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ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

熱波ふたたび

2006-07-12 16:21:26 | イギリスの生活
わたしが今どこにいて何をしているのかを知るために、このブログをチェックしてくださる友人・親戚のみなさんが多いので、今日は近況報告を。

フランスからイギリスに来て2週間になろうとしている。今回のイギリス帰国の目的は、(1)3月に夫が弟から購入した車をフランスに持っていく、(2)フランスでは手に入らないもの、入りにくいものをイギリスで買って持っていくということである。

が、肝心のその車が動かないので、現在のところ、買い物にも行けないし、会いたい人にも会いに行けない、ましてやフランスにも戻れないというわけである。が、やっと修理の見込みが立ち始めてきたので、今週中に車が修理から戻ってくれば、来週の木曜日にはフランスに向けて出発する予定だ。その後はたぶん8月中旬までフランスに滞在して、またイギリスに戻ってくるつもりである。

イギリスに来た当初はちょうど熱波が到来していて、熱の伝導性がよいトレーラーハウスの中は午後になるとまるでオーブンのようだった。しかも、この時期イギリスは午後9時過ぎまで日が沈まないので、たっぷり午後8時過ぎまでこの暑さは続く。幸い、日が暮れるとすぐに涼しくなり、夜は過ごしやすい。先週後半から涼しくなりしばらく過ごしやすい日が続いたが、昨日からまた気温が上がり始めた。週末に向けてさらに気温は上がるという予報である。イギリス人には太陽崇拝者が圧倒的に多いので(水不足にもかかわらず)、この予報を歓迎する人が多いようだが、わたしには週末が思いやられる。

イギリスの風景

2006-07-10 12:45:38 | イギリスの生活
向こうの丘の紫が日を重ねるにつけ、濃くなってきた。作付け面積を増やしたのか、今年はさらに紫が広がったような気がする。金曜日にロンドンまで出かけたが、電車から見えるラベンダー畑が目を引いた。去年は見られなかった風景だ。イギリス南東部は昨年から水不足が続いている。降雨量も南フランス並みになってきて、ますますラベンダー栽培に適してきたということかもしれない。

トレーラーハウスのあるケント県のヨールディングというところはなぜか雨に縁がない。先日も雷雨の予報がロンドンからケント県一帯に出ており、東ロンドンでは集中豪雨のため、洪水の被害まで出たというのに、我が家ではお湿りにもならなかった。毎日雨乞いをしているのに降らない。今日もどうせ降らないだろうと金曜日は外に洗濯を干したら、雨が降ってあわてて家の中に取り込むことになった。なにもこういう日に限って、降ることはないだろうに。

イギリス南東部では今年は早くも春先からホースの使用が禁止されている。ホースを使った庭の水まきも禁止なら、ホースを使っての洗車も許されない。ただし、ライセンスを取れば(つまり余計に金を払えば)、使用を許可されるそうだ。普通の家庭ではそこまではしないだろう。今年は暑くても、子供たちにビニールのプールを使わせることもできないと友人が嘆いていた。バケツでプールに水を汲むというのなら、ルール違反にはならないだろうが、なかなかの重労働になりそうだ。夜にこっそり、ホースを使って庭の水撒きをする不届き者もいるらしいが、一軒だけ緑も鮮やかな芝生だったりすると、近所の人が水道会社に密告することもあるらしいから、悪いことはできない。

イギリスに来るとほっとする。まっ平らな大地がどこまでも続くという、典型的なフランスの風景は広大すぎて落ち着かない。イギリスの田園風景は、畑や牧草地が一区画ずつ木や生け垣で囲まれていて、小ぢんまりとしている。そして、近くに迫る丘によって視界が閉じられる。島国根性と言われようが、こうした狭く閉鎖された風景のほうがこぢんまりとまとまっていて好きだ。とりわけ、山が近くに見えるところで育ったこともあり、山や丘のある風景は、家に帰ったような気分になって落ち着く。

イギリス到着

2006-06-30 15:53:26 | イギリスの生活
やっとフランスの生活が落ち着いてきたかと思ったら、今度はイギリスに移動である。

昨日半日かけてフランスからイギリスに移動した。飛行機でボルドーからロンドン・ルートン空港に飛ぶ。イギリス・スペイン間の移動はいつも、友人や家族が空港・自宅間の送迎をしてくれるので、公共の交通機関を使うのは久々のことだ(日本に帰るときを除いては)。時間はかかるし、スリリングなこともあったが、ちょっとしたバックパッカー気分で、終わったときには充実感があった。電車の旅もおもしろい。

