貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

坩満寺の座敷より象潟の全景を! 見たかったなあ!!!

2023-01-21 11:19:09 | 日記
令和5年1月21日(土)
にかほ市: 象潟:坩満寺             
 かつて、私の別称は「晴れ男」。
 午前10時頃、
今朝も青々と空は晴れ渡る。
「江山水陸の風光数を尽して、
 今象潟に方寸を責」
(ここまで、海・山・川・陸など、
 風光明媚な所をいろいろまわってきて、 
 古くからの名勝 
 として名高い象潟を
 一刻も早く見たい。)
とせき立てられた芭蕉は、
日射しが傾きかけた頃、
象潟に到着。
<坩満寺山門>

 しかし、その日は、
海からの風が砂を吹き上げ、
あたりは一面雨に煙って、
鳥海山も姿を消してしまっていた
という。
 好対照!
<坩満寺本殿>

 翌日は快晴。
芭蕉達は、象潟へ舟を漕ぎ出す。
 能因法師が
3年間住んだという能因島を、
先ず訪ねる。
 次に、
対岸に舟を寄せ、陸に上がる。
「象潟の 
  桜はなみに 
     埋もれて 
  花の上漕ぐ 
     海人のつり舟」
と、
西行法師が詠んだ桜の老木に
西行を偲ぶ。
<おくの細道と九十九島>

 その後、神功皇后の墓だと
言い伝えられる墓のある
坩満珠寺の座敷に座って、
象潟の全景を見たという。

 天変地異。        
 私たちには、もう
その絶景は見えない。


道の駅「ねむの丘 象潟」 絶世の美女西施と再会!

2023-01-20 11:58:35 | 日記
令和5年1月20日(金)
にかほ市: 道の駅ねむの丘象潟     
<象潟海岸>
  
 先ず、
 奥の細道最北端の象潟の道の駅へ。

 
 海辺の広い芝生の所に、
中国の愁いを抱く絶世の美女
「西施」
に会いに行く。
   
 きれいな海を眺め、
西施とは二度目の出会い。


 正面から見た西施がやはり良い。
 二度目の方が印象に残る。

「象潟や 
  雨に西施が 
    ねぶの花」



羽黒山五重塔と三首そしてだだ茶のソフトクリーム!

2023-01-19 11:47:54 | 日記
令和5年1月19日(木)
<羽黒山神社多くの参拝者と・・・>

 「合わす手を 
   塔と想えり 
      羽抜鳥」 
       
「昼煌々 
   羽黒の夏に 
       翁来る」   
「十六夜の 
    月も遊びし 
       羽黒山」   
 <私も三句>
 15分程階段、
杉の小径を降りる。

 
 降りきったところの左側の広場に、
大杉の向こうに
凜と五重塔がやや薄白けた趣を
讃えている。
 修験の五重塔?


 茶屋で、
ただちゃのソフトクリームを食す。
 200円。 
 品の良い女性の店番の方が、
だだ茶とは、
お父さんのことだと方言をについて
教えてくださる。 
 2年前伊勢の神宮を詣った話などで、
花が咲く。
 13時30分下山する。
 未来から現在を、
そして過去を行く。


出羽三山巡礼の三句!

2023-01-18 10:57:11 | 日記
令和5年1月18日(水)
鶴岡市: 羽 黒 山   
<羽黒山鳥居>
        
『奥の細道』での「出羽三山」。
「6月3日、羽黒山に登る。
図司佐吉といふ者を尋ねて、
別当代会覚阿闍梨に謁す。
 南谷の別院に宿して、
憐愍の情こまやかに
あるじせらるる。」
と記されている。
 今回は、羽黒山から入る。

 翌日、芭蕉は俳諧興行。       
 その時の句が、
「ありがたや 
  雪をかをらす  
     南谷」
  続けて、
「5日、権現に詣づ。
 当山開闢能除大師は、
 いづれの代の人と
 いふことを知らず。
  延喜式に
 「羽州里山の神社」とあり。
 書写、「黒」の字を
 「里山」となせるにや。
 『羽州黒山』を中略して
 『羽黒山』と云にや。
 『出羽』といへるは、
 『鳥の毛羽を此国の貢に献る』
 と風土記に侍とやらん。」
と、羽黒山や出羽の命名の由来等
きちんと調べ、
書き記している。
 これも珍しい。
 そして、
 8日に月山を登頂。
「息絶え身凍えて、
 頂上に至れば、
 日没して月顕はる。
  笹を敷き、
 篠を枕として、
 臥して明くるを待つ。
 寒さと疲れから、
月を楽しむ気にもならなかった
ようである。
 そして、湯殿に下る。
 坊に戻って、
阿闍梨の求めに応じて、
三山巡礼の句々を
短冊にしたためる。
 芭蕉の句は、三句。
「涼しさや 
  ほの三日月の 
    羽黒山」    
「雲の峯 
  いくつ崩れて 
    月の山」     
「語られぬ 
  湯殿にぬらす 
    袂かな」
<出羽三山歴史博物館>
 
~つづく。

湯殿・・・銭ふむ道の泪かな?

2023-01-17 10:34:50 | 日記
令和5年1月17日(火)
鶴岡市: 湯 殿 山  
 5時に起床。
 朝食を摂り、
6時40分湯殿山に向かう。
 7時15分着。   
 湯殿山有料道路は、
7時45分通行開始。
 それまで駐車場で一休み。 
  
黄土出湯 
  湯殿の山に 
     身を禊ぎ     
       貢人
蝉しぐれ 
  ちぢに聞こゆる 
     神の社    
                        貢人
 ご本堂御神湯 
湯殿山のご信仰。
  この世の全てのもの何ものをも
包み込み、慈しむ御心なり。 
 また、月山、羽黒山、湯殿山三山を
詣でることにより、
過去、現在、未来を経る。
<天候も急転>
 
 三関三度の教えにも、
生まれ変わりの信仰なり。
「語られぬ 
  湯殿にぬらす 
    袂かな」  
         芭蕉
「湯殿山 
   銭ふむ道の 
      泪かな」     
         曾良
                        
 バスは30分に一本。
 次は、9時15分。
 山頂より吹く風が
涼やかで心地良い。   
 湯殿の神湯に身を入れし、
三関三度の祓いも受ける。
 9時40分、
湯殿山に別れを告げる。
 心身とも清められし!