ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

海へ行く (2)

2007-07-20 13:02:46 | 旅行
ランチの後、海辺を歩いて、海辺のカフェでコーヒーを飲み(すごく高かった。1杯3ユーロ50サンチーム・590円、でも雨宿り代だと思えばしかたない?)、土産物屋を見て、車に戻る。岬になった部分を一回りしたい気もしたが、長い車の列を見て、断念する。家に向かうが、道が混んでいてとても時間がかかった。もっと道路が空いていたら、いろいろと見て回れたのだが。次回はシーズンオフに来よう。

海へ行く (1)

2007-07-20 13:02:03 | 旅行
今日の天気はのちときどき
先週の金曜日から3日ほどいい天気が続いた後、日曜日に晩にはたいへんな嵐(強風と雷雨)が来て、月曜日は曇りでときどき土砂降りの雨になった。そして、火曜日は曇りで始まったものの、午後は晴れ。水曜日と木曜日も同様。というわけで、これはこの1週間のうちで一番天気の悪かった月曜日のお出かけ記録。

月曜日は日本の祭日だったので、最初から仕事はないだろうと見越して休みを取ることにした。海の日だったからというわけではないけど、夫の提案で大西洋岸に行くことにした。目的地は、ボルドーの南西約30キロほどのところに位置する入り江である。

この入り江の南側を海沿いに車を走らせたのだが、引き潮だったこともあり、全然海が見つからない。結局、大西洋近くのアルカションまで来てしまった。着いたのが1時近かったので、まずはシーフードレストランに駆け込む(フランスで12~2時のランチ時をはずすと食いっぱぐれることが多いから。でも、ここは観光地なので心配は無用のようであった)。シーフードレストランが軒を連ね、どこにするか迷うほど。

お目当ての牡蠣を食べる(写真はメインコースの魚とムール貝)。Rの入っていない月に牡蠣を食べるのは心配だったが、ここは牡蠣の産地で新鮮だから、Rが入っていなくても大丈夫なのだそうだ。後から聞いた話だが、2軒隣のメリルの友達が、マン島(イギリス本島とアイルランドの間に浮かぶ島)で牡蠣を食べてあたり、土曜日に亡くなったそうである。産地から遠いところだと、腐りやすい夏場はやっぱり牡蠣を食べないほうがいいらしい。ここでも、やはり牡蠣には刻んだエシャロットの入った酢とレモン、パンにはバターが付いてきた。

沿道には小さな出店があって、午前10時から午後1時の間だけ生牡蠣を売っていたりする。

ちなみに、この店ではメインコースにジャケットポテト(生クリームベースのソースが少しかかっていた)が添えられていた(写真中、プラスチックのやしの木が刺さっているもの。店の名前が「カリプソ」なので、南国テーマに添った趣向なのだろう)。フランスでジャケットポテトを見たのは初めてだったので、珍しかった。

パン焼き器実験記録

2007-07-18 10:59:43 | フランスの生活
300グラムほど残っていた白パン用の強力粉に、100グラムのフランスの多穀物パン用の小麦粉を混ぜてパンを焼いてみた(スーパーのイギリス食品売り場からイギリスの小麦粉が消えていた。その後3週間以上経つが、まだ入荷する気配はないので、あきらめてフランスの小麦粉を使ってみることにした)。そのほかの分量は普通の食パンと同じ。プログラムは全麦パンを選んだ。

タイマーをセットして朝起きると、いつもの甘酸っぱいイースト発酵の匂いが全然しない。またタイマーをセットし忘れたかとパン焼き器をチェックしてみたくらいだ。焼き上がり20分前ほどになって、やっとパンの焼ける匂いがしてきた。これはなんとなく失敗そうと思って、パンケースを覗き込むと、いつもはパンケースいっぱいに膨らんでいるパンが押しつぶれたようになっている(写真)。スライスしてみると、中身はまるでドイツの黒パンのように密度が詰まっていて、蒸しプディングのようにどっしりとしている。つまり、全くふわふわしていない。つまり、パンというよりはケーキのようだ。味のほうはまあまあだったので、食べてしまった。

結論としては、フランスのパン用小麦粉は強力粉とはまったく違うものとして扱わないといけないということだ。

多穀物パン用小麦粉を使って第二の実験。今度は、フランスパン用のプログラムを選ぶことにした。イギリスで買ったパン焼き器の取説に載っているレシピは強力粉を使っているので、このレシピは使えない。小麦粉の袋に載っているパン焼き器用の分量を使うことにした。フランスパンの場合は、砂糖と粉ミルクをまったく使わないのが特徴である。そして、水は普通の食パンよりずっと少ない。ただし、このレシピより塩は控えめにして、水とイーストは若干多め、バターを加えてみることにした。