イギリスに到着して気がついたのが、白地に赤十字(聖ジョージの十字)のイングランドの旗があちこちに見られることだ。トレーラーハウスのあるキャラバン場のフォークリフトにまでひるがえっている。フランスではこんな風景はボルドーに行くまで見られなかった。車窓に広がるボルドーの家並みの中に、フランスの国旗を掲げた家1軒、ポルガルの国旗を掲げた家3軒を見つけた。

ちなみに、ボルドーはちょうど昨日から始まったワイン祭りのため、観光客でにぎわっていた。ボルドーのサン・ジャン駅では、観光客の波の中で日本語も聞こえてくる。ただ通り過ぎるのはちょっと残念な気がしたが、空港までのバスの中から見えたボルドーの町並みはあまり魅力的ではなかった。

とにかく、イギリスはワールドカップに盛り上がっている。普段はサッカーなど興味のない人までテレビに釘付けになっており、話題はワールドカップのことばかり。昨夜は何をさておき、真っ先にインド料理店に行ったのだが、ここでもウェイターたちが熱心に今日のドイツ・アルゼンチン戦の予想を語るのだった。ここまでイギリスがワールドカップで盛り上がっているとは想像もしなかった。特に、ワールドカップ開催中とは思えないようなフランスの冷淡さを目にした後では。

今度はイギリスに熱波が到来しているようで、今日はとても暑い。昨夜、トレーラーハウスに着いてドアを開けると、室内からむっとした熱気が外に噴き出してきた。あわてて、家中のドアを全開してしばらくすると、やっと過ごしやすくなった。今週末はさらに気温が上がるという予報である。イギリスすら避暑地にはならないかもしれない。

すられた!

2006-05-01 16:00:41 | イギリスの生活
土曜日に近くのストリートマーケットに行った。2ユーロ(285円)のチョコレートとビールグラスの6客セット3ユーロ(430円)也を買った後、家に帰ったら、ポケットに入れておいた10ユーロ札4枚がない。もっともすぐには気がつかなかった。きっと無意識にポケットから取り出して、そのへんに置いたのだろうと家中を見て回ったが、どこにもない。

そう言えば家庭用品を扱う屋台で化粧品を見ていたら、赤ん坊を抱えた中南米人の女性がぐいぐい押してくるので、むっとしながらその場を離れたのだった。他人との間隔を広く取るイギリスでこういうことがあると、明らかに失礼なことなのだが、日本やスペインではその間隔がかなり狭いので、ちょっとむっとはしたものの、それほど気にはならなかった。が、今にして思うと、あれがスリだったのに違いない。

車上荒らしにノートパソコンを取られたのはそれほど惜しくはなかったが、現金を取られたのは悔しかった。こんなことだったら、チョコレート3つ買っておけばよかった(1つ2ユーロ、3つで5ユーロだったのだ)とか、あまり生きがよくなそうなゼラニウムだったが、買っておけばよかったとか次々と後悔が浮かぶ。だいたい、人様が汗水たらして稼いだ金を盗むという根性が気に入らない。

以前、ロンドンでも2回ほど未遂事件にあったが、実際に被害にあったことはなかった。一度目はセント・ポール寺院の近く。信号待ちをしていると、3~4人の中南米人の女の子のグループがやって来た。これは怪しいぞと思っていると、案の定一人がすぐ隣にからだを寄せて来たので、ハンドバッグを手で押さえて身をかわした。

次は、おもちゃ屋のハムリーズ。人のまばらな店内でエスカレータに乗っていると、肩から提げたバッグが動くのを感じた。バッグに手をやると、もう1つの手に触れたので、反射的にその手を払いのける。すると、東ヨーロッパ人風の男の子が「ソーリー」と言いながら、エスカレータを駆け上がっていった(あやまるだけ良心的だろうか)。

ハンドバッグはすられやすいというので、ハンドバッグを持たずにポケットに入れて出かけたら、この始末である。ポケットと言っても脇のポケットで、自慢ではないが、バミューダパンツと足との間にはそれほど余裕はなかったし、一緒に鍵の束を入れていたので、誰かが手を入れたら感じそうなものだ。敵もさるものである。こうなると、どうやって現金を持ち歩こうか、途方に暮れてしまう。

教訓。手持ちの現金はさっさと使ってしまうべきである。すられるよりは、無駄な買い物でもしたほうがずっとましだ。

明日はフランス

2006-02-01 16:23:11 | イギリスの生活
写真はうちから歩いて3分ほどのパブ"Anchor"。外から写真を撮っただけで、とうとう今回は1度も飲みに行かなかった。やっぱり、このパブは夏用のパブだ。もっとも、夏はよそ者で混むので、あまり近づかないのだが。

