちに手渡しながら、5番の車検ラインに行くようにと指示した。
ここには、大型トラック用、ディーゼル乗用車用、ガソリン乗用車用、特別予約用など用途に分かれた5つの車検ラインがある。検査員も10人以上はいるようだ。
車検用紙には50項目ほど検査項目がびっしりと印刷されている。これを持って5番ラインに車に止めて待っていると検査員がやってきた。まずタイヤ周りを目でチェックする。それから車を車検ラインに進めると、コンピュータを使った排気ガスのテストとランプ類の点灯チェック。それから前に進んでブレーキの検査。さらに前に進むと、階段のついた溝が真ん中にあって、検査員が車の下に入れるようになっている。今度は下からブレーキとステアリングのチェック。15分ほどで検査が終わって、名前を呼ばれると、車検の報告書と共に車検済みのステッカーをもらい、無事車検合格。一時検査員が車を運転して前に進める場面もあったのだが、パワーステアリングのベルトはずっとおとなしくしていた。水漏れもなし。でかしたぞ。
この間、ガソリン乗用車用の5番ラインが混みあっていると判断すると、空いている別のラインを利用したり、手の空いている検査員がどんどん次の車の検査に取りかかるなど、実に手際のよい車検場だった。営業時間を見ると平日は8時から22時までとなっている。シエスタもないようだ。またまた、思いがけないスペイン人の勤勉さと能率のよさに感心してしまった。
こうして無事車検を終えて、帰路に着く。途中、道路脇のレストランに入ってタパスをいただく。ちょうど1時をまわったところで、スペイン人の昼食には1時間早い。ここのタパスは、バルセロナに比べて無難なものが多かった。サラダ類と鳥の唐揚げなど5皿を取る。魚のフライが醤油をかけて食べたいくらいおいしかった。テラスで食事をしたのだが、少し風があったものの、気温は23度でとても気持ちがよかった。レストランの裏はちょっとした崖になっていて、眼下にはオレンジの果樹園を臨む。
久々にものごとがうまく運ぶという体験(特に車関係で)ができて実に満足の半日だった。