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ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

寒いっ!

2006-10-04 10:51:10 | イギリスの生活
9月は平年気温より3度以上も高く、イギリスの記録史上もっとも暖かい9月だったそうだ。7月も最高気温36.9度を記録し、やはりとても暑い7月だったそうである。7月も9月もちょうどわたしがイギリスにいた時期で、涼しく雨の多かった8月をはずし、イギリスの夏は逃さなかったことになる。

夏の戻りも終わり、月曜日から急に寒くなった。月曜日は1日中雨降り。月曜日の夜にセントラルヒーティングのスイッチを入れて以来(これはテストの意味もあったのだが)、昨日火曜日の朝、今朝と3日連続で暖房を使っている。晴れると午後から太陽がトレーラーハウスの片側に当たるので室温が上がるのだが、夜になって気温が下がると、トレーラーハウスはすっかり冷え切ってしまって朝は寒い。このところの最高気温は18~20度程度である。イギリスはすっかり秋らしくなってきた。

パン焼き器実験記録(3)

2006-10-02 18:43:54 | イギリスの生活
今度はグラナリー・ブレッドに挑戦することにした。granary breadを英和辞典でひくと、全麦のパンと書いてあるのだが、Granaryは登録商標のようである。Granary flourというと、麦芽の粒が入った全粒粉(読み方は「ぜんりゅうこ」でも「ぜんりゅうふん」でもよかったのですよね、kmyさん。)を意味するようだ。

わたしのホームベーカリーだと、全麦(whole wheat)コースで5時間かかる。メーカーのレシピだと、グラナリー小麦粉を普通の強力粉の代わりに使うだけで、そのほかの分量はまったく同じなのだが、これまでの白食パン経験から、バターと水とスキムミルクの量を増やし、塩と砂糖を減らす。さらに、今回からイーストを小さじ2分の1から4分の3に増やすことにした。全麦コースを選ぶと、耳の焼き色を指定することができない。

結果はとてもおいしかった。中身はふわふわでしっとり、香ばしい。ついに満足のいくパンができあがった。ぱさぱさしていないので、食べ切れなくても3日間は持つ。

ただし、おいしいパンの代償は高かった。ノンスティックの焼き釜の底には深い引っかき傷が。生地をこねる過程で、麦芽の粒でついた傷のようである。このままグラナリー・ブレッドを焼き続けたら、わたしのホームベーカリーはいったいどんな状態になるのかと心配になった。が、3回グラナリーを焼いた今、残っている傷はこれだけなので、だいじょうぶかもしれない。次はクルミ入りの黒パンに挑戦したいのだが、グラナリーファンの夫が許してくれるだろうか。

パン焼き器実験記録(2)

2006-09-29 10:55:22 | イギリスの生活
実験記録の前に我が家のパン焼き器の紹介を。というのも、kmyさんが教えてくださったHome Bakery まりの部屋を拝見したら、日本のパン焼き器はちょっと異なってとてもおもしろかったので。

我が家のパン焼き器はパナソニックSD-253。パナソニックにしようというのは、まだパン焼き器を買うなんて考えて見なかった頃から決まっていた。2~3年前になると思うが、イギリスの新聞か雑誌でパン焼き器の比較記事があったのだが、それで断然評価が高かったのがパナソニックだったのだ。アマゾンUKのレビューを読んでも(実際に買ったのは某家電量販店のサイトだが)、パナソニックのSD-253は5つ星で、どなたも絶賛(イギリス人は結構正直なので、悪いものだとボロクソにけなしてある)。このSD-253には、レーズンやナッツの投入機がついているのが売り物である。

この機械は特にイギリス仕様というのは、たぶん使用説明書兼レシピーブックゆえだろう。230Vから240V対応なので、ヨーロッパ大陸で使うのに機械的には問題はない。

パンの種類の設定は、ベーシック(白食パンと茶色の食パン)・全麦・フレンチ(砂糖をまったく含まないレシピで、耳はパリパリできめの粗い歯ざわり)・イタリアン(油分にオリーブオイルを使い、軽い味)・サンドイッチ(これはたぶん日本のパン焼き器の「ソフト食パン」にあたるのだろうと思う。耳まで柔らかくて、きめの細かい歯ざわり)があるのだが、これにさらにグルテンフリーというのがついているのが、イギリス版の特徴かもしれない。イギリスでは、グルテンを含む食物を食べられない人が増えていて、最近ではスーパーにグルテンを含まない食物を集めたコーナーもできている。この設定では、市販のグルテンを含まないミックスを使う。