イギリス滞在も今日で終わり。今日は、最後の食べ納めということで、インド料理を食べに行く。インド料理はすでにイギリスの国民料理の一つになっているくらいである。この5年間にペドロランド近辺のインド料理店の数は急増したが、イギリスのインド料理ほどおいしくない。夫いわく、スーパーマーケットのカレーソースの味と同じだそうだ。

心残りといえば、今回はとうとう1回しかフィッシュ・アンド・チップスを食べなかった。ステーキ・アンド・キドニー・プディングは1度も食べなかった。ケバブはもう1年以上も食べていないが、ジャンクフードだから食べないほうがいいかもしれない。

ネットでフランスのボルドーの天気をチェックしたら、金曜日は最高気温5度、土曜日は3度で、両日とも最低気温は零下5度だった。寒そう。ペドロランドのほうは「スペインの太陽と再開するのが楽しみ」と書いた月曜日まで36時間雨がノンストップで降り続いたそうだ。昨日も天気は悪そうだったが、今日からは晴れたり曇ったりで、最高気温が16度、最低気温が7度とのこと。

今日のイギリスは寒い。午前10時の外の気温は零度だった。暖かいスペインに戻るのはうれしいが、イギリスを去るときはいつもなぜかちょっとさびしい気がする。今年は滞在先にフランスが加わるので、イギリスに次にやって来るのはいつになるだろうか。




もうすぐスペイン

2006-01-31 01:55:23 | イギリスの生活
フランスの家の契約日が2月3日に決まった。2月2日にイギリスを出発し、今回はスピードフェリーという高速フェリーを利用してフランスに渡る予定。これを利用するのは初めてなのだが、所要時間50分、料金は25ポンド(3000円)というのが魅力。ただ、1日3便しかないので、万が一乗り損ねたり、運休になったりした場合が心配だ。

2月2日の夜道中一泊し、2月3日の午後3時に不動産屋ファブリスの事務所で売り手と一緒に契約書にサインすることになる。3日は、イギリス人ご夫婦・ヘレンとデーブの営むB&Bに再びお世話になり、翌朝スペインへと向かい、夜にはペドロランドの我が家に到着する予定だ。

今日はまた曇りで比較的暖かい(と言っても最高気温5度だが)が、週末は晴れた代わりにとても寒かった。木曜日の夜には雪が降ったくらいである。サセックス県では6センチくらい積もったところもあったとニュースで言っていた。

スペインでは少なくとも10度はイギリスより暖かく、晴れた日には20度近くに気温が上がることもある。スペインの太陽に早く再会したいものだ。

久々の太陽

2006-01-21 00:20:40 | イギリスの生活
のち昨日ラジオでのDJと天気予報のおねえさんとのやりとり。お天気のおねえさん "Guess what's coming this weekend?" DJ "Snow?!" お天気のおねえさん "The sun!!" このDJが太陽よりは雪のほうがありそうと思うのも無理はない。

今月の日照時間は合計8時間と言っていた。とにかく、毎日灰色である。そもそも日の出は午前8時、日の入りは4時半なので、太陽が出ても日照時間は短い。曇りとか霧雨・小雨の日となると、朝から1日中電気をつけて消さないという日も珍しくない。が、やっと今日、太陽が顔を出した。やっぱり青空は気持ちがいい。

先週の金曜日にロンドンに出かけた。ロンドンに出かけるとなると、あれもこれもということになり、日本の美容院でカットをし、日本食料品を買い込み、洋服を見たり。で、夕方には元同僚の日本女性ばかり11人が中華料理のバイキングに集まった。

フォートナム・アンド・メイソンをハリー・ポッターのリサーチ目的で訪れたのだが、お目当ての"crystallised pineapple"は見つからなかったものの、クリスマス食品が大割引であった。で、クリスマスプディングとミンスパイを買う。907グラムのクリスマスプディングは11ポンド50ペンス(約2300円)から3ポンド50ペンス(約700円)に大幅値下げ。わたしはクリスマスプディングはあまり好きではないので食べていないが、見た目もスーパーのとはちょっと違うよう。

ミンスパイは直径5センチ深さ3センチくらいあって、ショートブレッドのパイもおいしいし、ミンスミートも甘すぎない。今まで食べたうちで一番おいしいミンスパイであった。が、元値の6ポンド(1200円)では買わなかっただろうな。1個1ポンドはいくらおいしくても高すぎる。でも、6個で1ポンド50ペンス(300円)としてはいい買い物であった。クリスマス食品は1月に買うことをお勧めします。

A Happy New Year!

