貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

お盆 けふ斗り・・・?

2019-08-13 08:46:59 | 日記

お盆 けふ斗り・・・?

令和元年8月13日 お盆

 子ども時代は、この13日から

15日までお盆。

 お盆とは、祖先の霊を祀る一連の行事。

日本古来の祖霊信仰と仏教が融合

した行事である。

かつては太陰暦の7月15日を中心と

した期間に行われた。

太陽暦(新暦)の採用後、新暦7月

15日に合わせると、農繁期と重な

って支障が出る地域が多かったため、

8月15日をお盆(月遅れ盆)とする

地域が多くる。

 この三が日は、川で遊んではいけない

といわれ、川遊びは禁止。

 それが、今でも生活習慣と

なっている。

 「今日ばかりは・・・」 である。

 

 今朝は、静岡市瑞龍寺へ。

 瑞龍寺は、戦国時代永禄3年(1560)、

能屋梵藝(のうおくぼんげい)和尚

によって開創された曹洞宗の寺。

 能屋梵藝和尚は、静岡市内の

沓谷にある「長源院」の四世・

梵梅和尚の法嗣。

 家康公は駿府城を居城とした折、

駿河七ヶ寺の住持を度々お城に集め、

曹洞の法門をお聞き遊ばれ、

寺領御朱印を賜す。

 瑞龍寺もまた、駿河七ヶ寺の一つ。

 参拝!御礼と祈願。

 境内に時雨塚。 

 芭蕉の句碑。

 

芭蕉の句は、

 許六らを集めての句会(彦根藩邸)に、

折りしも初時雨が降ってきた。

 座の一同に向かっての挨拶吟

である。

けふ斗 人もとしよれ 

       初時雨
 

古来、初時雨はめでるものであり、

そのシンボルは「老い」を含意する。

 当時48、9歳の芭蕉が、30歳代

半ばの弟子森川許六らに対して、

初時雨が降ってきた。

 若い人も今日だけは年寄りの

気持ちになって、時雨の情緒を

しみじみと味わってほしい、

と呼びかけた句。

 時雨というのは、秋から冬にかけて、

一時的に降ったりやんだりする

雨や雪のこと。

 百歳寺代。老いを思い遣ることも

難しい時代かな?