早焼きコースつきで、これを使うと通常4時間かかるベーシックコースが1時間55分で焼きあがる。その分発酵過程を速めるため、レシピでは、通常大さじ半分のイーストの量が4分の3と増やされている。

このほかのコースとしては、レーズン入りコース、焼くだけコース(ケーキに近いティーブレッド用)、生地コース(ロールパンなど食パン以外の形のパンを作るときに使うらしい。仕上げはオーブンで)がある。

ほかに設定は、サイズ(M・L・XL)と耳の焼き色(薄い・普通・濃いの3つ)で、13時間までのタイマー付。

さて、第3回目は再度白食パンに挑戦。今回は早焼きコースを使い、前回の反省から風味を増すためにバターを増量し、25グラムほどにした。水の量は前回同様レシピより20ミリリットル増やして、300ミリリットル。砂糖は若干少なめにした。

今回ギャンブルしたのは、材料を入れる順番。使用説明書では、イースト・小麦粉などの固形材料・水などの液体という順番がイラスト付きで固く指示されている。が、上記のサイトでは、水を最初に入れて、小麦粉を山状に積み、その真ん中にくぼみを作ってイーストを入れるという方法を上田まり子さんは取られているということだったので、これを試してみることにした。

結果はご覧のとおり。耳の焼き色を「ダーク」にしたにもかかわらず、特に上部の焼き色は薄かった。見たところ、ふくらみが足りないようだったが、中身はふわふわで適度に空気が入っていて、味はまあまあ。

ということで、白パンはとりあえずこれで卒業ということにして、次回は全麦パンに挑戦してみたい。




ついに車が到着!

2006-09-25 18:18:25 | イギリスの生活
今日は典型的なイギリスの9月の天気とのことである。朝はもやで始まり、その後雨が降ったり止んだり。一日中曇り空であった。最高気温は21度ほどで、昨日までに比べて急に涼しくなった。

今日ついに車が到着した。8月23日以来、実に1ヶ月ぶりの再会である。いつ車が到着するかというよりは、果たして車は到着するかという疑問に変わりつつあったところだったので、実際に車を見ることができて安心した。到着してすぐに知人の修理工場に連絡を取ってもらったのだが、修理に取りかかれるのは、再来週の月曜日とのこと。やっぱりイギリスでも時間はかかる。でも、フランスの2~3ヶ月はかかりすぎ。

が、とにかく少し前に進んだ。というわけで、少なくともあと3週間はイギリスに滞在することになりそう。

パン焼き器実験記録(1)

2006-09-19 16:41:22 | イギリスの生活
イギリスに来て、待望のパン焼き器との対面も果たした。もっとも、3週間イギリスへの出発が遅れている間に、情熱は半減していたのだが。パン焼き器の箱がさらに運送用の箱の中に入っていて、思ったより大きな箱にびっくり。こんなでかいものが3週間もキャラバン場の事務所の入り口に居座っていたなんて、みなさん迷惑だったろうなと恐縮した。が、わたしのせいじゃないぞ。

料理は化学というが、パン作りはまさに化学の実験。使用説明書兼レシピーブックを読むと、どの材料がどんな役割を持っているのかがわかって、とても興味深かった。が、トラブルシューティングを先に読んでしまったので、ちょっと不安になった。果たしてパン焼き器というのは、電気炊飯器のように簡単なのものなのか?

まず基本の白パンに挑戦。釜から取り出すのに大苦戦したが、出てきたパンの形は完璧だった。味は合格。耳はパリパリでわたし好み。が、中身が重くて、もちもちしすぎで、いまひとつの出来。2切れも食べたら、気持ちが悪いほどお腹がいっぱいになってしまった。

もちもち度を増加する働きのある塩を減らし、生地を軽くする役割の水を増やして、再度挑戦。今度は釜からすんなり出てきた。歯ざわりも前より軽めで、それほどもちもちしていない。が、今度は風味がなくなってしまったようだ。次回はバターを増やしてみたらいいのかな。というわけで、実験はさらに続く。

(コメント大歓迎です。アドバイスをお待ちしています。)



