キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

犬の名前

2011-03-31 09:20:17 | ペット
            

       この頃どんどんモコモコしてきたなっちゃん、上から見るとお団子みたいです。

            

       おとなしそうな顔で、こんなふうに笑ったように見える時もあってか、散歩中か

       わいいねとよく声をかけられます。特にちょっと怖いめのおじさんたちに人気。

       昨日も「おお、ポチ、いや、ハナか?」と言いながらちょっと足元がふらついて

       いるおじさんが近づいてきました。「なっちゃんです」というと「おお、美人だ」と

       言ってふらふら去っていきました。いまどき犬を呼ぶのにポチもないものですが。

            

       今はモモ、チョコ、マロンなんかが人気のようです。散歩中によく合う柴犬友達

       はモモちゃんとギンちゃん。ギンちゃんというのは渋いですねえ。柴犬には合

       ってます。黒柴のギンちゃんがもしショコラなんていう名前だったら笑えます。

       似合う似合わないがありますね。夏に来たから"なっちゃん"なんて適当に付

       けた名前ですが、今ではもうそれ以外の名前では考えられなくなりました。
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もう わらった

2011-03-30 15:37:37 | 
もうわらった
やすおか かよこ,うしろ よしあき
教育画劇


       ねこちゃんが、うさぎちゃんが、いぬちゃんが、うぇーんうぇーん。どうしたの?

       よしよしいいこ。ほらもうわらった。

       泣くのが仕事の赤ちゃん。でもおっぱいを飲んで、おむつを替えてもらって

       満足したらにっこり。お母さんが本当に幸せを感じるひとときです。まだ生後

       11日目の孫に、こんな絵本を読み聞かせようとしてるバババカ全開の私です

            

       心から笑うのがちょっと辛い昨今ですが、それでも昨夜は大笑いでした。

       "カズ"すてき!ヴェルディ川崎からのファンですが、持ってますねえ、彼は。
  
       「持っている」なんていうチャラチャラした流行語は彼は嫌いなようです。たゆ

       まぬ精進の上の成果だということでしょう。でもやっぱりここ一発で魅せるの

       は、何かを持っているからだと思います。
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花の名前

2011-03-29 08:51:18 | 季節の花々
             

         東京でもやっと染井吉野が開花したようですね。平年並みのようですが、

         去年が早かったので、とても遅いような気がします。もっとも咲き始め

         るとあれよあれよという間に満開になって散ってしまうので、待ってい

         るうちが華とも言えるのですが。上は近所のサクランボのなる桜の木。

         普通サクランボは「桜桃忌」でも知られるように、6月頃に実がなるよう

         ですが、これはとても早い種類のようで、もうすぐ花が咲き、散ってし

         まうとじきに実がなります。何とも言えずかわいいですねサクランボっ

         て。食べても美味しいし。もっともも「うる星やつら」の錯乱坊なんて

         いう煮ても焼いても食えないサクランボウもありますが。

             
         
         今野原やその辺の道端にはこの花大根が満開です。紫花菜とか諸葛菜

         とか大紫羅欄花いう名前もありますが、花大根っていうのはダサいですね。

         大根っていうのがねえ。英語じゃDame's Violet(貴婦人の菫)なんていう

         優雅な名前が付いているのですが。まあオオイヌノフグリほどじゃありま

         せんが。

             

         名前といえばこのシクラメンも和名は「豚の饅頭」なんていうかわいそう

         な名前です。豚がその球根を食用にしたからだそうですが。でもこの和名

         を知っている人はあまりいないかもしれません。篝火草という素敵な別

         名もあります。名前によって印象がガラリと変わるってことありますよね。

         
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お七夜

2011-03-27 11:07:13 | 季節の花々
ダイキュウ 赤飯
クリエーター情報なし
シャディ


         昨日は初孫のお七夜を、尾頭付きの鯛とお赤飯でお祝いしました。

         無事に育ってくれますように。まだ生まれてから七日、ちんまりし

         た小さな丸い顔をしてすやすや眠っているのをみると、不思議な気

         持ちになりました。まだ3000グラムにも満たないちっちゃな命です。

         数年もすれば、個性を持った一人の人間に育っていくのですね。


         それにしてもこの頃は便利です。小豆を煮たりしなくても、パック

         になっているもち米と小豆を混ぜて炊飯器で炊くだけで、とてもお

         いしいおこわができました。手間をかけてこそ、心のこもったお料
        
         理ができるのですよと、昔気質のお料理研究家のおばさんたちに

         は叱られそうですが。どうも私は易きに流れてしまいます。もっとも

         鯛のお頭付きはがんばって塩焼きにしました。近頃真鯛は(養殖

         物ですが)金目鯛なんかより安く手に入ります。

           

