キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

工場見学ナイトクルーズ

2013-04-30 16:14:34 | 旅行
          

          みどりの日の午後、風は強いけれどツツジの綺麗ないい気候です。

          久しぶりに横浜のみなとみらいへ行きました。「みらい」とつくだけに

          ちょっと無機質な感じのする水辺ですが、これはこれで良い景色です。

          

          暮れなずむ夕日に、ランドマーク・タワーが黒々とそびえ立っています。

          

          6時を過ぎると、明かりが灯り始め、青い美しい世界になりました。

          7時に、新名所の横浜ワールドポーターズ前のピア運河パーク

          ら、小さな遊覧船で、工場見学ナイトクルーズに出発しました。

          

          工場見学ツアーというのは、いまちょっとしたブームのようですが

          バスで回ることが多いようです。でもこういう船で回るのもあるん

          ですね。船が着く港に工業地帯が多くあるということです。ミステリ

          ー・ツアーということで、ルートは予め教えてもらえませんでしたが、

          船は横に首都高を見ながら、Kという電光マークの海を走って行き

          ます。京浜運河を川崎の方へ行くようです。

          

          かなりのスピードで走る船からは、うまく写真が撮れず、それだけに

          かえって、おどろおどしい異様な威容な光景が浮かび上がっています。

          

          珍しい海に面した駅JR海芝浦駅や、日清製粉、バナナを輸入している

          東京埠頭や東扇島火力発電所なんかを見ながら、川崎の大師運河に

          入り、引き返して、塩浜運河で幻想的な東亜石油のプラントを見学。

          

          もちろん、なにも酔狂な見学者のために工場をライトアップしている

          わけではなく、昼夜を問わず働いている人たちのための明かりなの

          ですが。

          

          暗い海に浮かぶ工場や船の姿は、神秘的で美しくさえあります。

          こうやって日本経済が支えられているんだんなあ、なんて感慨に

          ふけりながら、2時間のクルーズを終え、光が舞い踊る運河パー

          クへ戻って来ました。
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母を思い出す着物

2013-04-27 10:00:28 | 趣味
          

          昨年亡くなった母は、大正生まれの多くの女性が多分そうだったように

          日常生活を着物で過ごす人でした。晩年の数年はちょっと無理でしたが。

          だから、私にも結婚するときにたくさんの着物を持たせてくれました。

          その着物たちは数十年和ダンスに眠ったままです。親不孝ですね。

          一念発起、タンスの中を整理しようという気になりました。ところが、こ

          れが奥深い。今のところ、出して眺めている段階です。こんな可愛い

          絵羽織がありました。

          

          シックな臙脂色の地に童女の刺繍。木の枝を持って遊んでいるのでしょ

          うか、ふくよかな笑顔です。この子たちにも陽の目を見せてあげなくては、

          そのためには、着物を勉強しなければなりません。種類や格や季節や、

          帯との合わせ方や、なかなかむずかしそうです。

          

          伝統的な花模様の黒い絵羽織もあります。母がいれば、これはどういう

          時に、どのように着るのか教えてくれたのでしょうが、今となっては。

          

          呉服屋さんが反物を持ってきて、母があれやこれや楽しそうに選んでい

          た昔が蘇ります。以前は思わなかったのに、今見るとなんとも美しく雅

          やかに思われます。なんとかタンスの肥やしで終わらせないようにしよ

          うと思っているのですが。          
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等覚院の躑躅

2013-04-25 10:13:57 | 季節の花々
          

            神木山等覚院のツツジ、今年もきれいに咲き始めました。

            ここ二、三年は何故だか見に行きそびれていたのですが、

            今年は行きました。

          

            まだ八分咲きというところでしょうか、それだけにかえって赤、白、

            ピンクの花の色と、緑の瑞々しさのコントラストが目にしみます。

          

          雨風の中、散策して来ました。難病を治してくださる不動明王がご本尊です。

          不動明王の反対側にお賓頭盧(びんずる)さまの坐像がありました。

          おびんずるさまというのは、ビンドラ・バラダージャを略した呼び名だ

          そうです。釈迦の弟子で、十六羅漢のひとり。像を撫で、その手で自

          分の悪いところを触ると病気を直してくださるという信仰が、日本各地

          にあります。皆さん撫でていかれるので、頭がピカピカ光っています。

          

           毎年これだけきれいに花を咲かせるのは努力がいるでしょうね。

           ちり一つないお庭にも、見物に来る人々に美しいものをみせて

           あげたいというお寺の思いやりが感じられます。こんなふうに

           されると、散らかしたり、落書きしたりはとてもできませんね。

          

           庭の一隅に盛りを過ぎた大輪の芍薬がありました。もう明日には

           散ってしまうでしょう。「花の色はうつりにけりないたずらに、、」

           諸行無常。でも花はまた来年、艶やかに蘇るでしょうけれど。
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かたばみ

2013-04-24 14:16:51 | 季節の花々
          

              かけてあがった
              お寺の石だん。

              おまいりすませて
              おりかけて、
              なぜだか、ふっと、
              おもいだす。

              石のすきまの
              かたばみの
              赤い小さい
              葉のことを
              --とおい昔に
                みたように。         金子みすゞ「かたばみ」

          私の村のお寺にも石だんがあります。その脇にかたばみが咲いていたような。

          

          あちこちに小さいかたばみの花が咲いています。こんなによく見かけるけれど

          こんなに気にかけられない花もあまりないでしょうね。あまりにもありふれて

          いて。園芸種はオキザリスと言う名で売られていて、道端の花より大きくて

          見栄えがしますが、同じ仲間なんですよね。漢字で書くと酢漿草なんていう

          難しい名前、葉や茎がすっぱいからだそうです。見るとほっとする野草です。

          