イギリスに到着

2006-09-19 13:14:22 | イギリスの生活
先週の火曜日に無事にイギリスに到着した。ロンドンからの便が遅れた影響を受けて、ロンドン・ルートン空港への到着が45分ほど遅れたが、それ意外は予定通り。機内持ち込みの制限もだいぶ緩和されて、ノートブックパソコンも携帯電話も大丈夫だった。ただし、液体はいまだに持ち込み禁止である。同じフランスでも、ニース空港では、空港内での買い物を含むすべての手荷物の機内持ち込みが禁止だそうだから、ボルドー空港はずっといいほうだろう(ニース空港の免税店の売上は急減に違いない)。それでも空港警備のほうは厳しくて、いつものX線と金属探知機による検査を通過した後、搭乗直前にさらにもう1度手荷物検査があった。

イギリスに到着して1週間。せっかく車が早く届いた場合に備えて早めにイギリスに来たというのに、いまだに車の届く気配はない。が、イギリスに来てしまえば、わたしは結構ハッピーなのだ。

日本の祭日なので仕事はないだろうと見込んで日系美容院に予約を入れておき、昨日はロンドンに出かけた。ロンドンに着いたのは正午をちょっと回っていたのだが、郵便局も美術館も商店も開いている。午後2時を過ぎても、レストランでは昼食を出してくれるし、本当にイギリスは便利だと感動した(フランスとの違い!)。

今までずっとしたいと思っていながら、していなかったことをついに果たした。18年ぶりのナショナルギャラリー訪問である。9月22日から新しい展示場所に移る準備として、印象派の絵の展示されている部屋全部が閉鎖されていたのが非常に残念だった。ゴッホのひまわりも貸し出し中なのかいつもの場所から消えている。が、久々の文化的経験に満足した。やっぱりロンドンっていい。

いよいよフランス

2006-07-28 15:55:55 | イギリスの生活
おとといついに車が修理から戻ってきたので、フェリーを予約することにした。今回は、イギリスのニューヘイブンというブライトンに近い南海岸の港とフランスのディエップを結ぶ航路にした。航行時間は4時間と長いが、フランスに着いてからの走行距離を200キロばかり短縮できる。運行しているのはフランスのフェリー会社なのだが、うちの夫がどこからか仕入れてきた統計によると、この航路は座礁回数がもっとも多いのだそうだ。2回も車が故障して(おまけに修理から戻ってきたらラジオが故障していることに気がついて、今日も朝から夫が修理工場に出向いている)フランス行きにけちがついた後、今度は船が車ごと沈んじゃったりして。

暑いことを除けばイギリス滞在もそれほど悪くないのだが、いざフランスに行くと心が決まってしまうと、イギリスにいるのがもどかしい気がする。フランスにいるときは、早くフランスを離れたくてたまらなかったのだが。今度はもっとフランス滞在を楽しめるような気がする。とりあえず最初の2週間くらいは。たぶん。

フランスの何が嫌いかというと、薄暗くて陰気臭くて汚い家だ。これは夫の「プライド・アンド・ジョイ」なので本人には言わないが、中にいると陰鬱な気分になる。薄暗いのは、たぶん夏の太陽と暑さを遮断するための建築上の配慮なのだろうか、鎧戸だけでは足りないかのように、窓には木枠がたっぷり入っている。窓ガラス掃除が容易なように、木枠は取り外すことができるのだが、これがないと室内に入ってくる光の量はだいぶ違う。台所の窓も申し訳程度についているくらいで、とても小さい。そして、ここにも木枠が入っている。

フランスを発つ前に、夫がお向かいのイギリス人カップルの家で近隣のゴシップを仕入れてきた。それによると、この家に住んでいたご夫婦のうち、奥さんは心臓発作で亡くなり、その後まもなくご主人が後追い自殺をしたそうである。ロマンチストの夫は、妻無しでは生きていけなかったなんて、なんと美しい純愛と感動しながら、この話をわたしにするのだったが、わたしは怖くて「この家の中で自殺したの?」とは聞けなかった。遺産相続売りだったので、売り手の両親は亡くなっていて、もしかするとそのうちの一人は最近この家で亡くなったかもしれないが、病気で亡くなったものとしか予想していなかった。自殺というのは思ってもみなかったことだ。自動車事故かなにかでよそで亡くなったことを祈る。

幸いわたしには霊感というものがない。金縛りっぽいものはときどき経験したことがあるのだが、これは起きたいけど眠くて起きられないという単なる睡魔との闘いなのか、よく区別がつかない。それはともかく、この先も幽霊を目撃することはないと思うのだが、わたしが感じるこの家の陰気臭さはもしかすると前家主の死と関係があるのか、ちょっと気になるところである。もっとも、急いで真相をつきとめたいとは思わないのだが。