      白木蓮がきれいです。今日は寒い被災地には申し訳ないような麗らかな晴天です。
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黄金の雨

2011-03-26 15:44:53 | 季節の花々
               

              行き過ぎて尚連翹の花明かり        中村汀女

        はるか昔の学生時代、ドイツを旅していた時、あちこちで黄色い小花が咲いて

        いて、街中が黄色く見えるようでした。道行くおばさんがGold Regenよと教えて

        くれました。「黄金の雨」、ちょっと仰々しい名前です。ギリシャ神話でゼウス

        が見初めたダナエーに会うために、黄金の雨に変身して塔に忍び込むという話

        がありますが、それとは関係なく、ただ黄色い雨のように見えるから付けられ

        た名前でしょう。日本に帰ってみると、何のことはない、そこここに咲いている

        3月の花でした。それ以来、連翹は私には青春を思い出させてくれる花です。

              

        春に咲く黄色い花の代表のもう一つはこの黄水仙でしょう。水仙の花言葉は、

        あのギリシア神話のナルキッソスからきた「うぬぼれ」や「自己愛」ですが、

        こんなにきれいだったら、ちょっとうぬぼれてもしょうがないと思う美しさです。
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見えぬけれどもあるんだよ

2011-03-25 15:41:56 | 
わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集
クリエーター情報なし
JULA出版局

                 星とたんぽぽ

                青いお空のそこふかく
                海の小石のそのように、
                夜がくるまでじずんでる、
                昼のお星はめにみえぬ。
                   見えぬけれどもあるんだよ、
                   見えぬものでもあるんだよ。

                ちってすがれたたんぽぽの、
                かわらのすきまに、だ゛ァまって、
                春のくるまでかくれてる、
                つよいその根はめにみえぬ。
                   見えぬけれどもあるんだよ、
                   見えぬものでもあるんだよ。

                      金子みすゞ童謡集 "わたしと小鳥とすずと"より

             

         目には見えないけれどあるもの、しっかりと存在して、あなたを陰で支えてく

         くれるもの。森羅万象すべてが、そんなものたちに支えられていることを、金

         子みすゞの童謡ほどやさしくあたたかく教えてくれるものは他にないでしょう。          
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赤ちゃんをだっこ

2011-03-24 11:39:26 | 季節の花々
            

        雪柳が満開です。毎日寒いですが、春はそこまで来ているのが分かります。

                 

        かわいいチューリップも咲き初めています。      

        新聞で、こんな句を見つけました。

            赤ちゃんを初めてだっこ春の風            河村由衣

        作者の由衣ちゃんは、この句を作った当時兵庫県の小学6年生だったそうです。

        春の風という春の季語が入った、温かい優しい句ですね。私も、19日に生まれ

        今日退院してくる孫をだっこしに行ってきます。乳幼児に水道水を飲ませるな

        など、何かと気がかりの多い時ですが、なるべく穏やかな気持でだっこしたい

        と思っています。     

                
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あした

2011-03-23 20:55:50 | 
             

                    あした

                   まちであった
                   かあさんと子ども
                   ちらと聞いたは
                   「あした」

                   まちのはては
                   夕やけ小やけ、
                   春の近さも
                   知れる日。

                   なぜかわたしも
                   うれしくなって
                   思ってきたは
                   「あした」
                          
                    金子みすゞ童謡集 "わたしと小鳥とすずと"より

         「あした」どんないいことがあるかと思いながら人は生きて行くのでしょう。

         「あした」になれば、なにかうれしいことがあるかもしれないと。心配ばかり

         が先に立ち、「あした」の幸せがなかなか見えないこの頃ですが、金子みすゞ

         のこの歌を読んでいると、なんだか小さな希望が湧いてくる気がします。

                