焼き上がり後、パンケースを開けてみると、強力粉を使ったパンほどは盛り上がっていないが、前回よりもずっと高さがあった。が、叩いてみると、ものすごく固い。嫌な予感が胸をよぎる。これはあの歯が折れるような典型的な地元のフランスパンの歯ごたえを食パン型にしたという最悪の組み合わせではないだろうか。やっぱり、フランスの小麦粉で焼けるのはフランスパンだったのだ。これではパン焼き器を買った意味がない。次回はイギリスからどっさり強力粉を持ってこなくては。

しかし、冷めてスライスしてみると(これまでのパンよりずっとスライスが楽)、中身はやわらかく、耳はカリカリ理想的な仕上がりだった。味のほうもまずまず。というわけで、フランスで売っている小麦粉を使って、満足の行くパンを作ることに成功した。これは大きな収穫である。



フランスで美容院に行く

2007-07-13 12:07:53 | フランスの生活
今日は朝から快晴。雲ひとつない青空は本当に久しぶりのことだ。ついに夏の到来か?

フランスに到着して2ヶ月と10日になる。しかもロンドンの美容院でカットをしたのはいつだか思い出せないほど前なので、耐え難いほど髪が伸びてきた。で、意を決して、近くの美容院に出かける。フランスで感心するのは、どんな小さな村でも美容院だけはあるということである。現地のフランス人のセンスに感心させられることはほとんどないが、こういうところはやっぱりおしゃれなのだろう。

なにしろフランス語には自信がまったくないので、なるべく簡素に散髪だけ済ませようと思ったのだが、シャンプーは?ブローは?と聞かれるうちに、せっかく美容院に行くのだから、やってもらっちゃおうと言う気についなってしまって、「ウイ」と答えていた。これが後悔のもと。

まずシャンプー台に座ると、助手の女の子がクロスを持ってきた。腕を通そうとすると、反対だと言う。なんとここでは、クロスは前で紐を結び、前開きで身に付けるのである。イギリスでもスペインでも日本でもこの方式は初めてであった。結果としては、イギリスの美容院ほど首筋に毛は入って来なかったものの、クロスの開いた部分に当たるTシャツの前にたくさん毛がついた。でも、払うと簡単に落ちたので、問題なし。

次にシャンプーも驚き。椅子が後ろに倒れないのである。つまり、ほぼまっすぐに背筋を正した座ったままシャンプーをしてもらうことになる。近年、美容院でのシャンプーで鞭打ち症に近い症状を訴える人が多いということがイギリスのニュースで取り上げられている。なんでも、吐き気などのからだの不調を訴える人を調べてみたら、それが美容院に行った直後に起こるということがわかった。美容院で首を後ろに低く垂れるため、頚部脊髄の神経が圧迫されるとかそんな理由だったような気がする。もしこれを反映して、このようなシャンプー台設計になっているのだったら、フランスの美容界も進んでいるものだ。

「どうしますか?」これが美容院で一番困る質問。いつもこれと言ったイメージがないまま、とにかくさっぱりしたい一心で美容院に行くので答えようがない。スペインだとなじみのイギリス人の美容師さんが、お任せでいつも適当に切ってくれる。彼女も自分の創造力を生かせるのでそれが楽しいようだし、わたしも出来上がりがわからないので楽しみだ。そして、出来上がりはいつも満足。イギリスではロンドンまで行って、日系の美容院で切ってもらうのだが、美容師さんによっては日本の雑誌を持ってきて、どんなスタイルがいいのか、納得がいくまで相談に乗ってくれる。ここでは、このどちらの方法も通用しない。そこで、「2センチ切ってください」とシンプルに済ませた。つまり、スタイルはそのままでとにかく短くというのがわたしの気持ち。

結果は、希望したよりずっと長くなってしまった。切ったものは戻らないというので美容師さんが慎重だったのか、フランスではトップが長いのが流行なのか、長めに切っておくと次回早く客がカットに来るという戦略なのか、いずれなのかわからない。1度「もうちょっと短く」と言った後切ってもらって、その後さらにもう1度「もっと短く」とは言いにくいものである。しかも、これをトップと後ろと1度ずつ繰り返したものだから、後はすっかり気が引けてしまった。気の弱い人は、外国の美容院に行くものではない。