バタフライブッシュのバタフライ

2006-07-28 15:08:10 | イギリスの生活
カエルさんのブログに触発されて、生物の写真を撮ってみました。でも、こちらは芸術性もテクニックもないんだけれどど。

うちのお隣の庭に咲いているバタフライ・ブッシュ(日本語ではフジウツギというそうです)には、その名のとおり、訪れるチョウが後を絶たない。毎日お客さんでにぎやか。時には2羽も3羽もとまっていたりすることがある。チョウチョのパラダイス。ラベンダーにはマルハナバチが群がっている。気温も高くて雨の少ない今年のイギリスの夏は、昆虫たちには極楽のようだ。

猛暑は続く

2006-07-25 18:09:12 | イギリスの生活
のち熱波はまだまだ居座っている。ショッピングセンターに行くという手段は金がかかるので、今度は海辺に行ってみた。が、この日は前日とは風向きが変わり、風がまったくなくて、海辺と言っても内陸部と暑さはあまり変わらない。というわけで、早々に引き上げてきた。トレーラーハウスに戻ると、午後2時半。これからが暑さのピークである。

この暑さで、道路が溶けて大型トラックが立ち往生するという事件があった。大雨には強いイギリスの道路だが、暑さには弱い。スペインの道路とまったく逆である。

今年は早くから熱波が予想されると暑さ対策が訴えられてきたが、それでもすでに暑さによる死者が出ているという。

明日が今週の熱波のピークだそうだ。今度はどうやって乗り切るか。

木曜日がイギリス出発の目標だったが、まだ車がなおってこないので、さらに延期かもしれない。もっともフランスがここより涼しいという保証はない。ボルドーは明日は39度という予想である。よろい戸が取り付けられていたり、家の作りはトレーラーハウスよりずっと涼しくできているので、少しはましかもしれないが。

猛暑の過ごしかた

2006-07-20 14:46:49 | イギリスの生活
ときどき昨日の最高気温は36.3度まで上がり、7月の気温としてはイングランドの至上最高気温となった(ウェールズでは、36.7度という記録があるらしい)。

火曜日の暑さでもう十分と、熱波のピークが予想されていた昨日は、仕事がないとわかるや早々にトレーラーハウスを脱出し、ショッピングセンターに行くことにした。ヨーロッパ最大のブルーウォーターである。ここなら全館冷房完備で気持ちよく過ごせることであろう。

先週から夏休みが始まっている学校もあるわりには、館内はそれほど混んでいなかった。内陸部よりは気温も若干低めの海辺に繰り出した人たちも多かったのかもしれない。

暑い日に商業施設に繰り出すというのは、スペインではよく行われる暑さ対策である。気温が上がるとスーパーマーケットに涼みに来るスペイン人家族の話をよく聞く(実際にペドロランド付近で見たことはないけど)。特にスーパーマーケットの生鮮食料品売り場は寒いくらいだ。このため、夏には退役軍人病(バクテリア性肺炎の一種)がよく発生する。菌がスーパーの空調の通気管を通して伝わり、その真下で涼んでいる人々が直接汚染された空気を吸い込むことになって、大量の感染者を出すことがしばしばある。熱射病は避けられても、もっと重大な病気になりかねないので、この避暑方法にはリスクも伴うといえるだろう。

イギリスでは、2年前の猛暑でお年寄りを中心に多くの人が亡くなった経験から、今年は熱波の予報が出ると、早々に対策を人々に訴えかけている。カーテンを閉めて太陽を避けましょう、外に出ないようにしましょう、電灯は消しましょう、十分に水分を取り、アルコールやコーヒーは避けましょう、などなど。昨日は、脱水症状になるのを避けるため、路上で渋滞に巻き込まれた人たちに水を配るというサービスも行われたそうである。

今日は風があるので、昨日よりは過ごしやすい。が、天気予報では熱波はまだまだ続くということだ。熱波の影響は悪いことばかりではなくて、夏物の洋服がよく売れているということだが、わたしがイギリスに住んでいた頃は、暑い日は年に合計10日程度しかなくて、夏物を着る機会があまりなかった。だから、1つのシャツやブラウスが10年くらいもったものだ。やっぱり地球温暖化は確実に進んでいると思う。

ここでまた近況報告。本当は今日イギリスからフランスに移動するはずだったが、修理から一度戻ってきた車がまたすぐに故障して(今度は別の箇所だけど)、現在再び修理中である。イギリスの熱波とも今しばらくつきあっていかないといけない。