         今テレビのコマーシャルは、ACの公共広告ばかりです。どれも勿論良い広告

         ですが、あまり何度も見せられると辟易しませんか?そのなかの一つに、歌

         手UAが朗読している「こだまでしょうか」の詩があります。これも"わたしと小

         鳥とすずと"に入っている私の大好きな詩です。この朗読、絶賛する向きもあ

         るようですが、私にはどうもしっくり来ません。UAの読み方だと、詩のイメー

         ジが乱暴に放り出されっぱなしになるような気がして。これがUAの口調だと

         分かってはいるのですが。この詩に思い入れがあるだけに、広告が流れる

         と、すぐチャンネルを変えたくなります。感覚の違いでしょうか。娘に教えら

         れて聞いているUAの歌は大好きなのですが。
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なっちゃん8

2011-03-22 15:30:56 | ペット
              

     震災から今日で12日目、おびえ通しだったなっちゃんも多少落ち着いてきました。

     掘りごたつの横の、背もたれのある、ふかふか座布団の上が一番のお気に入りの

     場所です。本当は私の席なのに、隙あらば横取りしようとねらっていて、私が立ち

     上がると、すかさず丸まって、てこでも動こうとしません。

              

     今日のような寒い日は一日中その特等席に丸まって、時々こちらの様子をうかが

     っています。犬は家族の人々に序列をつけると言いますが、彼女は私と夫と娘と、

     どんな序列を付けているのでしょうか。三人に同じように接していますが。それ

     から、自分を一体何番目だと思っているのでしょうか。上だと思って威張ってい

     る様子はないけれど、一番下だと思って従う様子もない。よくわからない犬です。

              

     アーサー・ビナード氏からの受け売りの受け売りですが、オグデン・ナッシュと

     いう詩人が家のドアを次のように定義したそうです。「ドアというのは、犬がいつ

     も心地よくない側にいなければならない境」これは、広い芝生の庭があり、大き

     な犬小屋がある家の話ですね。日本ではなっちゃんのような中型犬でも、心地

     よい側で、ぬくぬくと人間にかしずかれている犬も多そうです。もちろん文字通

     りDog's Lifeを送っている惨めな犬もいることでしょう。ラッキー・ドッグのなっち

     ゃん、感謝してる?していないでしょうね。
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となりの芝生

2011-03-21 10:46:35 | 
ローン・ボーイ
クリエーター情報なし
文芸社


          これは昨年私が翻訳出版した児童書。ゲーリー・ポールセンというアメリカ

          の子供向け冒険小説人気作家の、ちょっと毛色の変わったお話です。

          主人公の少年がお誕生日におばあちゃんからもらった芝刈り機で、芝を刈る

          アルバイトを始めます。それがそれがどんどん大掛かりになり、大勢人を雇

          う程の一大企業になっていきます。その上、株式市場にまで進出して、あれ

          よあれよと言う間に大金持ちになるのですが。何しろまだ中学生。フェイスブ

          ブックのザッカーバーグ氏のように、企業を大きくしたいという野心もなく、天

          才的な頭脳や複雑な性格を持っているわけでもなく、とても素直に誠実に一

          夏を働き通す、いわば資本主義のお伽話とでも言えるユニークな児童書。

          たわいもない話で、結構笑えます。こんな時期には肩がこらなくていいかも。

                

          日本では家の前面に芝生が広がっている家だと、ちょっとお金持ちという

          感じですが、欧米では割と普通の家の前庭は芝生のようです。アーサー・

          ビナードの『出世ミミズ』の中に「ままならぬ芝生」というのがあって、彼の

          家の地域では前庭に芝生を植えないといけない規則だったとのこと。いや

          いや芝刈りをしていると、隣の人にも頼まれてお駄賃をもらいます。アメリ

          カでは子供の手ごろなアルバイトなんでしょうね。そこからこの奇想天外

          な資本主義御伽噺を創り出したポールセンさん、なかなかのものです。こ

          の写真は去年ホームステイしたオーストリアのハイグル家の庭。

                   

          これはドナウ川のほとりのメルク修道院の庭。ヘンデルの『オンブラ・

          マイ・フ』でも聞こえてきそうな格調高い雰囲気の庭でした。
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