で、最後にお勘定。またまた驚かされた。田舎の美容院だから、チップ込みで25ユーロもあればいいだろうと思っていたのが甘かった。なんと、合計で35ユーロ(5900円)。これではロンドンの美容院とあまり変わらない。しかも、ロンドンの日本の美容院では、カット後のお流しとマッサージが付いてくるぞ。

内訳を説明してくれたところによると、カット自体は13ユーロ程度だったようだが、シャンプーとコンディショナーで10ユーロちょっと。助手の女の子が「コンディショナーしますか?」と聞いたときに、「ウイ」と答えたのだが、それはイギリスではコンディショナーはしてもしなくても、シャンプー代に含まれているからだ。追加料金なら今度は断るぞ。ブローも12ユーロちょっと。でも、せっかく美容院に行って、ブローなしで帰ってくるというのも味気ない。歩いて帰る道々、イギリスのテレビ番組「キャサリン・テイト・ショー」のおばあさんのように悪態をつきたい気分だった。

今日の教訓:なんでも「ウィ」と答えていると、後には高いツケが回ってくる。

まあ、思い返してみると、電車賃がかからなかっただけロンドンの美容院よりは安いかな。なにごとも経験である。高くついたがこれも勉強代と思わなくては。


冷夏のフランス

2007-07-12 11:20:58 | フランスの生活
今年の夏は気温が低くて、雨が多く、日照時間が短い。天気のよかった週末をはさんで、再び不安定な天気に戻った。月曜日は1日のうちに何度も激しいにわか雨があり、昨日は午前中しとしと小雨が降り続き、その後は晴れたりまた雨が降ったり。今日も曇り空が広がっている。気温は連日18度程度。

昨日、村役場からの手紙と一緒に猛暑についてのパンフレットが届いた(写真はその村役場と隣接の教会)。お年寄りと大人・子供とでは、暑さへの対処のしかたが異なります、熱波がきたらこのようにしましょうというのと、猛暑で被害を受けそうな可能性がある人は村役場に登録しておくと援助が受けられます、という内容だった。たぶん、数年前に熱波が到来して、フランス中で多くの死者が出たときの教訓からなのだろうが、今のところ今年は猛暑の心配はなさそうだ。

天気予報によると、明日から晴れて、気温も30度を越えるということであるが、これまでに何度もこういう予報を見たことがある。果たして今度は本当になるか?

土曜の午後のドライブ (5)

2007-07-09 10:20:53 | 旅行
フランスのもっとも美しい村(の一つ)と看板が立っていたオーブテール(Aubeterre sur Dronne)。

サンテミリヨンのように、小高い丘の上、石畳の坂道の両脇に家が寄り添うように建っている。ガラス吹き職人の工房、製陶場などの工芸関係の店が多いが、観光の目玉は、岩の中に作られた教会だろう。ここは外だけ見て通り過ぎたが、時間があったら、入場料を払ってゆっくり中を見てみたいところだ。岩の上に教会の建物が見えるが、岩肌にもステンドグラスが入っていて、岩の中にも教会の一部があることが伺われる。駐車場にはイギリスナンバーの車がたくさん止まっていた。

土曜の午後のドライブ (3)

2007-07-08 18:52:51 | 旅行
この日は町の夏祭りの初日という話だったのだが、何もやっていない。ただ、沿道に人が出ている。どうやら、自転車レースがあるらしい。歩道にテーブルと椅子を出したホテルのバーで、ビールを飲みながらサイクリストたちの到着を待つ。地元の人たちは長いことただ道端に立ったり座り込んだりしているのだが、座ってビールを飲めるこんなすばらしい場所があるのに、どうして誰もやって来ないのか不思議。

おびただしい数のオートバイが次々にやってきた。中には警察のバイクもまじっている。トゥール・ドルドーニュの警備ということである。

フランスのトップサイクリストは今日はロンドンに行ってトゥール・ド・フランスに参加しているはずなので、この人たちはそれ以下ということになるのだろうが、それでも速い。50人以上のサイクリストがわずか数秒の間に走り抜けていった。

土曜の午後のドライブ (2)

2007-07-08 18:50:40 | 旅行
次はサントーレイ(St. Aulaye)という、ドローヌ川を挟んで向こうはシャラント県になるドルドーニュ県端の町に行く。川沿いには、泳いだり大きな滑り台で川に飛び込んだりできる場所があり、ちょっとした観光地のようである。

見所は、写真の市庁舎(写真)とロマネスク教会、ローマ街道、古い橋のようだ。