          かたばみの横にはすずらんの可愛い花も咲いています。谷間の百合

          Lily of the valleyという別名もあります。そういえばバルザックの小説に

          「谷間の百合」というのがありました。青年がうんと年上の夫人を恋焦

          がれる話でした。なかなかに美しい恋愛小説風ではありますが、そこは

          バルザック、読むうちに、一筋縄ではいかない人間の心の闇をえぐり出

          しているような怖さを感じたのを覚えています。この花、その可憐な姿

          とは裏腹に有毒な物質を含んでいるようです。でも、花言葉は「幸福」、

          「清らかな愛」。

          

            もう少し上に目をやると、つつじももう満開。

          

            美しいですね、どの色のつつじも。躑躅という字も難しい。

          

            躑躅という字も難しい。皐月は躑躅のうちの一種だそうです。

            洋名は「アザレア」ですね。同じ花なのに名前で印象が変わります。

            これからしばらく、目に青葉や色とりどりの花々の良い季節です。

            人災や天災がなければ。           
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花うつぎの鉢を買ったのに寒い!

2013-04-21 10:51:53 | 季節の花々
        

        卯の花の匂う垣根に ほととぎす早も来鳴きて 忍び音もらす夏は来ぬ

       卯の花が匂う季節になったのに、この寒さ。朝の散歩でずぶ濡れになって帰って

       きたなっちゃんのために、ストーブを点けました。

        

            庭には春の小花が色々咲いているのですが、

        

            今日は寒そう。

            

            ちょっと変わったチューリップも咲きましたが、

          

         毎年恒例のふきの佃煮も作りましたが。明日は春の陽気が戻るでしょうか。
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南相馬

2013-04-18 15:08:08 | 天災
            

           福島県南相馬市は福島第一原発と第二原発のすぐ北の海沿い、ほとんど

           が避難区域です。夫が1週間ボランティアで、がれき処理や草刈りに参加

           して来ました。ちょうど桜の季節。枝垂れ桜が美しく咲いていたとのこと。

            

           震災から2年たっても、まだまだ復興はままならないようです。南相馬

           というと、震災直後から物資が足りないことなど、ユーチューブで世界

           に訴えた桜井市長が有名です。

            

           北は北海道から南は九州まで、入れ替わり立ち代りお手伝いの人々が

           訪れていますが、前途はまだまだ険しいようです。

            

           この辺りは14世紀以来陸奥相馬氏の領地だったところです。なんといって

           も有名なのは伝統行事の相馬野馬追。20キロ警戒区域からの家畜の移動

           は禁止だけれど、馬追の馬だけは避難させたそうです。それは良かった。

           でも、それ以外の動物はそのまま残されたんですね。胸が痛みます。

            

           ここは相馬市の居城だった小高城跡の小高神社。お祭りの最後の日に

           野馬懸というのが行われるそうです。2011年は無理だったけれど、2012

           年には以前と変わらず、勇壮に行われたそうです。地元の人々の熱意

           でしょうね。相馬氏の御先祖も胸をなでおろしたことでしょう。
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木香薔薇が咲く季節

2013-04-16 18:05:52 | 季節の花々
            

            黄色い木香薔薇が咲く季節です。垣根につたって咲きます。

            

            他の薔薇のように大輪にはならず、群れて咲きます。

            

            花言葉は「純潔」などいくつかありますが、そのうちの一つが

            「幼い頃の幸せな時間」。木香薔薇の咲く路地で、この世に何

            の憂いもないように、女の子が二人が楽しげに遊んでいます。

            

            いつまでもこれが続くとよいと祈る気持ちです。

        

            
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4月の食卓

2013-04-15 18:09:33 | グルメ
            

            春の色々な新物が出る良い季節です。これって日本ならですよね。

            到来物その他で、春のご飯ができました。

            

               たけのこの煮物。

              

                新ジャガのたらこマヨネース。海苔のせ。

            

                えのき茸の煮浸し、ネギのせ。

            

                そしてサクラの花のおこわ。ピンク!ごちそうさま。
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おうちに帰りたくないなっちゃん

2013-04-14 08:54:40 | ペット
              

              いいお天気でお散歩。もうちょっとお外にいたいわ。

                 

                 いいでしょ。おうちに帰ったって、することないもん。

              

                あたし帰らないわよ。

              

                道の真中で、ずっとこうやって座ってる。

                 

                 お日さまも風も気持ちいいもん。

              

            ああ、でもやっぱりおうちはいいわ。お布団の上で丸くなってるのが一番!
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春の武蔵野散歩

2013-04-13 14:43:51 | 季節
            

            もう桜やその他の木の花々もほとんど終わりかけ。緑がますます

            濃くなってきました。なっちゃんと散歩するには一番いい季節です。

            

            この辺りは昔、武蔵の国橘樹(たちばな)郡だったところです。この写

            真の場所のすぐ近くに、日本武尊と弟橘媛を祀る橘樹神社があります。

            

            武蔵の国と言っても埼玉、秩父、横浜、東京の葛飾あたりも入る

            広い地域です。南関東全域といってもいいでしょうね。どこまで

            も続く原野というイメージですが、国木田独歩の「武蔵野」の舞台

            が今の渋谷辺り(昔は渋谷村だった!)というのは驚きですね。

            隔世の感というのはこういうのを言うんでしょう。

            

            この辺りも恐ろしい勢いで宅地化していますが、まだ畑も残っています。

            

            昔の武蔵野を彷彿とさせる竹や木々の生い茂る鬱蒼とした坂道も。

            落ちた竹の葉をカサコソと踏んで歩くと、独歩の武蔵野が蘇ります。
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