2006-01-02 02:03:07 | イギリスの生活
ときどき

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いのほどをお願い申し上げます。

スコットランドではホグマニーと言って、大晦日にお祭りをして新年を迎える習慣が昔からあったが、イングランドでも最近は大晦日にパーティーをするところが増えてきた。

昔はイングランドでは元日は休日ですらなかったが、大晦日にパーティーをして二日酔いで翌日休む人がだんだんに増えてきたため、こんなことだったら、いっそ休みにしてしまおうというので、休日(銀行協会の定める銀行の定休日)になったそうである。

昨夜(大晦日)は各地で12時のビッグベンの鐘の音と共に(気の早い人もいて、午後10時くらいから始めている人たちもいたが)、花火が上がった。ロンドンからの花火中継をテレビで見ながら、同時に近所で上がっている花火を窓から眺めた。かつてビーン村に住んでいたときには、家が高台にあったため、テムズ川の向こう岸にあたるエセックスからロンドンのドックランドまで、あちこちで上がる花火を一度に見ることができたのが懐かしい。

もっとも、イギリスの新年の祝いは元旦の午前零時になった瞬間からあまり長く続かない。元日と言っても、普段の日曜日とあまり変わらないし。日本の新年のように厳かで神聖な感覚もなくて、ちょっと物足りない気がする(もっとも去年は日本で15年ぶりの正月を迎えたが、日本の正月もあまり正月らしくなくて、ちょっとがっかりした)。

が、イギリスでも新年の抱負というのを立てる習慣はある(廃れつつあるようだが)。この時期になると、ウェイト・ウォッチャーのような痩せるためのクラブやスポーツクラブの入会者が増え、週刊の語学教材雑誌の発行が始まったりする。

明日は今日(元日)の振り替え休日で、わたしの仕事は休み。が、クリスマス明けからイギリスではセールが始まっており、小売業は書き入れ時である。

もうすぐクリスマス

2005-12-23 23:16:01 | イギリスの生活
今日はスーパーマーケットもガソリンスタンドもたいへんな行列だということである。肉屋にハムを買いに行った夫は、店の外まで続く行列を見た途端、ハムをあきらめたそうである。魚屋のほうはそれほど混んでいなかったと見えて、ロールモップ(真ん中に玉ねぎかガーキンを入れて3枚におろしたニシンで巻き、酢漬けにしたもの)とムール貝を買ってきた。

昨日から空港やドーバーの港などでラッシュが始まり、今年は海外脱出組の数が至上最高記録となったということである。さぞかしイギリスは空いているだろうと思ったのが、この混みようはなぜなのか。あ、わたしたちのように、わざわざ海外からイギリスにやってくる奴がいるからなのか。

イギリスに到着

2005-12-12 00:58:21 | イギリスの生活
6日(火)の夜にスペインを出発した。出発前にブログへの投稿を考えていたのだが、1日中インターネットに接続が出来なかった。最後の最後まで、テレフォニカには迷惑をかけられる。この日は、スペインの国民の祭日だったので(聖ニコラスの祭日でもあり、憲法記念日でもある)、サーバーに問題があったのだが、誰も直せる人がいなかったのではないだろうか。しかたがないので、仕事のほうは、普通の電話回線を使い、ダイヤルアップ接続でファイルのやり取りをしたのだが、月39ユーロ99セントという決して安くないADSL料金を払った上に、同じ電話会社に、ダイヤルアップの電話料金を払って、儲けさせてやるのは、おもしろくない気分であった。

フランスで3泊し、昨夜(10日)イギリスに到着した。朝9時半にボルドーの東約70キロメートルのところを出発し、カレーには午後6時に到着した。長い運転で疲れている夫の意見でユーロトンネルを利用することにしたが、なんと片道料金が155ポンド(約33,000円)というので、ぶっ飛んでしまった。フェリーの港に引き返す気にもなれないので大枚をはたいたが、もう2度と利用しないぞ。

朝、フランスで起きたときは一面の霜で、その後気温は日中でも4度を越えることはとうとうなかった。車外の温度を示す車の温度計が、一時期マイナス2度を示したこともある。イギリスは零度。トレーラーハウスの近辺はとても濃い霧が立ち込めていた。夫いわく、「スペインにいればよかった!」